ワクイミュージアム開設者の半生を振り返る1冊

ロールス・ロイス/ベントレーの私設ミュージアムを開設したカーガイの半生

クラシックカー屋 一代記

著者:涌井清春/構成:金子浩久

 ロールス・ロイスとベントレーを専門に扱うワクイミュージアムの開設者で、同車を中心にレジェンダリーなクルマを販売する涌井清春さんの半生をまとめられた1冊。

 ワクイミュージアムのホームページに掲載されている『涌井清春ヒストリー「私の半生」』を大幅に加筆修正している。

 涌井さんがロールス・ロイスに魅せられた理由、長年にわたって使われてきたロールス・ロイスが持つ魅力、クラシックカーを「機械遺産」「産業遺産」と表現する真意などが丁寧に記述されている。

「日本にはクラシックカー文化がない」と思われていた時代にビジネスを開始し、当時の概念を覆すに至った経緯は、当事者だからこその高い熱量で語られる。

 コレクター、愛好家、ミュージアム開設者、ビジネスパーソンと多面的な顔を持つ涌井さんの根底に流れるものは何か。時間をかけた取材を通じて、金子さんが明らかにしていく。

集英社新書。定価1144円(税込み)。244ページ。

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