ブリヂストン「ENLITEN®」技術搭載タイヤ装着チームが世界最高峰のソーラーカーレース 「2023 BWSC」で優勝

 2023年10月22 日(日)~29 日(日)に豪州で開催されたブリヂストンがタイトルスポンサーを務める世界最高峰のソーラーカーレース「2023 ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ(BWSC)」において、チャレンジャークラス で「Innoptus Solar Team」(ベルギー)、クルーザークラス で「Sunswift Racing」(オーストラリア)が優勝を飾り、ブリヂストンが供給する「ENLITEN(エンライトン)」技術搭載タイヤ装着チームは、チャレンジャークラスで優勝、クルーザークラスで優勝/準優勝/3位を獲得した。

クルーザークラス 優勝チーム「Sunswift Racing」のソーラーカーとチーム

▲クルーザークラス 優勝チーム「Sunswift Racing」のソーラーカーとチーム

 BWSCは、2年に1度開催されている、約5日をかけてオーストラリアのダーウィンからアデレードまで3,000キロを走破する世界最高峰のソーラーカーレースだ。太陽光を動力源として使用するソーラーカーの技術的な革新と、若手エンジニアの育成を目的として掲げている。

レース終了後、10月29日には表彰式が実施され、各クラス3位までのチームの表彰があったほか、ブリヂストンの企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」の8つの価値観(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)が強く表れているチームを選出する「Bridgestone E8Commitment Award」の表彰も行われた。

チャレンジャークラス 優勝チーム「Innoptus Solar Team」のソーラーカーとチーム

▲チャレンジャークラス 優勝チーム「Innoptus Solar Team」のソーラーカーとチーム

■チャレンジャークラス優勝 Mr. Cedric Verlinden(Innoptus Solar Team:チームマネージャー)コメント
「大冒険となるこの大会に参加し、ソーラーカーコミュニティの一員として、2 連覇できたことに興奮しています。また、前回大会から進化したサステナブルなタイヤで走れたことも嬉しいです。3,000km を走るため、念のため毎日タイヤを交換しましたが、タイヤにダメージは確認できませんでした。ブリヂストンとこのようなコラボレーションができたことに満足しています。」

■クルーザークラス優勝 Ms. Andrea Holden(Sunswift Racing:チームマネージャー)コメント
「BWSC で優勝できたことに達成感を覚えています。険しい道のりでしたが、BWSC というソーラーカーコミュニティの中で存在感を示すことができて良かったです。今回供給いただいた ENLITEN 技術搭載タイヤは 1,500km 走っても摩耗が確認できず、驚異的でした。」

Bridgestone E8 Commitment Award 受賞チーム代表者と BSCAP CEO 森田 泰博氏

▲Bridgestone E8 Commitment Award 受賞チーム代表者と BSCAP CEO 森田 泰博氏

■Bridgestone E8 Commitment Award 受賞 Mr. Matt Jennings(ASCEND - Deakin University Solar Car Team:チームマネージャー)コメント
「この賞を受賞出来て嬉しいです。このチームは持続可能性やサーキュラーエコノミーに情熱を持っているため、今回ブリヂストンが供給したサステナブルな ENLITEN 技術搭載タイヤを気に入っています。私たちの取り組みがエンジニアとして正しいアプローチでありブリヂストンに認められたことを嬉しく思います。」

大会出場車両に装着された ENLITEN 技術搭載タイヤ

▲大会出場車両に装着された ENLITEN 技術搭載タイヤ

 ブリヂストンは、60年のモータースポーツ活動の中で、絶えず持ち続けてきたモータースポーツへの情熱をコアに、サステナブルなモータースポーツ活動を進化させることで、持続可能なモビリティ社会の実現へ貢献していくとしている。BWSCにおいては、タイトルスポンサーとして大会をサポートすると共に、サステナブルなタイヤ技術を磨く「走る実験室」として、ソーラーカーの特性や過酷な環境を深く理解し、チームの最高のパフォーマンスを支えるための「究極のカスタマイズ」を実現した「ENLITEN」技術搭載タイヤを開発・提供した。

