【最新モデル試乗】最新のメルセデス・ベンツCLAは驚きの連続。複数AIを統合してクルマと会話が楽しめる

メルセデス・ベンツCLA220/価格:687万円。新型は4ドアクーペのCLAとワゴンスタイルのCLAシューティングブレークを用意。それぞれに48VマイルドHEVの180/220と、純BEVの200&250with EQテクノロジーを設定する。MHEVモデルは新開発1.5リッター直4+モーターの組み合わせ。エンジン出力は190㎰、モーター出力は22kW

メルセデス・ベンツCLA220/価格:687万円。新型は4ドアクーペのCLAとワゴンスタイルのCLAシューティングブレークを用意。それぞれに48VマイルドHEVの180/220と、純BEVの200&250with EQテクノロジーを設定する。MHEVモデルは新開発1.5リッター直4+モーターの組み合わせ。エンジン出力は190㎰、モーター出力は22kW

クーペのエレガンスと優れた日常性能を融合

 CLAは「Sensual Purity(官能的純粋)」の基本思想のもと、ラインやエッジを削ぎ落とした流麗で力強い造形と上質なインテリアを備えた4ドアクーペとして、2013年に初登場した。2015年には高い実用性をプラスしたシューティングブレークを追加。2019年には2代目にフルモデルチェンジ。そしてこのほど3代目となる新型CLAが登場した。新型CLAは、ドライブトレーン/トランスミッション/プラットフォーム/サスペンション、そしてデジタル体験にいたるまですべてを刷新した新世代モデルとなる。

正面

 ラインアップは1.5ℓエンジン+モーターを組み合わせたHEV仕様の180と220、そしてフル電動BEVの200&250with EQテクノロジーを設定。ボディタイプは従来どおり標準とシューティングブレークから選べる。試乗車は標準ボディの220。AMGラインパッケージ(59万8000円)とアドバンスドパッケージ(57万8000円)が装着されていた。

 スタイリングは魅力的。伸びやかなホイールベース、低く流れるルーフライン、ショートオーバーハングにより、CLA特有の美しいシルエットが強調され、とてもスタイリッシュに映る。

 フロントにはクローム仕上げのスターパターンをあしらったイルミネーテッドラジエターグリルが配されているほか、ヘッドライトおよびリアコンビネーションランプに、スリーポインテッドスターをモチーフにしたライトシグネチャーを採用。新世代メルセデスであることを主張する。その他、フレームレスドア、CLA初のシームレスドアハンドル、機能的なリアディフューザーが導入され、空力性能もハイレベルに仕上げている。

インパネ

サンルーフ

 インテリアは、ミニマルで先進的な空間表現を追求し、浮遊感のあるフローティングデザインを取り入れた。全幅に広がるディスプレイや立体的なドアセンターパネルが印象的。上段にカップホルダー/ワイヤレスチャージングを配した2層構造のセンターコンソールは浮いているような造形で、室内に軽快感と奥行きをもたらしている。ジェットエンジンを想起させる丸型エアアウトレットも目を引く。

 標準装備のパノラミックルーフには、フロントウインドウフレームから後方まで伸びる、センターブレースのない一体型固定式ガラスルーフが初採用された。合わせガラスや外側の赤外線フィルム、内側のLow-Eコーティングが熱線・日射を大幅に低減。ローラーブラインドが不要となり、解放感と広いヘッドルームを実現した。

先進のデジタル体験。新型はクルマと会話が楽しめる

 注目はAI対話機構だ。新型CLAには、日本市場では新型Sクラスに続いて、メルセデス・ベンツが自社開発したオペレーティングシステム、MB.OS(Mercedes-Benz Operating System)が採用された。MB.OSは、チップ・トゥ・クラウドアーキテクチャにより、インフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォートを統合制御。また、インテリジェントクラウドを介して主要ソフトウェアのOTA(Over-the-Air)アップデートが可能だ。

シート01

シート02

 MBUXバーチャルアシスタントは複数のAIを1つに統合し、文脈を保持する短期記憶機能を搭載。本当にクルマと会話できる。また、ChatGPTやMicrosoft Bingによる検索サポートに加え、Google Geminiとの連携でナビやスポット情報を音声で取得できるのもうれしい。ちなみにGoogleと共同開発したというMBUXナビゲーションは、Googleマップの地図データ・リアルタイム交通情報に、メルセデス独自のUI/UXおよび車両制御を統合している。

 試乗車にも装着されていたアドバンスドパッケージに含まれるMBUXスーパースクリーンは、一体型大型ガラスディスプレイを持ち、Unity Game Engineと高性能チップによる滑らかな描画、アプリの移動やフォルダ分けなどのカスタマイズ、走行状況に応じたゼロレイヤー表示に対応している。また、機能によって静電容量式タッチパネルとロッカースイッチ、ローラーを使い分けたという新しいマルチファンクションステアリングは使いやすくて好印象だった。

走り

リア

 走りについては、電動化を主軸に設計しつつ、内燃機関にも対応する新世代プラットフォーム、メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャー(MMA)を採用。これに搭載されるのが、新開発の1.5リッター直4ガソリンターボエンジン(M252)と電気モーターを統合した新開発8速デュアルクラッチトランスミッション(8F-eDCT)および1.3kWhの48Vリチウムイオンバッテリーだ。

 試乗した220の最高出力はエンジンが140kW(190㎰)、電気モーターが22kWを発生する。出足から力強く、制御はどこまでがモーターでどこからがエンジンなのかわからないほどスムーズ。全域で力強い加速が得られる。条件がそろえば電動走行も可能だ。

 足回りは前3リンク、後マルチリンクの組み合わせ。試乗車は走行距離が1000㎞以下だった事情もあり、やや乗り心地が硬めだった。だが正確無比なステアリングフィールは印象的なほど。ドライバーズカーとして一級品である。

 あらゆる面で進化を遂げた新型CLAは、このクラスにおいて一歩抜きんでた魅力を身につけた。メルセデスの主力の1台として従来以上に人気を博すに違いない。

エンブレム

諸元

フォトギャラリー

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