第3世代の新型ポルシェ・パナメーラが日本での予約受注をスタート

ポルシェが旗艦スポーツサルーンのパナメーラを全面改良。日本市場ではまず出力アップを果たした2.9リットルV6ターボエンジンを搭載するパナメーラとパナメーラ4を導入。後に4リットルV8ターボエンジンに新開発モーターを組み合わせたパナメーラ ターボE-ハイブリッドを追加予定

 ポルシェ ジャパンは2023年11月24日、全面改良した旗艦スポーツサルーンの新型パナメーラを発表し、同日より予約受注を開始した。

▲ポルシェが旗艦スポーツサルーンのパナメーラを全面改良して第3世代に移行。日本市場ではまずパナメーラとパナメーラ4(写真・左)を導入。後にPHEVモデルのパナメーラ ターボE-ハイブリッド(同・右)を追加予定

▲ポルシェが旗艦スポーツサルーンのパナメーラを全面改良して第3世代に移行。日本市場ではまずパナメーラとパナメーラ4(写真・左)を導入。後にPHEVモデルのパナメーラ ターボE-ハイブリッド(同・右)を追加予定

 

車両価格は以下の通り。

パナメーラ:1424万円

パナメーラ4:1479万円

なお、高性能バージョンのパナメーラ ターボE-ハイブリッドも導入予定で、詳細については後日発表するという。

▲ポルシェ・パナメーラ4 価格:8PDK1479万円 全長5052×全幅1937×全高1423mm ホイールベース2950mm 車重(DIN)1920kg 0→100km加速4.8秒(スポーツクロノパッケージ装着時) 最高速度270km/h

▲ポルシェ・パナメーラ4 価格:8PDK1479万円 全長5052×全幅1937×全高1423mm ホイールベース2950mm 車重(DIN)1920kg 0→100km加速4.8秒(スポーツクロノパッケージ装着時) 最高速度270km/h

 

 今回の全面改良で第3世代に移行する新型パナメーラは、内外装デザインの刷新や機能装備のアップデート、パワートレインの改良などを図って、スポーツサルーンとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。

▲ポルシェ・パナメーラ 価格:8PDK1424万円 全長5052×全幅1937×全高1423mm ホイールベース2950mm 車重(DIN)1885kg 0→100km加速5.1秒(スポーツクロノパッケージ装着時) 最高速度272km/h

▲ポルシェ・パナメーラ 価格:8PDK1424万円 全長5052×全幅1937×全高1423mm ホイールベース2950mm 車重(DIN)1885kg 0→100km加速5.1秒(スポーツクロノパッケージ装着時) 最高速度272km/h

 

 まずエクステリアは、ハッチゲートを備えた流線形の4ドアサルーンのスタイリングを踏襲したうえで、フロントオーバーハングの短縮およびリアオーバーハングの延長や、前後ランプのデザイン変更、フロントのナンバープレート上部へのエアインテークの追加、サイドビューのウィンドウラインの一新、リアウィンドウ外縁のボディ輪郭との面一化などを実施して、より表情豊かでスポーティなルックスを創出。また、マトリックスLEDヘッドライトを標準で、左右で6万4000ピクセル超のHDマトリックスLEDヘッドライトをオプションで採用する。ボディサイズは従来比で3mmほど長く、それ以外は同寸の全長5052×全幅1937×全高1423mm/ホイールベース2950mmに設定した。

▲ハッチゲートを備えた流線形の4ドアサルーンのスタイリングを踏襲したうえで、フロントオーバーハングの短縮およびリアオーバーハングの延長や、前後ランプのデザイン変更などを敢行

▲ハッチゲートを備えた流線形の4ドアサルーンのスタイリングを踏襲したうえで、フロントオーバーハングの短縮およびリアオーバーハングの延長や、前後ランプのデザイン変更などを敢行

▲左右で6万4000ピクセル超のHDマトリックスLEDヘッドライトをオプションで設定

▲左右で6万4000ピクセル超のHDマトリックスLEDヘッドライトをオプションで設定

▲サイドビューのウィンドウラインの一新やリアウィンドウ外縁のボディ輪郭との面一化などを実施

▲サイドビューのウィンドウラインの一新やリアウィンドウ外縁のボディ輪郭との面一化などを実施

 

 インテリアについては、水平基調のダッシュボードおよびドアパネル上端を配したうえで、運転に必要な操作系をドライバーの軸線上に配置。セレクターレバーはセンターコンソールからステアリングホイール左側へ移設するなど、センターコンソールまわりの機械式スイッチを大幅に削減して、機能性に富むすっきりとしたコクピットを実現する。また、様々な表示形式を選択できる12.6インチ曲面ディスプレイのデジタルメーターパネルやセンターディスプレイ、15Wのワイヤレス充電といった先進機能を採用。オプションとして、インフォテインメントシステムの操作やビデオストリーミングにも対応した助手席側10.9インチタッチスクリーンディスプレイを設定した。また、コネクティッド機能の面ではスマートフォンと車両の連携強化を図り、合わせて操作性の改善なども実施している。

