「マルチに使えて自由が広がる」トヨタ・ノア/ヴォクシーのコンプリートカー“MULTI UTILITY”が登場

トヨタがファミリーミニバンのノアとスタイリッシュミニバンのヴォクシーにMODELLISTAが開発したコンプリートカー“MULTI UTILITY”を新設定。後席およびラゲージ部分を架装することで「マルチに使えて自由が広がる」という新しいクルマの価値を提供。福祉車両“ウェルキャブ”シリーズの一部改良も実施

 トヨタ自動車およびトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは2026年5月12日、本年5月6日にマイナーチェンジを図ったファミリーミニバンのノアとスタイリッシュミニバンのヴォクシーをベースとするMODELLISTA開発のコンプリートカー“MULTI UTILITY”を新設定し、同日より発売。合わせて、ノア/ヴォクシーの福祉車両“ウェルキャブ”シリーズの一部改良を実施した。

▲トヨタがファミリーミニバンのノアとスタイリッシュミニバンのヴォクシーにMODELLISTAが開発したコンプリートカー“MULTI UTILITY”を新設定。車両価格はノア“MULTI UTILITY”が407万円、ヴォクシー“MULTI UTILITY”が412万600円

▲トヨタがファミリーミニバンのノアとスタイリッシュミニバンのヴォクシーにMODELLISTAが開発したコンプリートカー“MULTI UTILITY”を新設定。車両価格はノア“MULTI UTILITY”が407万円、ヴォクシー“MULTI UTILITY”が412万600円

 まず新設定の“MULTI UTILITY”は、後席およびラゲッジ部分を架装することで、「マルチに使えて自由が広がる」という新しいクルマの価値を提供することが訴求点だ。ベース車はノアおよびヴォクシーのハイブリッドS-G 2WDで、3列目シートを省略して荷室スペースを拡大(2列シート5名乗り仕様)。ここに専用設計のラゲージフレームとラゲージボードを設置し、荷室を上下2段に仕切ることで買い出しの荷物や遊びの道具を仕分けて収納することを可能とする。スペース自体は奥行き850mm×幅1270mm、耐荷重は60kgを実現し、フロアからボードまでの高さは370mmを確保した。また、スマートフォンや小物の置き場所として活用できる専用クォータートリムトレイや、天井に配置した6個のLEDが車内を明るく照らして夜間の着替や作業をサポートするON/OFFスイッチ付の専用ルームランプ、ハンガーやLEDランタンなどをサッと掛けられる耐荷重3kgの専用ユーティリティフック、アウトドアや車中泊時の電源確保に便利なデッキサイド左側配置の専用アクセサリーソケット(DC12V・120W)などを配備して機能性および利便性を高める。さらに、バックドア左側にはアクティブな個性をさりげなく主張するMU車名デカールを貼付した。車両価格はノア“MULTI UTILITY”が407万円、ヴォクシー“MULTI UTILITY”が412万600円に設定している。

▲専用設計のラゲージフレームとラゲージボードを設置し、荷室を上下2段に仕切ることで買い出しの荷物や遊びの道具を仕分けて収納することが可能。スペース自体は奥行き850mm×幅1270mm、耐荷重は60kgを実現し、フロアからボードまでの高さは370mmを確保する

▲専用設計のラゲージフレームとラゲージボードを設置し、荷室を上下2段に仕切ることで買い出しの荷物や遊びの道具を仕分けて収納することが可能。スペース自体は奥行き850mm×幅1270mm、耐荷重は60kgを実現し、フロアからボードまでの高さは370mmを確保する

▲スマートフォンや小物の置き場所として活用できる専用クォータートリムトレイを設置

▲スマートフォンや小物の置き場所として活用できる専用クォータートリムトレイを設置

▲天井に配置した6個のLEDが車内を明るく照らして夜間の着替や作業をサポートするON/OFFスイッチ付の専用ルームランプを採用

▲天井に配置した6個のLEDが車内を明るく照らして夜間の着替や作業をサポートするON/OFFスイッチ付の専用ルームランプを採用

▲ハンガーやLEDランタンなどが掛けられる耐荷重3kgの専用ユーティリティフックを配備

▲ハンガーやLEDランタンなどが掛けられる耐荷重3kgの専用ユーティリティフックを配備

▲アウトドアや車中泊時の電源確保に便利なデッキサイド左側配置の専用アクセサリーソケット(DC12V・120W)を装備

▲アウトドアや車中泊時の電源確保に便利なデッキサイド左側配置の専用アクセサリーソケット(DC12V・120W)を装備

▲バックドア左側にはアクティブな個性をさりげなく主張するMU車名デカールを装着

▲バックドア左側にはアクティブな個性をさりげなく主張するMU車名デカールを装着

 架装メーカーパッケージオプションとして、車中泊に対応したフロントベッドボード(16万5000円)を設定した点もトピック。リアシートを倒して3分割のベッドボードを広げるだけで、大人2名が横になれるフラットなスペース(奥行き2040mm×幅1270mm)が完成する。総耐荷重は150kgを確保。荷物はラゲージボード下に収納できるため、ベッドの上を広々と使うことが可能だ。また、カラーコーディネートと手入れのしやすさにこだわったMU専用シートカバー(1台分11万円)も用意。シートバックにはベルトを設け、さまざまなギアやポーチなどが取り付け可能である。

