【最新モデル試乗】遊びゴコロ充実。軽の超背高ワゴン、スズキ・スペーシアギアのアクティブ力

スズキ・スペーシアギア・ハイブリッドXZターボ(FF) 150mmの最低地上高はスペーシアシリーズ共通 ギアはルーフレールや専用造形のバンパーでSUVイメージを演出 パワートレーンはマイルドハイブリッド
スズキ・スペーシアギア・ハイブリッドXZターボ(FF) 150mmの最低地上高はスペーシアシリーズ共通 ギアはルーフレールや専用造形のバンパーでSUVイメージを演出 パワートレーンはマイルドハイブリッド

スズキ・スペーシアギア・ハイブリッドXZターボ(FF) 価格:7CVT 180万2900円 試乗記

スペーシアが魅力アップ。試乗車はSUVイメージのギア

 スペーシアはスズキの軽自動車の中で、最も背の高い、いわゆるKスーパーハイトワゴンとして高い人気を誇っている。スペーシアは、標準モデルのほか、大胆なフロントマスクのスペーシアカスタムと、SUVルックに仕上げたスペーシアギアの3タイプで構成。昨年末に一部仕様変更を実施した。

 シリーズ共通の改良点は、新サービスのコネクテッドシステム、スズキコネクトを採用したこと。事故などの緊急時にはSOSボタンを押せばオペレーターにつながるほか、スマホからのエアコン操作、ドアロックなどができ、より安心・快適で便利なサービスを展開している。機能面では車線逸脱抑制機能を新たに採用。より安全性を高めている。

 今回試乗したのはスペーシアギア・ハイブリッドXZターボ。スペーシアギアは「遊びゴコロ」のあるSUV風Kカーとしておなじみだが、今回の改良で、アルミホイールを井桁状のデザインに変更したほか、インパネアッパーボックスの色味を艶消しブラックとするなど、よりSUVらしさを深める改良を施している。

四角いヘッドライトのベースモデルに対してギアは丸目を採用
四角いヘッドライトのベースモデルに対してギアは丸目を採用
スペーシアをベースとしながら各所に専用デザインを採用 ギアは見事にSUV風に仕立てられている
スペーシアをベースとしながら各所に専用デザインを採用 ギアは見事にSUV風に仕立てられている

広々室内に感激。走りは安定感たっぷり、アクティブ派に最適

 まずは内外装をグルリとチェック。改めて「広い!」と感動した。室内高は1410mmで、キッズなら立てる高さを持っており申し分ない。そこから生まれるリアシートの居住スペースは頭上空間の広さはもちろん、前後方向もオトナが足をゆったり組めるほどのゆとりがある。さすがはスズキ最大のKスーパーハイトワゴンとうならせてくれる。さらに撥水加工が施されたシートは多彩なアレンジが可能で、アウトドアシーンにおいても、優れた使い勝手を誇るに違いない。

 さて、いよいよ走らせてみるが、不安だったのはこれだけ背が高くてフラフラしないのか……ということ。しかし、それは杞憂に終わった。風の強い日にも走ったが、足回りはしっかりとした設定で、走りには安定感があった。それでいて、ゴツゴツとした乗り心地でもない。快適性は十分に確保されている。
 もちろんスペーシアギアはコーナーリングが得意というクルマではないが、ロールは適度に抑え込みつつ、自然な姿勢でコーナーを駆け抜けていく。
 スペーシアは全車マイルドハイブリッドを組み合わせており、加速時にはモーターがアシストしてくれる。試乗車はターボモデルということもあって最高出力は64psとパワフル。その加速感はとても気持ちがいい。

 SUV風のKスーパーハイトワゴンとして、さらなる進化を果たしたスペーシアギア。遊びゴコロと機能性を兼ね備えており、アクティブに活動するユーザーにはピッタリな1台といえる。

全方位モニター付きメモリーナビ(9インチ)+スズキコネクトは21万7800円でop設定 インパネカラーボックスはマットブラックに変更
全方位モニター付きメモリーナビ(9インチ)+スズキコネクトは21万7800円でop設定 インパネカラーボックスはマットブラックに変更
シート地はファブリック ギアは全席撥水加工処理が施されているのでアウトドアで水に濡れてもサッと拭き取れる
シート地はファブリック ギアは全席撥水加工処理が施されているのでアウトドアで水に濡れてもサッと拭き取れる
リアシートは左右分割可倒式 スライド機構付きで便利
リアシートは左右分割可倒式 スライド機構付きで便利
室内は広々空間 前席を倒してフルフラットにできる
室内は広々空間 前席を倒してフルフラットにできる
ギアとベースモデルはタコメーター未装備(カスタム系モデルは標準装備)
ギアとベースモデルはタコメーター未装備(カスタム系モデルは標準装備)
インパネシフトの採用で足もとスッキリ ターボはパドルシフト装備
インパネシフトの採用で足もとスッキリ ターボはパドルシフト装備
ACCスイッチ下にモーターアシストをアップするパワーモードスイッチを装備
ACCスイッチ下にモーターアシストをアップするパワーモードスイッチを装備
スマホと連携可能なナビは9インチの大型ディスプレイを採用
スマホと連携可能なナビは9インチの大型ディスプレイを採用

スズキ・スペーシアギア 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=ハイブリッドXZターボ(FF)
価格=7CVT 180万2900円
全長×全幅×全高=3395×1475×1800mm
ホイールベース=2460mm
トレッド=フロント:1295×リア:1300
最低地上高=150mm
車重=890kg
エンジン=658cc直3DOHC12Vターボ(レギュラー仕様)
最高出力=47kW(64ps)/6000rpm
最大トルク=98Nm(10.0kgm)/3000rpm
モーター最高出力=2.3kW(3.1ps)/1000rpm
モーター最大トルク=50Nm(5.1kgm)/100rpm
WLTCモード燃費=19.8km/リッター(燃料タンク容量27リッター)
(WLTC市街地/郊外/高速道路:17.3/21.2/20.2m/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:トーションビーム
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=155/65R14+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.4m
主な燃費改善対策:ハイブリッドシステム/充電制御付きアイドリングストップ/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/ロックアップ機構付きトルクコンバーター/自動無段変速機
主要装備:デュアルカメラブレーキサポート/誤発進抑制機能/後退時ブレーキサポート/リアパーキングセンサー/車線逸脱警報/ふらつき警報/先行車発進お知らせ/ヘッドアップディスプレイ/標識認識機能/アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付き)/ハイビームアシスト/エマージェンシーストップシグナル/ヒルホールドコントロール/6エアバッグ/サイドアンダーミラー/後方視界支援ミラー/ポジション灯付きLEDヘッドランプ/LEDフロントフォグランプ/パワーモード/パドルシフト/前後スタビライザー/ルーフレール/両側電動スライドドア(スライドドアクローザー&予約ロック機能付き)/キーレスプッシュスタートシステム/フルオートAC/スリムサーキュレーター/プレミアムUV&IRカットガラス/運転席シートリフター/チルトステアリング/エコクール/前席シートヒーター/後席左右独立スライド&リクライニング機構/パーソナルテーブル/14インチアルミ
設定メーカーop:全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機21万7800円
ボディカラー:アクティブイエロー・ガンⓂ2トーンルーフ(op4万4000円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は7330円

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