マツダがラージ商品群第4弾となる新型3列シートSUVの「CX-80」を欧州で初公開

マツダのクロスオーバーSUVのラージ商品群第4弾「CX-80」が欧州で発表。欧州市場ではマツダ初となる3列シートSUVに仕立てたうえで、「Graceful Toughness」をコンセプトに据えた優雅かつ力強いデザインや、広くて快適なキャビン空間、2種類のハイブリッドパワートレインなどを採用して、欧州における旗艦SUVとしてのキャラクターを鮮明化。発売は今秋を予定

 マツダの欧州事業を統括するマツダ・モーター・ヨーロッパ(Mazda Motor Europe)は2024年4月18日(現地時間)、新型ミッドサイズクロスオーバーSUVのCX-80を初公開した。

▲マツダが欧州で新型ミッドサイズクロスオーバーSUVの「CX-80」を初公開。欧州市場での発売は今秋に開始する予定

▲マツダが欧州で新型ミッドサイズクロスオーバーSUVの「CX-80」を初公開。欧州市場での発売は今秋に開始する予定

 

 マツダはグローバルに需要が高いSUV市場において、ラージ商品4車種(CX-60とCX-80の主要導入市場は欧州、日本、その他地域。CX-70とCX-90の主要導入市場は北米、その他地域)を発売する予定。CX-80は、2022年導入のCX-60、2023年導入のCX-90、2024年導入のCX-70に続く、“走る歓び”と“環境安全性能”を大幅に進化させたラージ商品群の第4弾に位置する。ラージ商品群の拡充により、各市場の特性や顧客ニーズに応えるSUVラインアップを拡充することで、マツダはビジネスおよびブランドのさらなる成長を図る計画だ。

 今回発表されたCX-80は、「優雅で心豊かなドライビングSUV(Graceful Driving SUV)」を目指して開発。欧州におけるマツダの最上級SUVにふさわしい美しく堂々とした存在感、マツダらしい“人馬一体”を磨き上げた圧倒的な走行性能、時代の要請に応える環境・安全性能、そして乗員すべてが快適に楽しめる懐深い実用性を、妥協なく実現したことが特徴である。

▲CX-80は2022年導入のCX-60、2023年導入のCX-90、2024年導入のCX-70に続く、“走る歓び”と“環境安全性能”を大幅に進化させたラージ商品群の第4弾に位置。デザインコンセプトは「Graceful Toughness」で、SUVとしての力強さとともに、優雅な存在感の表現に注力。空間の豊かさと優美さを両立したキャビンの造り込みによって、車格に見合った、ゆとりを感じさせる造形に仕立てる

▲CX-80は2022年導入のCX-60、2023年導入のCX-90、2024年導入のCX-70に続く、“走る歓び”と“環境安全性能”を大幅に進化させたラージ商品群の第4弾に位置。デザインコンセプトは「Graceful Toughness」で、SUVとしての力強さとともに、優雅な存在感の表現に注力。空間の豊かさと優美さを両立したキャビンの造り込みによって、車格に見合った、ゆとりを感じさせる造形に仕立てる

 デザインコンセプトは「Graceful Toughness」で、SUVとしての力強さとともに、優雅な存在感の表現に注力。空間の豊かさと優美さを両立したキャビンの造り込みによって、車格に見合った、ゆとりを感じさせる造形に仕立てる。エクステリアはマツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」にもとづく生命感の表現とともに、「引き算の美学」によるシンプルな造形や、ダイナミックかつ堂々としたプロポーションを実現。ディテールにもこだわり、フロント部は既存のCX-60と同イメージの存在感あふれるマスクで仕上げ、またストレッチしたサイドウィンドウや上質感を増したモールディング、新デザインの前後LEDライトおよびバンパーなどによって、スタイリッシュなルックスを際立たせた。ボディサイズは全長4995×全幅1890×全高1710mm、ホイールベース3120mmに設定している。

▲3列式シートで構成するキャビン空間は、3種類のセカンドシートを設定したことが特徴。座席間にコンソールを配したセパレートのキャプテンシート(写真)、コンソールが無くウォークスルーがキャプテンシート、3名掛けとなるベンチシートを用意する

▲3列式シートで構成するキャビン空間は、3種類のセカンドシートを設定したことが特徴。座席間にコンソールを配したセパレートのキャプテンシート(写真)、コンソールが無くウォークスルーがキャプテンシート、3名掛けとなるベンチシートを用意する

 3列式シートで構成するキャビン空間は、3種類のセカンドシートを設定したことがトピック。座席間にコンソールを配したセパレートのキャプテンシート、コンソールが無くウォークスルーが可能なキャプテンシート、3名掛けとなるベンチシートを用意する。また、荷室は3列目シート使用時でもゴルフバッグやベビーカーが搭載できる空間を確保するとともに、2列目・3列目シートを折りたたむことでさらに大きなスペースを提供。家族旅行や仲間とのアクティビティに必要な大容量の荷物積載を可能とした。

 コクピットについては、フルTFT-LCDドライバーインストルメントクラスターや12.3インチのセンターディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を配するとともに、様々な操作を司るコマンドコントロールノブを組み込んで、先進的かつ機能性に優れる空間を創出。最新のコネクティッドシステムやAlexaボイスコントロール、安全・安心に寄与する表示システムなども採用した。

▲パワートレインには2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンをベースとしたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」と、3.3リットル直列6気筒ディーゼルエンジンとM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV D」の2種類を設定

▲パワートレインには2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンをベースとしたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」と、3.3リットル直列6気筒ディーゼルエンジンとM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV D」の2種類を設定

 基本骨格に関しては、マツダの新世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用。パワートレインには、2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンをベースとしたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」と、3.3リットル直列6気筒ディーゼルエンジンとM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV D」の2種類を設定し、トランスミッションには専用セッティングの“SKYACTIV-Drive”8速ATを組み合わせる。PHEVでは総電力量17.8kWhのリチウムイオンバッテリーを配し、電気モーターのみでの走行距離は現地モードで60kmを実現した。

 先進安全運転支援システムの拡充も図り、「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を欧州向けに初採用する。CTS使用中に手放し運転やドライバーの閉眼や脇見を検出した場合には、ドライバーへの注意喚起を段階的に行い、体調急変や漫然運転などのドライバーの状態に由来する事故リスクを低減。注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、被害軽減のために車両の減速・停止を支援するようセッティングしている。

 なお、CX-80は欧州で5月に予約受注を開始し、発売は今秋を予定。生産は日本の防府第2工場(山口県)が担当する。

 

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