【Front Screen/安東弘樹】2023年、最も心躍るモータースポーツ、それはWECです!

WEC 01Car Essay/クルマに乗って見える世界

 2023年、楽しみにしているモータースポーツがあります。FIA世界耐久選手権2023(World Endurance Championship、以下WEC)です。今年100周年記念大会として開催されるLe Mans24時間レースを含む全6戦で争われる耐久レースの世界戦で、今年は一気にトップカテゴリーの参戦メーカー、チームが増加。ガチンコでメーカーワークス同士の闘いが繰り広げられます!
 この原稿を書いている時点で、暫定を含め参戦が決定している主要ワークスチームを紹介しましょう。

トヨタ

 まずディフェンディング・チャンピオンのTOYOTA GAZOO Racing。マシンはトヨタ・GR010 HYBRID で7、8号車の2台で参戦します。7号車には小林可夢偉選手と他2名、8号車には平川亮選手と他2名が乗ります。

 次は昨シーズンの途中から参戦したプジョー・トタルエナジーズ。マシンはプジョー9×8で、こちらも93、94号車の2台。日本でもお馴染み、ポール・ディレスタ選手やロイック・デュバル選手等がドライブします。

 新顔はポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ。マシンはポルシェ963で5,6号車の2台でエントリー。6号車には日本でも長く活躍したアンドレ・ロッテラー選手が乗ります。かつてのWECでもTOYOTA最大のライバルだった、ポルシェとの闘いは心が高ぶります。そして、こちらも楽しみなのがAFコルセ。マシンはフェラーリ499Pの50、51号車の2台。 “50”には、ル・マン24時間レース、トップカテゴリーへのワークスとしての参戦が50年振り、という意味が込められているそうです。

フェラーリ

 最後に紹介するのは、アメリカの名門キャデラック・レーシング。マシンはキャデラックV-LMDh。現時点ではカーナンバーなどは未定で1台でエントリーの模様です。ドライブするのはGP2時代にピエール・ガスリー選手とチームメイトだったイギリスのアレックス・リン選手などです。他にもトップカテゴリーには、WECファンにはお馴染みのグリッケンハウス・レーシングなどが参戦。合計9チームがしのぎを削ります。

 ちなみに9チーム中グリッケンハウス以外がハイブリッドマシン。そのベースとなるエンジンがチームによって違うのがまたたまりません!
 TOYOTAは3.5ℓ・ V6 ターボ、ポルシェは4.6ℓ・V8 ターボ、プジョーは2.6ℓ・V6 ターボ、フェラーリは3.0ℓ・ V6 ターボ、そしてキャデラックは5.5ℓのV8 NAです。

 F1は、排気量もレイアウトも規定で決まっていますが、WECは百花繚乱。エンジンタイプの違いだけでもワクワクするというものではありませんか!もちろんBOP(性能調整)があり、どのチームが勝つのか、様々な意味で予想しにくいのも、ファンとしては楽しみな点です。WECは2024年にはBMWやランボルギーニの参戦もアナウンスされています。ますます華やかな選手権になりそうです。

 WECは今年も富士での日本ラウンドが予定されています。ファンにとっての朗報は、サーキットにオープンした富士スピードウェイホテルの存在です。当然、当日の予約は難しいでしょうが、もし予約できたら、長い耐久レースを思いきり楽しめそうです。先日、家族で泊まってきましたが最高でした。今はWEC時に予約できる奇跡が起こることを祈っています(笑)

FISCO

【プロフィール】あんどうひろき/フリーアナウンサー。1967年、神奈川県生まれ、元TBSアナウンサー、現在は独立し、TBSラジオ「UP GARAGE presents GARAGE HERO’s〜愛車のこだわり」。TOKYO MX「バラいろダンディ」、MBS「朝日奈央のキラめきスポーツ〜キラスポ〜」、テレビ東京「ミライの歩き方」、bay fm78「MOTIVE!!」など多くのテレビ、ラジオ番組で活躍。趣味・特技はモータースポーツ、クルマ全般、弓道、スキー。日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員

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