レクサスNXが一部改良を実施して受注を再開

レクサスがラグジュアリークロスオーバーSUVのNXをマイナーチェンジして注文の受付を再開。ボディ剛性の向上やサスペンションのセッティングの見直し、内外装の一部変更、先進安全装備の拡充などを実施

 トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2023年3月1日、ラグジュアリークロスオーバーSUVのNXの一部改良モデルを発表し、3月2日より注文の受付を再開した。

▲レクサスNX450h+“version L” 価格:729万5000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重2010kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費19.8km/リットル EV走行換算距離88km 写真のボディカラーはソニッククロム

▲レクサスNX450h+“version L” 価格:729万5000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重2010kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費19.8km/リットル EV走行換算距離88km 写真のボディカラーはソニッククロム

 

車種展開は以下の通り。

■NX450h+

NX450h+“version L”(AWD):729万5000円

NX450h+“F SPORT”(AWD):753万5000円

■NX350h

NX350h“version L”(2WD):617万6000円

NX350h“version L”(AWD):644万6000円

NX350h“F SPORT”(2WD):617万6000円

NX350h“F SPORT”(AWD):644万6000円

NX350h (2WD):520万円

NX350h (AWD):547万円

■NX350

NX350“F SPORT”(AWD):608万6000円

■NX250

NX250“version L”(2WD):552万6000円

NX250“version L”(AWD):579万6000円

NX250 (2WD):455万円

NX250 (AWD):482万円

▲レクサスNX350h“version L”(AWD) 価格:644万6000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1820kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費19.9km/リットル 写真のボディカラーはソニックチタニウム

▲レクサスNX350h“version L”(AWD) 価格:644万6000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1820kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費19.9km/リットル 写真のボディカラーはソニックチタニウム

 

 2021年10月の全面改良で第2世代に移行したNXは、生命的な躍動感(Vital)と先進技術(Tech)を融合したスポーツギア「Vital×Tech Gear」を開発コンセプトに据え、走りやデザイン、先進技術を全面刷新した次世代レクサスの幕開けを象徴する第1弾モデルとして登場し、ワールドワイドで高い人気を獲得する。しかし、パーツの供給不足による生産調整の影響もあって大量の注文に対処し切れず、一時受注を停止。そして、今回の一部改良を機に、受注を再開することとなった。

▲レクサスNX350h“F SPORT”(2WD) 価格:617万6000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1750kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費20.9km/リットル 写真のボディカラーはヒートブルーコントラストレイヤリング

▲レクサスNX350h“F SPORT”(2WD) 価格:617万6000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1750kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費20.9km/リットル 写真のボディカラーはヒートブルーコントラストレイヤリング

 

 今回の一部改良では、レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」をさらに深化させることを目指してボディ剛性の向上とサスペンションのセッティングの見直しを図り、合わせて内外装の仕様変更や先進安全装備の拡充を実施。レクサスのクロスオーバーSUVとしての訴求力を、いっそう高いレベルへと昇華させている。

▲ボディ剛性の向上を図るとともに、前後ボディ剛性配分変更による空力バランスの調整やコイルスプリングおよびショックアブソーバーのセッティング変更などを実施して、操縦安定性と乗り心地をいっそう向上させる

▲ボディ剛性の向上を図るとともに、前後ボディ剛性配分変更による空力バランスの調整やコイルスプリングおよびショックアブソーバーのセッティング変更などを実施して、操縦安定性と乗り心地をいっそう向上させる

 

 改良内容を紹介していこう。まず「Lexus Driving Signature」の深化については、ラジエーターサポート回りの剛性アップやリヤサスペンションメンバーブレースの追加(NX350は既設)などを行ってボディ剛性の向上を図るとともに、前後ボディ剛性配分変更による空力バランスの調整、前マクファーソンストラット/後トレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンのコイルスプリングおよびショックアブソーバーのセッティング変更、EPSの再チューニングなどを実施して、操縦安定性と乗り心地をいっそう向上させる。また、NX350では発進時のレスポンスやトルク感を引き上げ、合わせてエンジンとトランスミッションの制御を変更することで、ドライバビリティ性能を高めた。

