東京オートサロン2019
トヨタGRスープラ・スーパーGTコンセプト
トヨタGRスープラ・スーパーGTコンセプト 2020年シーズンからスーパーGT選手権GT500クラスに参戦予定 パワーユニットは専用開発の2リッター直4直噴ターボ(550ps以上) トランスミッションは6SMT
15年ぶりにスープラがGT選手権に復活!
トヨタGR(GAZOO Racing)は、1月11日、GRスープラ・スーパーGTコンセプトを発表した。トヨタは現在、国内最高峰のツーリングカーレースシリーズ、スーパーGT選手権の上位カテゴリー、GT500クラスにレクサスLC500で参戦しているが、2020年からは、GRスープラが主力マシンになる。
トヨタはスーパーGTの前身、全日本GT選手権がスタートした1994年から、スーパーGTが始まった05年まで、スープラ(A80型)で参戦。その間97年、01年、02年、05年の4回、シリーズ王座を獲得した。スープラでの参戦は15年ぶり。市販車だけでなくレースの世界でも「SUPRA is Back」となる。
ガズーレーシングカンパニーの友山茂樹プレジデントは、「かつてさまざまなチームから、スープラがGT500に参戦し、数々の伝説を生み出しました。そのキャリアは多くのモータースポーツファンの知るところです。スープラで再びGT500を戦う。その夢を戦うマシンこそ、GRスープラ・スーパーGTコンセプトです」と紹介した。
ブース中央のステージには、GRスープラ・スーパーGTコンセプトと並んで、市販仕様のプロトタイプ、GRスープラ・コンセプトが展示されていた。シャープな形状のLEDヘッドランプ、ダブルバブルのルーフ形状、後端が切れ上がったウィンドウグラフィックは、レース仕様と共通イメージ。最高速度が300km/hに達するマシンのベースであることを示している。
全長×全幅×全高4955×1950×1150mm ホイールベース2750mm 駆動方式はトランスアクスル方式のFR ボディの基本はカーボンモノコック
2リッター直噴ターボ搭載。最高出力550psオーバー
スーパーGTコンセプトと市販モデルの技術上の関連は薄い。かつてA80型スープラが走っていた時代は市販車の車両骨格を残す決まりだったが、14年の規則変更により、全車共通のカーボンモノコックを使用している。ベース車両による性能差が出ないよう、各種寸法は厳密に規定されており、全長×全幅×全高は4955×1950×1150㎜、ホイールベースは2750㎜となる。市販GRスープラのボディサイズは4380×1865×1290㎜、ホイールベースは2470mmだ。スケーリング技術を用い、オリジナルのイメージを生かして、長く、幅広く、低くしたのがGT500仕様である。
パワーユニットは2リッター直4直噴ターボ。GT500専用ユニットで、最高出力は550ps以上。6速トランスミッションは、トランスアクスル方式で搭載。GRスープラ・スーパーGTコンセプトは、伝説と夢を背負ってレースを戦うマシンだ。いまから活躍が楽しみである。
LEDヘッドランプは市販車と共通イメージ エアインテークは大型スクエア形状 ノーズ左右には2対の大型カナード装着
ハンドル位置は左 室内にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が露出 ステアリングホイールは乗降時にチルトアップする
リアスポイラーはGT選手権のレギュレーションに合わせた大型タイプ 圧倒的なダウンフォースを生む
写真はレース仕様4thスープラ(A80型) 4thモデルは1994年から2005年までGT選手権レースに参戦 シリーズチャンピオンを4回獲得