スズキの小型SUVのクロスビーがビッグマイナーチェンジ。「アクティブシーンに似合う個性的なデザインと広い室内空間を兼ね備えたコンパクトクロスオーバー」をコンセプトに、愛着のわくデザインや使いやすく広い室内空間といったクロスビー本来の特長を踏襲したうえで、先進安全装備や快適装備の拡充、パワートレインの刷新など大幅進化を実施
スズキは2025年10月2日、小型クロスオーバーSUVのクロスビー(X BEE)の大幅改良を行い、同日より発売した。
▲スズキ・クロスビーHYBRID MZ(4WD) 価格:250万300円 全長3760×全幅1670×全高1705mm ホイールベース2435mm 車重1030kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費21.0km/リットル 写真のボディカラーはミスティックブルーメタリック ブラックタフ2トーン
車種展開は以下の通り。
HYBRID MX:2WD215万7100円/4WD233万3100円
HYBRID MZ:2WD233万5300円/4WD250万300円
▲スズキ・クロスビーHYBRID MX(2WD) 価格:215万7100円 全長3760×全幅1670×全高1705mm ホイールベース2435mm 車重970kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費22.8km/リットル 写真のボディカラーはタフカーキパールメタリック ホワイト2トーンルーフ
今回の改良は、「アクティブシーンに似合う個性的なデザインと広い室内空間を兼ね備えたコンパクトクロスオーバー」をコンセプトに、愛着のわくデザインや使いやすく広い室内空間といったクロスビー本来の特長を踏襲したうえで、先進安全装備や快適装備の拡充、走行性能や燃費性能の大幅進化を図ったことが特徴である。
▲たくましさを感じさせる角を丸めた四角をモチーフとし、ユニークで愛着のわくスタイリングに進化。フロントグリルは造形を変更するとともにメッキを廃止し、ホットスタンプを採用することで汚染物質の排出を防止する
まずエクステリアは、たくましさを感じさせる角を丸めた四角をモチーフとし、ユニークで愛着のわくスタイリングに進化。フロントグリルの造形を変更するとともにメッキを廃止し、ホットスタンプを採用することで汚染物質の排出を防止したこともトピックだ。また、ハイブリッドMZに装着するアルミホイールは、クロスビーのXをモチーフにタフさを感じさせる新造形に変更する。ボディカラーは遊び心と力強さを兼ね備えた新色のミスティックブルーメタリックを追加したほか、ルーフ・サイドカラーパネル・バンパーガーニッシュをブラックに統一した新タイプのブラックタフ2トーン(ミスティックブルーメタリック ブラックタフ2トーン/ピュアホワイトパール ブラックタフ2トーン/バーニングレッドパールメタリック ブラックタフ2トーン/キャラバンアイボリーパールメタリック ブラックタフ2トーン)、ホワイトルーフ2トーン(ミスティックブルーメタリック ホワイト2トーンルーフ/キャラバンアイボリーパールメタリック ホワイト2トーンルーフ/タフカーキパールメタリック ホワイト2トーンルーフ)、ガンメタリックルーフ2トーン(クールイエローメタリック ガンメタリック2トーンルーフ)、ブラックルーフ2トーン(フロンティアブルーパールメタリック ブラック2トーンルーフ)、モノトーン(ピュアホワイトパール/スーパーブラックパール/メロウディープレッドパール/タフカーキパールメタリック)という全13通りのカラーをラインアップした。
▲ルーフ・サイドカラーパネル・バンパーガーニッシュをブラックに統一した新ボディカラーのブラックタフ2トーンを設定。写真上よりミスティックブルーメタリック ブラックタフ2トーン/ピュアホワイトパール ブラックタフ2トーン/バーニングレッドパールメタリック ブラックタフ2トーン/キャラバンアイボリーパールメタリック ブラックタフ2トーン