▲レクサスNX350“F SPORT”(AWD) 価格:608万6000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1780kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費12.2km/リットル 発進時のレスポンスやトルク感を引き上げ、合わせてエンジンとトランスミッションの制御を変更することでドライバビリティ性能をいっそう高める

▲レクサスNX350“F SPORT”(AWD) 価格:608万6000円 全長4660×全幅1865×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1780kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費12.2km/リットル 発進時のレスポンスやトルク感を引き上げ、合わせてエンジンとトランスミッションの制御を変更することでドライバビリティ性能をいっそう高める

 

 エクステリアについては、ハイマウントストップを面発光タイプに変更して上質感をアップ。また、20インチのノーマルタイヤを“version L”と“F SPORT”にメーカーオプションで設定し、アルミホイールは“version L”がグレーメタリック塗装、“F SPORT”がブラック塗装で仕上げる。一方、インテリアはドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用して、より華やかで高品質なキャビン空間を創出した。

▲インテリアはドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用して、より上質かつ華やかなキャビン空間を演出。写真のインテリアカラーは上よりブラック&リッチクリーム、ダークローズ、ヘーゼル、F SPORT専用フレアレッド、F SPORT専用ホワイト

▲インテリアはドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用して、より上質かつ華やかなキャビン空間を演出。写真のインテリアカラーは上よりブラック&リッチクリーム、ダークローズ、ヘーゼル、F SPORT専用フレアレッド、F SPORT専用ホワイト

 

 先進安全装備に関しては、Lexus Safety System+の機能拡充を実施。自車の直前の歩行者、自転車運転者、車両に加えて、壁のような構造物も認識するように設定した低速時加速抑制機能や、歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援、先行車に対する減速支援、カーブに対する減速支援に加えて、信号交差点に対する右左折時減速支援を追加したプロアクティブドライビングアシスト[PDA]などを採用する。また、並列駐車での前向き駐車/バック出庫/前向き出庫など様々な駐車シーンに対応するLexus Teammate Advanced Park(リモート機能付)と、ブレーキとアクセルの踏み間違いで起こる衝突を緩和して被害の軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ(周囲静止物)[PKSB]をNX450h+“F SPORT”にも設定(NX450h+“version L”、NX350hは設定済み)。さらに、車両前方および後方のカメラ映像をメモリ内に常時録画するドライブレコーダーをオプションで設定した。

▲信号交差点に対する右左折時減速支援をプロアクティブドライビングアシスト[PDA]に追加する

▲信号交差点に対する右左折時減速支援をプロアクティブドライビングアシスト[PDA]に追加する

 

 パワートレインは基本的に従来と共通で、NX450h+にA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(最高出力185ps/6000rpm、最大トルク23.2kg・m/3600~3700rpm)+5NM型フロントモーター(最高出力134kW、最大トルク270Nm)+4NM型リアモーター(最高出力40kW、最大トルク121Nm)+電気式無段変速機+リチウムイオンバッテリー(容量51Ah/総電力量18.1kWh)で構成するプラグインハイブリッドシステムを、NX350hの2WD(FF)にA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(最高出力190ps/6000rpm、最大トルク24.8kg・m/4300~4500rpm)+5NM型フロントモーター(最高出力134kW、最大トルク270Nm)+電気式無段変速機+リチウムイオンバッテリー(容量4.3Ah)で構成するハイブリッドシステムを、NX350hのE-Four(AWD)に前述のユニット+4NM型リアモーター(最高出力40kW、最大トルク121Nm)で構成するハイブリッドシステムを、NX350にT24A-FTS型2393cc直列4気筒DOHC・D-4STガソリンターボエンジン(最高出力279ps/6000rpm、最大トルク43.8kg・m/1700~3600rpm)+Direct Shift-8AT+電子制御フルタイムAWD(前後駆動力配分75:25~50:50)を、NX250の2WD(FF)にA25A-FKS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(最高出力201ps/6600rpm、最大トルク24.5kg・m/4400rpm)+Direct Shift-8ATを、NX250のAWDに前述のユニット+電子制御スタンバイAWD(前後駆動力配分100:0~50:50)を採用している。

 

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