【THEクルマ遊び】ドラテク向上のための強硬手段!? 統括編集長が孤高のFRスポーツ・マツダRX-8を突如購入&速攻シェイクダウン!

ドラテクを磨くためにサーキットで走れてかつお手頃なクルマ選び

 この記事を読んでいただいている方の多くは、いや、ほとんどの方は「クルマ好き」を自認されていることと思います。かくいう私も自動車雑誌&ウェブの編集という仕事をしていることもあって、「クルマ好き」なわけですが、最近では仕事でクルマに乗ることは多くても、プライベートで「クルマ遊び」をすることがすっかりなくなってしまったことにはたと気がつきました。

 クルマで遊ぶと言っても人によっていろいろあるかと思います。たとえば愛車で普通にドライブに出かけるのもアリでしょうし、愛車を“痛車(イタシャ)”に仕上げて楽しむというのもクルマ遊びのひとつなんだと思います。では、私にとってのクルマ遊びは何か…。それは「サーキットを走ること」でした。過去形なのは、10年以上前には結構走りに行っていたのですが、最近はそれも少なくなってしまいました。

 そんなことを考えていたある日、本誌『CAR and DRIVER』の統括編集長・山本善隆氏から一本の電話が入る。

「カトーさん、サーキット練習用のクルマ買いました。ドライビングテクニックを本気で磨きたいので、手伝ってください!」

 なんと、しかも購入したのは私がかつて参戦していたパーティーレースでの相棒・マツダRX-8だとのこと。詳しい事情を聞いてみると・・・

「去年のメディア4耐(マツダ・ロードスターのワインメイク耐久レース)は残念な結果に終わってしまって、その後もずっと悶々としていたのです。いろいろと考えた末、今年はやるぞ!と一念発起して、サーキットを走れるクルマを購入することをしました。とはいえ、トヨタGR86やスバルBRZなどがサーキットを走って楽しむには最適なのかもしれませんが、さすがに新車で買うにはハードルが高いなと。ひとまず予算は100万円ぐらいで…と中古車サイトをいろいろと探していると、ちょうどいいのがあったんです。それが、マツダRX-8でした。もともとロータリエンジンは好きでしたし、今となっては手頃なFRスポーツカーとして、ドライビングテクニックを磨くには最適ですよね!?」

 ・・・と、まさにいきなりではあったが、彼が購入したのは2005年式マツダRX-8タイプS スポーツ・プレステージ・リミテッドという特別仕様車。発売当時の新車価格は315万円で、登録から約19年たった2024年1月時点でこの個体の販売価格は103万円。車検2年を付けて乗り出し約120万円で購入したそうだ。聞けば走行距離が約4.2万kmで、内外装は上々のコンディションだったことを考えると、一部のモデルでは新車価格を上回る個体もある中で、とてもリーズナブルな買い物だったといえるでしょう。

マツダ RX-8 タイプS スポーツ・プレステージ・リミテッド(2005年式)

新車登録から19年が経っているので多少のキズはあるものの、ボディは結構きれいな状態だ。

マツダRX-8に搭載されているのはロータリーエンジン(13B-MSP)。最高出力は250ps。

内装も19年経っているクルマとは思えないくらい、コンディションは上々だ。

 

登録から19年たった2005年式マツダRX-8を筑波サーキットで早速シェイクダウン

サーキット走行前の緊張の面持ちな山本善隆統括編集長と新相棒マツダRX-8

 さて、そんなわけで統括編集長・山本氏と彼の新たな相棒となったRX-8と共に、早速、筑波サーキットに走りに行ってきました。サーキットを走るには、サーキットごとのライセンスが必要になりますが、これは昨年、メディア対抗ロードスター4時間耐久レースに参戦するにあたり、1度練習したいということもあって、講習を受けて筑波サーキットのファミリー走行ライセンスを取得していました。ちなみに年会費は1万円ほどかかりますが、平日1枠20分3900円、土日祝は4500円で走れるので、走行会に参加するより安く済みます。

 サーキットを走る上で重要なパーツといえばタイヤがあります。購入時に装着されていたタイヤはミシュラン・パイロットスポーツ5で、標準サイズの225/45ZR18。スポーツタイヤではありますが、まずはこのタイヤでどんなパフォーマンスをサーキットで見せてくれるかをテストしてみることにしました。

タイヤはミシュラン パイロットスポーツ5を装着していた

 今回のサーキット走行は20分間を2本。1本目はまずこのクルマの特性を知るために、ペースを少しずつ上げていくように走行。このクルマはアンダーステア傾向が強いほうで、特にコーナーへの進入時にその傾向が強く、ある程度ステアリングを切らないとインに付けない印象があります。一方で、出口でアクセルを踏んでいったときのオーバーステアが出にくいので、筑波サーキットの最終コーナー(右の高速コーナー)でも比較的安心して踏んでいける感覚があります。今回、本人もそれを実感した様子。

 ちなみに、これもこの個体特有の性格なのかもしれませんが、フルブレーキングの時にABSの制御が入ったときに挙動が不安定になることが何回かあったとのこと。

サーキット走行を思いっきり楽しめたのは大きな収穫だ。

 というのも実は今回、私も1本走っていたんですが、同じ印象だったのでした。山本統括編集長も自分のクルマへの理解が正しいとわかり、安心していました。笑

 走り終わってタイヤを見てみると、なんと左サイドの外側のショルダーがかなりボロボロに削れていました。右回りのサーキットを1時間走らせていたので、左側に大きな負担がかかったので仕方ないのかもしれないが、このタイヤはあまりサーキット向きではなさそうなので、このタイヤはこれ以上酷使しないで、次の時までに別のタイヤを用意したほうが良さそうです。

フロント左の外側のショルダーはかなりボロボロに…。

 あと、今回走ってみてわかった課題はシート。この「スポーツ・プレステージ・リミテッド」には、本革シートが装着されているのですが、これがとにかく滑る滑る。また、純正の3点式シートベルトなので、バケット形状だとはいえサーキット走行ともなると身体をしっかりとホールドできず、とても運転しづらかった。やはり、ドラテクを磨くという目的も鑑みれば、サーキット走行用にフルバケットシートと4点式以上のシートベルトは必要だと思う。そのほうがよりクルマの挙動を掴むことができるし、運転にも集中できる。結果として、そのほうが安全でしょう。

 ということで、これから「THEクルマ遊び」というテーマで、しばらくはこのマツダRX-8を題材にとことん遊んでいきましょう!

本革シートと3点式シートベルトだと、サーキット走行はさすがにツライ。。。

山本統括編集長のコメント

 「今回、新たに相棒となったマツダRX-8をサーキットに持ち込んで全開で走ってみて、普段の街乗りではわからないこのクルマの特性を理解することができました。ですが、まだまだ奥が深く、ドライビングテクニックを極める、にはまだまだ序の口…といった感じです。今後、このRX-8は基本ノーマルをベースとしながら、基本的なメンテナンスをしっかり行いつつ、サーキットを走らせるうえで必要な課題が出てきたらいろいろ改良・改善していこうと思います。絶対的な速さを追求したいわけではなく、運転がもっと上手くなるために必要なことをやっていきます。若い頃にはなかなかできなかったことを、いまのうちにやれることはやろう!と思って今回思い切って動き出しました。ぜひ、クルマ好きな皆さんといっしょに楽しんでいけたらと思いますので、ぜひ今後の展開にもご期待ください!」

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