BYDが本年7月28日に日本で発売した、日本の軽自動車規格に準拠した専用設計の電気自動車「RACCO」が8月末の時点で累計受注台数約1500台を記録したと発表。最上級グレードの「300Premium」が受注の8割を超える高い人気を獲得
BYD Autoジャパンは、本年7月28日に日本で発売した軽EVのRACCO(ラッコ)が8月末の時点で累計受注台数約1500台を記録したと発表した。また、最上級グレードの「300Premium」が受注の8割を超える高い人気を獲得したとアナウンス。8月期のRACCOの登録台数は81台にとどまったが、これは主にエントリーグレードの「200」の販売が中心で、人気の「300Premium」については9月中旬以降に着船する車両から順次納車を始めると予告した。

▲BYD RACCO 300Premium 価格:249万7000円 全長3395×全幅1475×全高1800mm ホイールベース2520mm 車重1230kg 交流電力量消費率(WLTCモード)124Wh/km 一充電走行距離(WLTCモード)320km 写真のボディカラーはアークティックホワイト

▲BYD RACCO 300Plus 価格:239万8000円 全長3395×全幅1475×全高1800mm ホイールベース2520mm 車重1220kg 交流電力量消費率(WLTCモード)124Wh/km 一充電走行距離(WLTCモード)320km 写真のボディカラーはアークティックブルー

▲BYD RACCO 200 価格:214万5000円 全長3395×全幅1475×全高1800mm ホイールベース2520mm 車重1160kg 交流電力量消費率(WLTCモード)120Wh/km 一充電走行距離(WLTCモード)210km 写真のボディカラーはチーズイエロー
改めてRACCOの概要を紹介していこう。
“小さなEV革命”を謳い、日本の軽自動車規格に合わせた専用設計で登場したRACCOは、人気のスーパーハイト系ボディにスライドドアを装備した新進の軽EVとして開発。統合型の電気自動車技術で、駆動用バッテリー、電子制御ユニット、DC/OBC統合ユニット(DC-DCコンバータと車載充電器)、高電圧配電ユニット、バッテリーコントローラー、PTC/AC コントローラー(エアコンシステムで暖房用のPTCヒーターと冷房用のエアコンコンプレッサーの作動を一体的に制御する電子制御ユニット)、車両コントロールユニットなどをバッテリーユニット内に高度に統合する新設計の「X-PACK」を採用し、パワーユニットには最高出力47kW(64ps)/最大トルク160Nmを発生する電動モーターを搭載して前輪を駆動。そして、総電力量22.4kWhを確保したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーと組み合わせる「200」(214万5000円)と、総電力量35.8kWhを確保したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーと組み合わせる「300Plus」(239万8000円)および「300Premium」(249万7000円)を設定し、一充電走行距離はWLTCモードで200が210km、300Plusおよび300Premiumが320kmを実現した。
エクステリアについては、BYDのデザイン哲学“オーシャンエステティック(海洋美学)”、具体的には海の静けさと力強さや、水面に映る光のゆらぎや海平線の広がりをモチーフに、自然の美しさと未来的なテクノロジーを融合させることで、人と街に調和しつつも、生命感あふれる躍動を、軽規格の中で表現したことがトピック。スーパーハイトワゴンの四角いフォルムを基調に、角を丸めた“角まる”の造形に仕立てて、街に溶け込み、人にも近づけたスタイリングを創出する。各部のアレンジにもこだわり、フロント部は従来のシャープな海洋シリーズとは趣を変えて丸みのある造形を採用し、やさしさや暖か感じられるマスクを創出。一方でサイドビューは利便性の高いリア両側スライドドアを組み込んだうえで、長いドアパネルをシンプルな面で構成し、合わせて水平基調のキャラクターラインを付与することでボディ全体の塊感を強調する。足もとには300系にハブ&スポークに丸みを与えた15インチアルミホイールを、200にスチールホイール&ホイールカバーを装着した。そしてリアセクションは、水平基調のパネル面の幅いっぱいに広がる水平基調のコンビネーションランプおよびLEDヘッドライトと連動して光るBYDロゴを配したライティングを配して、ひと目でRACCOと分かる後ろ姿に仕立てた。
なお、ボディサイズは軽規格の全長3395×全幅1475×全高1800mm、ホイールベース2520mmに設定。ボディカラーはアークティックホワイト、コスモスブラック、アークティックブルー、ミッドナイトグリーン、ルビーレッドという計6色をラインアップしている。
内包するインテリアは“人文暖居(じんぶんだんきょ)”をテーマに据えて、広い室内スペースを確保するとともに「触っても安心、優しい」を目指して設計する。インパネは水平基調で仕立てて、広い前方視界を確保。また、手になじむ大きさと形状で仕立てたシフトレバー、使用頻度の高い機能をシフトレバー周りに配した物理スイッチ、視認性に優れる7インチセグメント液晶+TFTフルカラーディスプレイコンビネーションメーター、10.1インチタッチスクリーン(固定式)、18W USBポート前席(Type-A 18W+Type-C 18W)、多機能ステアリングホイール、そして“置き場問題”を本気で解決する収納スペースなどを採用して、人に優しいキャビン空間を創出する。また、フロントシートは人間工学に基づいて設計し、表皮は300Premiumに合成皮革、300Plusに防水特製高級ファブリック、200にファブリックを採用。一方で5:5分割式のリアシートは、人が座る、荷物を置く、自転車を積むといったモード切り替えを短い手順で行えるようにアレンジし、合わせて誰にでも扱いやすい軽さと、“置いたら動かない”安心感の両立を実現した。ラゲッジ容量は後席使用時で280リットル、後席格納時で1372リットルの容量を確保する。インテリアカラーについては300Premiumにブラックとブラック&ベージュを、300Plusと200にブラックを設定した。

▲インテリアは“人文暖居”をテーマに据えて、広い室内スペースを確保するとともに「触っても安心、優しい」を目指して設計。インパネは水平基調で仕立てて、広い前方視界を確保。写真は300Premiumのブラックインテリア
先進安全運転支援システムの充実ぶりもアピールポイントだ。800万画素・4K解像度フロントビューカメラとミリ波レーダーによる“1R1Vレイアウト”を採用し、機能としてアダプティブクルーズコントロール(ACC)や前方車両発進お知らせ機能(LCDN)、自動緊急ブレーキ(AEB)、車線逸脱警告(LDW)、車線逸脱防止(LDP)、前方衝突予測警報(FCW)、インテリジェント クルーズコントロール(ICC)、交通標識認識システム (TSR)などを標準装備。また、300PremiumにはBYDアラウンドビューを、300Plusと200には駐車リアカメラを組み込んだ。さらに、小さな子供の車内置き去り防止をサポートする幼児置き去り検知(CPD)や、予期せずパワーウィンドウを動かしてしまって指を挟み込んでしまう事故を防止する全窓ガラス・アンチピンチ(挟み込み防止)を設定している。