インテリアについては、インパネやドアトリムを全面刷新し、SUVらしい力強さと上質さを表現しつつ、フロントドアトリムとインパネをつなげて、室内が広く見えるデザインとする。インパネカラーパネルとドアトリムカラーパネルは、シックなダークブラウンで仕立てた。また、スズキの国内初となる7インチメーターディスプレイ[カラー]や、ステアリングスイッチ(オーディオ/マルチインフォメーションディスプレイ)を標準装備。上級グレードのHYBRID MZにはType-CおよびPD対応のUSB電源ソケット(インパネ、2個)や、スイッチひとつで簡単に操作できる電動パーキングブレーキ(ブレーキホールド付)、マニュアルモード付パドルシフト、ステアリングヒーター、上下2段トレーのセンターコンソール、パーソナルテーブルなどを標準で組み込む。9インチHDディスプレイおよび全方位モニター付メモリーナビゲーションはオプションで設定した。
▲インパネやドアトリムを全面刷新し、SUVらしい力強さと上質さを表現しつつ、フロントドアトリムとインパネをつなげて、室内が広く見えるデザインとする。インパネカラーパネルとドアトリムカラーパネルは、シックなダークブラウンで仕立てる
シートに関しては、ブラウンステッチの撥水ファブリックシート表皮を採用。運転席・助手席にはシートヒーターを、助手席には前倒し機構を、後席にはスライド&リクライニング機構を配して、快適性と利便性を高めたこともアピールポイントである。一方でラゲッジルームは、ラゲッジフロアと後席背面を防汚タイプで仕上げるとともに、ラゲッジアンダーボックスにはリサイクル材を使用して環境性能を高めた。
なお、HYBRID MZにはレザー調&撥水ファブリックシート表皮、サファリカーキのインパネカラーパネル&ドアトリムカラーパネル、レザー調フロントドアトリムアームレスト、ヘッドアップディスプレイ[カラー]、残照式3ポジションLEDルームランプ(フロント、センター)、LEDラゲッジルームランプで構成するアップグレードパッケージ(6万9300円)もオプションで設定している。
▲HYBRID MZには写真上よりレザー調&撥水ファブリックシート表皮、サファリカーキのインパネカラーパネル&ドアトリムカラーパネル、レザー調フロントドアトリムアームレストなどで構成するアップグレードパッケージをオプションで用意
パワートレインについては、同ブランドのスイフトやソリオにも採用するZ12E型1197cc直列3気筒DOHC16V・VVTエンジン(最高出力80ps/5700rpm、最大トルク11.0kg・m/4500rpm)+WA06D型モーター(最高出力2.3kW/1100rpm、最大トルク60Nm/100rpm)+リチウムイオン電池(容量3Ah)+CVTでシステムを構成するマイルドハイブリッドに換装。WLTCモード燃費は2WD(FF)で22.8km/リットル、4WDで21.0km/リットルを達成した。
▲パワートレインにはZ12E型1197cc直列3気筒DOHC16V・VVTエンジン(80ps/11.0kg・m)+WA06D型モーター(2.3kW/60Nm)+リチウムイオン電池(容量3Ah)+CVTでシステムを構成するマイルドハイブリッドを搭載
走行性能の面では、スポーツモード、スノーモード、グリップコントロール、ヒルディセントコントロールをHYBRID MZの2WD車にも採用したことが訴求点(4WD車は従来から搭載)。また、コーナリング時の膨らみを抑えるアクティブコーナリングサポートも導入する。さらに、減衰接着剤の採用などにより、快適な乗り心地と高い操縦安定性・静粛性を実現した。
先進安全運転支援システムに関しては、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせにより検知対象を車両や歩行者、自転車、自動二輪車とし、交差点での検知にも対応した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を新たに採用。また、高速道路での運転をサポートするアダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従 機能付]と車線維持支援機能、車線逸脱抑制機能を全車に標準で装備する。さらに、降車時警報機能を追加したブラインドスポットモニターや夜間の視認性を向上させるアダプティブハイビームシステムなど、最新の予防安全技術を導入した。コネクティッド機能については、スズキ緊急通報やリモートエアコンなどのアプリ機能を利用できるスズキコネクトに対応させている。