今後も BWSC をサポートし続けることで、カーボンニュートラル化、持続可能なモビリティの実現に情熱を持つ大会関係者、参加者と感動を共有しながら、イノベーションを加速させていくことで、ブリヂストンもモビリティの未来になくてはならない存在であることを目指していく。

ENLITEN 技術搭載タイヤ

▲ENLITEN 技術搭載タイヤ

■ブリヂストン 東正浩(取締役 代表執行役 Joint Global COO)表彰式コメント
「本大会を通じ、脱炭素やサステナビリティを中核としたモビリティの進化へ向けて、たゆまぬ努力をされた参加チームのみなさまを始め、大会を支えて頂いたすべての方へ心から敬意を表します。持続可能なモビリティの未来を実現するために、学生エンジニアが熱い挑戦を繰り返すこの大会は、モータースポーツを「極限への挑戦」と位置付ける当社において、今後も重要な活動であり続けます。ブリヂストンは、今後もレースへの情熱、イノベーションを生む情熱と共に、サスナブルなモータースポーツ活動を推進し、参加チームと一緒にモビリティの未来に貢献し続けていきます。」

今回タイヤに搭載された「ENLITEN」は、タイヤ性能を従来品対比向上させた上で、求められる多様な性能をモビリティ、カスタマーごとにカスタマイズする商品設計基盤技術だ。カスタマーに寄り添い、タイヤへのニーズやウォンツを叶えるだけでなく、カスタマーをインスパイアさせる性能にエッジを効かせ、お客様が想像もし得ない新たな価値を「究極のカスタマイズ」で実現する。

BWSC 用の「ENLITEN」技術搭載タイヤは、太陽光による限られた電力で約 3,000kmの長距離を走り切るという過酷な条件において求められる低転がり抵抗、耐摩耗性能、軽量化、耐パンクに特化し、究極のカスタマイズを具現化、優勝チーム含めて参加チームの足元を支えた。加えて、再生資源・再生可能資源比率(MCN 比率)を前回大会の約 30%から 63%へ向上した。

ブリヂストンは今後も、サステナブルなモータースポーツ用タイヤにおいて新たなタイヤ技術を実証し、新車装着用タイヤ、市販用タイヤへの拡大を推進し、社会価値、顧客価値を創造していくとしている。

クルーザークラスタイヤでは、もみ殻由来シリカ、タイヤ熱分解油由来カーボンブラックを再生資源・再生可能資源として、使用しつつ、極限条件の中でも、安心・安全を提供した

▲「ENLITEN®」技術において、クルーザークラスタイヤでは、もみ殻由来シリカ、タイヤ熱分解油由来カーボンブラックを再生資源・再生可能資源として、使用しつつ、極限条件の中でも、安心・安全を提供した

■ENLITEN 技術搭載タイヤ 大会出場車両に装着された ENLITEN 技術搭載タイヤ ブリヂストン 坂野真人 (執行役 専務 技術・品質経営分掌・Global CTO) コメント
「無事ダーウィンからアデレードまで完走されたチームの皆様に心からお祝い申し上げます。タイトルスポンサーとして、全てのチームの夢の実現をサポートできたことを大変うれしく思います。今回、BWSC のために低転がり抵抗や軽量化による低電費への貢献、極限状態で 3,000km を走り切る耐久性など「究極のカスタマイズ」をした ENLITEN 技術搭載タイヤは、各チームからも高く評価いただいており、多くのチームの良い結果に貢献できたことを大変うれしく思います。ブリヂストンにとっては、モータースポーツは「走る実験室」であり、安全を守り、技術開発力、ブランド力を高めるための人財育成の場でもあります。次の大会に向けて、更に進化した「究極のカスタマイズ」を実現できるように、学生のみなさまと一緒に切磋琢磨いたします。」

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