MINICAR好きが大集合【ALL JAPAN MINICAR MEETING】

 

ミニカーのみの全国規模のミーティングとしては初めての開催となった。今後の開催情報などはウェブサイト(https://exy10sera.wixsite.com/all-japan-minicar-mt)などで確認を

 1人乗りの超小型車・ミニカーを対象にしたミーティング、ALL JAPAN MINICAR MEETINGが2024年9月29日、川島町役場駐車場(埼玉県)で開催された。

世話人の小池ドクターさん(左)と事務局の水口さん(右)。ミニカー愛好家の間では知られた存在だ

「ミニカーが集まって交流できるイベントをつくりたい」というオーナー有志の実行委員会の呼びかけに応え、約100台のミニカーが集まった。ミニカーとは総排気量50㏄以下、または定格出力0.25~ 0.6kW以下のモーターで動く1人乗り自動車である。

パレードランやタケオカ自動車工芸の新車試乗会など参加型のプログラムも開催された

 参加車両中で最も多かったのが、80年代からミニカーの製造を続けているタケオカ自動車工芸や光岡自動車といった量産メーカーの市販モデル。ルノー・トゥイージーやトヨタ・コムスなどの現行EVまで、新旧の超小型車が並ぶ。

チョロQモーターズが2002年に発表した2010(左)とモダンタイムズ(右)という2つのプロトタイプ車両も展示

 一際注目を集めていたのが、玩具メーカーのタカラの子会社・チョロQモーターズの電気自動車、Qカー。プロトタイプを含む数台が展示されていたが、いずれも実行委員の水口さんが倉庫に眠っていた車両を粘り強い交渉の末に入手・レストアしたものだ。

「実物大チョロQ」の第2弾として2003年に発売されたU(ユー)。タウン、サーフなど各種仕様が設定されていた

 ミニカーの税金・保険はほぼ原付と同等で、車庫証明や車検、シートベルト、ヘルメットは不要。維持費もスペースもコンパクトな点も魅力なようだ。機構は基本的に原付バイクなのでシンプル。整備やカスタムはもちろん、オーナー自身がDIYで組み立てたワンオフの車両も参加していた。

『QVOLT(キューボルト)』は故・鳥山明さんデザイン。チョロQモーターズが9台製造したうちの1号車(水口さん)

 会場ではタケオカ自動車工芸の新車試乗会や参加車両のパレードランといったプログラムも開催され、初めてミニカーの魅力に触れた来場者も多かったようだ。80年代前半には10社を超える活況を呈したミニカーだが、現存していないメーカーも多く、資料も散逸してしまっている。

87年式タケオカ・アビー3スポーツ。ホンダの2ストロークエンジンを搭載し最高速は60㎞/h(小池の姪さん)

 今後も貴重な交流の場として、古い中にも未来への可能性を感じさせるミニカーの魅力を発信していってほしい。

ミニカーの法定制限速度は60㎞/h、高速道路は走行できない規則になっている。この日は実行委員会が認めた車両を含む約100台の個性あふれるミニカーが全国から集まった

たくさんのクルマが参加しました

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