▲運転に必要な操作系をドライバーの軸線上に配置。セレクターレバーはセンターコンソールからステアリングホイール左側へ移設するなど、センターコンソールまわりの機械式スイッチを大幅に削減して、機能性に富むすっきりとしたコクピットを実現する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲運転に必要な操作系をドライバーの軸線上に配置。セレクターレバーはセンターコンソールからステアリングホイール左側へ移設するなど、センターコンソールまわりの機械式スイッチを大幅に削減して、機能性に富むすっきりとしたコクピットを実現する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲インフォテインメントシステムの操作やビデオストリーミングにも対応した助手席側10.9インチタッチスクリーンディスプレイをオプションで用意

▲インフォテインメントシステムの操作やビデオストリーミングにも対応した助手席側10.9インチタッチスクリーンディスプレイをオプションで用意

 

 シートに関しては、前席にコンフォートシート(8Way電動調整)を標準で、アダプティブスポーツシート(18Way電動調整)をオプションで採用。一方、後席はセパレートタイプの2座席タイプを標準で配備し、中央に追加席を設ける4+1仕様をオプションで用意する。シート表皮はパーシャルレザーを標準で採用したほか、レザーフリーやスムーズレザー、グラブレザーなどを選択可能とした。

▲前席に8Way電動調整機能付きコンフォートシート(写真・上)を標準で、18Way電動調整機能付きアダプティブスポーツシート(同・下)をオプションで採用

▲前席に8Way電動調整機能付きコンフォートシート(写真・上)を標準で、18Way電動調整機能付きアダプティブスポーツシート(同・下)をオプションで採用

▲後席はセパレートタイプの2座席タイプ(写真・上)を標準で配備し、中央に追加席を設けた4+1仕様(同・下)をオプションで用意する

▲後席はセパレートタイプの2座席タイプ(写真・上)を標準で配備し、中央に追加席を設けた4+1仕様(同・下)をオプションで用意する

 

 パワートレインに関しては、パナメーラとパナメーラ4ともに従来の改良版で、ブースト圧や燃料噴射流量、点火時期の変更などを図った2894cc・V型6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載。最高出力は従来比23psアップの353ps/5400~6700rpm、最大トルクは同50Nmアップの500Nm/1900~4800rpmを発生する。トランスミッションには最新の8速PDKを組み合わせ、駆動方式はパナメーラが後輪駆動(FR)、パナメーラ4が全輪駆動(AWD)で構成。性能面では、パナメーラが0→100km加速5.1秒(スポーツクロノパッケージ装着時)、最高速度272km/hを、パナメーラ4が0→100km加速4.8秒(スポーツクロノパッケージ装着時)、最高速度270km/hを実現した。なお、遅れて導入予定のターボE-ハイブリッドは、3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンに最高出力140kW/最大トルク450Nmを発生する電気モーターを組み合わせてシステム総出力680ps(500kW)/システム最大トルク930Nmを発揮するパワーユニットに、専用セッティングの8速PDK、そして総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーでシステムを構成するプラグインハイブリッドを採用。独立したEモーターハウジングを廃止することで約5 kgの軽量化を果たし、またトランスミッションのオイル回路にユニットを組み込むことで電動ユニットのヒートバランスを最適化する。性能面では、0→100km加速3.2秒、最高速度315km/hを誇り、WLTP複合サイクルでは91kmのEV走行を実現。合わせて、新しい11kWの車載AC充電器を搭載した。

▲パナメーラとパナメーラ4ともにブースト圧や燃料噴射流量、点火時期の変更などを図った2894cc・V型6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載。最高出力は従来比23psアップの353ps/5400~6700rpm、最大トルクは同50Nmアップの500Nm/1900~4800rpmを発生する

▲パナメーラとパナメーラ4ともにブースト圧や燃料噴射流量、点火時期の変更などを図った2894cc・V型6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載。最高出力は従来比23psアップの353ps/5400~6700rpm、最大トルクは同50Nmアップの500Nm/1900~4800rpmを発生する

▲遅れて導入予定のターボE-ハイブリッドは3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンに新開発の電気モーターを組み合わせてシステム総出力680ps(500kW)/システム最大トルク930Nmを発揮するパワーユニットに、専用セッティングの8速PDK、そして総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーでシステムを構成するプラグインハイブリッドを採用

▲遅れて導入予定のターボE-ハイブリッドは3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンに新開発の電気モーターを組み合わせてシステム総出力680ps(500kW)/システム最大トルク930Nmを発揮するパワーユニットに、専用セッティングの8速PDK、そして総電力量25.9kWhのリチウムイオンバッテリーでシステムを構成するプラグインハイブリッドを採用

 

 シャシー面の進化も見逃せない。足回りには、2チャンバーおよび2バルブ技術のフルロードベアリングエアスプリングストラットを採用したポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)付きのアダプティブエアサスペンションを採用。快適な乗り心地とスポーティなハンドリングを、より高次元で両立させる。また、低速走行時は最小回転半径が小さくなって敏捷性が向上し、一方で高速走行時には走行安定性が高まるリアアクスルステアリングをオプションで設定した。

▲足回りには2チャンバーおよび2バルブ技術のフルロードベアリングエアスプリングストラットを採用したポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)付きのアダプティブエアサスペンションを設定

▲足回りには2チャンバーおよび2バルブ技術のフルロードベアリングエアスプリングストラットを採用したポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)付きのアダプティブエアサスペンションを設定

 

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