トヨタがジャパンモビリティショー2023に出展する“超拡張型モビリティ”の「KAYOIBAKO」をデジタルモデルで発表

トヨタがジャパンモビリティショー2023に出展するコンセプトカーの第2弾「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」を公開。ビジネスからプライベートまで自由に行き来するユーザーニーズに、どのように応えられるかを表現

 トヨタ自動車は2023年10月17日、ジャパンモビリティショー2023に出展するコンセプトカーの第2弾「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」をデジタルモデルで発表した。

▲トヨタがジャパンモビリティショー2023に出展するコンセプトカーの第2弾「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」をデジタルモデルで発表

▲トヨタがジャパンモビリティショー2023に出展するコンセプトカーの第2弾「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」をデジタルモデルで発表

 

 適切なサイズでムダがなく、箱の中敷を生産現場ごとに変えることで様々なニーズに対応し、拠点間を行き来しながら部品や製品を安全かつ効率的に運ぶ「通い箱」の考え方をモビリティの形で具現化したKAYOIBAKOは、“好きなときに・好きな場所で・好きなことができる”モビリティの未来を実現するモデルとして企画される。

▲KAYOIBAKOは“好きなときに・好きな場所で・好きなことができる”モビリティの未来を実現するモデルとして企画される

▲KAYOIBAKOは“好きなときに・好きな場所で・好きなことができる”モビリティの未来を実現するモデルとして企画される

 

 内外装では、モビリティの“素性の良い原単位”を基本としたパッケージとアフォーダブルさを追求。目的に応じて役割を変えることができる“超拡張性能”を有し、ベース車両として様々なシーンでのニーズに対応したバッテリーEV(BEV)に仕立てる。エクステリアは車名の通りスクエアな“箱”フォルムで構成し、ボディサイズは全長3990×全幅1790×全高1855mm/ホイールベース2800mmに設定。Bピラーを省略したうえで、フロントドアに前ヒンジ式、リアドアにスライド式を採用して、広大なドア開口部を実現したことも、デザイン面の特徴である。

▲エクステリアは車名の通りスクエアな“箱”フォルムで構成。ボディサイズは全長3990×全幅1790×全高1855mm/ホイールベース2800mmに設定

▲エクステリアは車名の通りスクエアな“箱”フォルムで構成。ボディサイズは全長3990×全幅1790×全高1855mm/ホイールベース2800mmに設定

▲スケルトンタイプのルーフを採用して室内の開放感を高める

▲スケルトンタイプのルーフを採用して室内の開放感を高める

▲Bピラーを省略したうえで、フロントドアに前ヒンジ式、リアドアにスライド式を採用して、広大なドア開口部を実現

▲Bピラーを省略したうえで、フロントドアに前ヒンジ式、リアドアにスライド式を採用して、広大なドア開口部を実現

▲充電ポートを左後部に設置

▲充電ポートを左後部に設置

 

 一方でインテリアは運転席のみの1名乗車を基本に、BEVモデルらしくスクエアかつフラットな床面のキャビンおよびラゲッジ空間を創出。多様な情報を表示する横長ディスプレイパネルはフロントウィンドウ下部に独立して配置し、またスイッチ類および液晶パネルをステアリングポスト部に設け、合わせてフロントパネル上部を素通しとすることで、運転に必要な情報の視認性と良好な前方視界を高次元で両立させる。室内寸法は長3127(運転席側2141)×幅1485×高1437mmに設定した。

▲多様な情報を表示する横長ディスプレイパネルはフロントウィンドウ下部に独立して配置し、またスイッチ類および液晶パネルをステアリングポスト部に設ける

▲多様な情報を表示する横長ディスプレイパネルはフロントウィンドウ下部に独立して配置し、またスイッチ類および液晶パネルをステアリングポスト部に設ける

▲BEVモデルらしくスクエアかつフラットな床面のラゲッジ空間を実現

▲BEVモデルらしくスクエアかつフラットな床面のラゲッジ空間を実現

 

 車両のキャラクターとしては、ソフト面でもハード面でも役割に応じたカスタマイズが可能なBEVという特性を活かして、スマートグリッドなど知能化された社会システムの一部として活用することを想定する。ビジネスユースにおいては、社会インフラとして様々な課題へのソリューションを提供。例えばラストワンマイルの物流課題に対しては、効率的な小口輸送に適したカスタマイズによってスマートな物流の実現に貢献し、また商品陳列棚を設けた移動販売車へのカスタマイズや、座席を増やして乗り合いバスにするなど、地域ごとの困り事にも寄り添うことができる。一方、プライベートユースにおいては、1人ひとりの趣味嗜好に応じたカスタマイズによって、オンリーワンのモビリティに進化。「こう使いたい」「こんな生活スタイルを送りたい」という多様な思いに応えるのはもちろん、例えば車いすを利用する人でも乗り込みやすく、運転席に移動しやすい設計にするなど、“移動の自由”の提供にも貢献する。

▲ビジネスユースにおいては、社会インフラとして様々な課題へのソリューションを提供。ラストワンマイルの物流課題に対しては、効率的な小口輸送に適したカスタマイズによってスマートな物流の実現に貢献する

▲ビジネスユースにおいては、社会インフラとして様々な課題へのソリューションを提供。ラストワンマイルの物流課題に対しては、効率的な小口輸送に適したカスタマイズによってスマートな物流の実現に貢献する

 

▲プライベートユースにおいては、1人ひとりの趣味嗜好に応じたカスタマイズによって、オンリーワンのモビリティに進化する。今回のデジタルモデルではアウトドアシーンでの活用を表現

▲プライベートユースにおいては、1人ひとりの趣味嗜好に応じたカスタマイズによって、オンリーワンのモビリティに進化する。今回のデジタルモデルではアウトドアシーンでの活用を表現

 

 なお、ショー会場ではビジネスからプライベートまで自由に行き来するユーザーニーズに、どのように応えられるかをショー形式で表現するという。

▲車いすを利用する人でも乗り込みやすく、運転席に移動しやすい設計を実施。今回のデジタルモデルでは「bB+ CONCEPT」と称する、かつてのトヨタの人気コンパクトワゴンである「bB」の進化系といえるバージョンを披露

▲車いすを利用する人でも乗り込みやすく、運転席に移動しやすい設計を実施。今回のデジタルモデルでは「bB+ CONCEPT」と称する、かつてのトヨタの人気コンパクトワゴンである「bB」の進化系といえるバージョンを披露

 

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