▲車中泊に対応したフロントベッドボードをオプションで用意。リアシートを倒して3分割のベッドボードを広げるだけで、大人2名が横になれるフラットなスペース(奥行き20540mm×幅1270mm)が完成する。総耐荷重は150kgを確保

▲車中泊に対応したフロントベッドボードをオプションで用意。リアシートを倒して3分割のベッドボードを広げるだけで、大人2名が横になれるフラットなスペース(奥行き20540mm×幅1270mm)が完成する。総耐荷重は150kgを確保

▲カラーコーディネートと手入れのしやすさにこだわったMU専用シートカバーはオプションで選択可

▲カラーコーディネートと手入れのしやすさにこだわったMU専用シートカバーはオプションで選択可

 福祉車両“ウェルキャブ”シリーズの一部改良に話を移そう。改良内容はベース車と同様、フロントマスクのデザイン変更や機能装備の拡充、乗り心地の改善、新ボディカラーの設定などを図ったうえで、車いす仕様車にワンタッチ式固定装置を新たに設定したことが注目ポイント。従来のベルト/ワイヤー式固定装置に、2本の固定アームで車いすの簡易固定用アンカーバーをつかんで床面にしっかり電動固定するワンタッチ式固定装置を追加することで、車いす固定がより簡単かつスピーディになる。また、オートロック機能を搭載することでスイッチ操作が不要となり、車いすの固定を自動化。さらに、乗車から降車までの一連の動作でしゃがむ回数が少なくなり、介助の負担を軽減した。前述のシステムは、タイプⅠ(車いす1名仕様)およびタイプⅡ(サードシート付)の引き出し式スロープとショートスロープに採用している。

▲車いす仕様車にワンタッチ式固定装置を新設定。写真・上はヴォクシー車いす仕様車“タイプⅠ”(車いす1名仕様)引き出し式スロープ、同・下はノア車いす仕様車“タイプⅡ”(車いす1名仕様)引き出し式スロープ

▲車いす仕様車にワンタッチ式固定装置を新設定。写真・上はヴォクシー車いす仕様車“タイプⅠ”(車いす1名仕様)引き出し式スロープ、同・下はノア車いす仕様車“タイプⅡ”(車いす1名仕様)引き出し式スロープ

▲従来のベルト/ワイヤー式固定装置に、2本の固定アームで車いすの簡易固定用アンカーバーをつかんで床面にしっかり電動固定するワンタッチ式固定装置を追加

▲従来のベルト/ワイヤー式固定装置に、2本の固定アームで車いすの簡易固定用アンカーバーをつかんで床面にしっかり電動固定するワンタッチ式固定装置を追加

▲写真・上はセカンド席、同・下はサード席の固定アーム

▲写真・上はセカンド席、同・下はサード席の固定アーム

▲固定アーム上昇・下降スイッチを設定

▲固定アーム上昇・下降スイッチを設定

 一方、セカンドシートが回転して車外へスライドダウン&チルトするサイドリフトアップチルトシート装着車と、3列目へのアクセスを容易にするスペースを確保するとともに乗り降りと室内での移動に便利な手すりや乗降をスムーズにするステップを装備したウェルジョインには、従来の2WDに加えてE-Fourモデルを追加設定して、ユーザーの選択肢を広げている。

▲サイドリフトアップチルトシート装着車(写真・上、ヴォクシー・サイドリフトアップチルトシート装着車)と、ウェルジョイン(同・下、ノア・ウェルジョイン)にE-Fourモデルを追加設定

▲サイドリフトアップチルトシート装着車(写真・上、ヴォクシー・サイドリフトアップチルトシート装着車)と、ウェルジョイン(同・下、ノア・ウェルジョイン)にE-Fourモデルを追加設定

 なお、パワートレインは基本的に従来を踏襲し、2ZR-FXE型1797cc直列4気筒DOHCエンジン(最高出力98ps/5200rpm、最大トルク14.5kg・m/3600rpm)+1VM型フロントモーター(最高出力70kW、最大トルク185Nm)+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)で構成する2WD、同ユニット+1WM型リアモーター(最高出力30kW、最大トルク84Nm)で構成するE-Fourのシリーズパラレルハイブリッドを搭載。また、シャシー面ではショックアブソーバーの減衰力を最適化することで乗り心地を向上させ、合わせてノイズの侵入経路に防音材等を最適配置して車内の静粛性を高める。さらに、E-Four車のドライブモードセレクトに「SNOW EXTRAモード」を追加設定して、雪道走行での安全性を引き上げた。

 

SNSでフォローする