2024年のSUPER GTシリーズGT500クラスへの参戦を予定するCIVIC TYPE R-GTが走行テストを開始

ホンダ・レーシングが2024年のSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦予定の「CIVIC TYPE R-GT」の初となる走行テストを岡山国際サーキットにて実施

 ホンダのモータースポーツ活動を担うホンダ・レーシング(HRC)は2023年7月25日~26日、2024年シーズンSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦を予定する「CIVIC TYPE R-GT(シビック タイプアール ジーティー)」の初となる走行テストを岡山国際サーキット(岡山県美作市)にて敢行した。

▲ホンダ・レーシング(HRC)が7月25日~26日、2024年シーズンSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦を予定する「CIVIC TYPE R-GT」の初となる走行テストを岡山国際サーキットにて実施

▲ホンダ・レーシング(HRC)が7月25日~26日、2024年シーズンSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦を予定する「CIVIC TYPE R-GT」の初となる走行テストを岡山国際サーキットにて実施

 

 ホンダはSUPER GTシリーズGT500クラスに参戦するに当たって、2024年シーズンより従来のNSX-GTに代わってCIVIC TYPE R-GTで参戦することを計画。モータースポーツ活動を担う傘下のHRCにおいて、着々と開発を進めている。本年1月開催の東京オートサロン2023では、開発中のCIVIC TYPE R-GT CONCEPTを公開。そして今回、ついにサーキットにおけるシェイクダウンを実施することとなった。

▲走行テスト車両はカーボンファイバー材を基調としたブラックのカラーリングに、ホワイトのHRCの大きなステッカーやトリコロールのHRCステッカー、BOSCHやMobilといった協力企業のステッカーを貼付。車両前後にはタイプRの象徴であるレッドのHエンブレムを配する

▲走行テスト車両はカーボンファイバー材を基調としたブラックのカラーリングに、ホワイトのHRCの大きなステッカーやトリコロールのHRCステッカー、BOSCHやMobilといった協力企業のステッカーを貼付。車両前後にはタイプRの象徴であるレッドのHエンブレムを配する

▲足もとにはブリヂストンのレーシングタイヤとRAYSの軽量ホイールを組み込む

▲足もとにはブリヂストンのレーシングタイヤとRAYSの軽量ホイールを組み込む

▲GT500車両のベース車にシビック・タイプRを選択したことについてHRCの渡辺康治代表取締役社長は、「かつてのツーリングカーレースは、シビックでの活動の中心でした。量産車でのレース活動は、シビックが担っていたのです。その伝統を再現し、またタイプRブランドの訴求力をいっそう高める目的で、GT500のベースマシンをシビック・タイプRとすることにしました」と説明する

▲GT500車両のベース車にシビック・タイプRを選択したことについてHRCの渡辺康治代表取締役社長は、「かつてのツーリングカーレースは、シビックでの活動の中心でした。量産車でのレース活動は、シビックが担っていたのです。その伝統を再現し、またタイプRブランドの訴求力をいっそう高める目的で、GT500のベースマシンをシビック・タイプRとすることにしました」と説明する

 

 岡山国際サーキットに見参したCIVIC TYPE R-GTは、HRCが国内最高峰カテゴリーで勝利するための高い空力性能と、その究極の走りを表現するデザインを具現化。オートサロンで公開されたコンセプトモデルはHRCのコーポレートカラーであるトリコロールのボディカラーを纏っていたが、走行テスト車両はカーボンファイバー材を基調としたブラックのカラーリングに、ホワイトのHRCの大きなステッカーやトリコロールのHRCステッカー、BOSCHやMobilといった協力企業のステッカーを貼付。車両前後にはタイプRの象徴であるレッドのHエンブレムを配する。足もとには、ブリヂストンのレーシングタイヤとRAYSの軽量ホイールを組み込んだ。各部を観察すると、特にエアロパーツの形状がコンセプトモデルとは異なることが見て取れる。コンピュータによるシミュレーションや風洞実験などを繰り返して、空力特性のさらなる改良を図った結果だろう。また、レースへの参戦を通じて開発・研鑽を行ってきた専用の2リットル直列4気筒直噴ターボエンジンの冷却効率も高まっていると推測できる。

▲パワーユニットにはHRCがレースへの参戦を通じて開発・研鑽を行ってきた専用の2リットル直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載

▲パワーユニットにはHRCがレースへの参戦を通じて開発・研鑽を行ってきた専用の2リットル直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載

▲CIVIC TYPE R-GTに採用する空力パーツについてHRCのスタッフは「これまでのGT500マシンとは大きく異なる形状。テスト通じて、さらなる改良を図っていく」とコメントする

▲CIVIC TYPE R-GTに採用する空力パーツについてHRCのスタッフは「これまでのGT500マシンとは大きく異なる形状。テスト通じて、さらなる改良を図っていく」とコメントする

 

 HRCの渡辺康治代表取締役社長は、「CIVIC TYPE R-GTの初走行を迎えられることを大変うれしく思います。CIVIC TYPE R-GTは、HRCが国内外レースへの挑戦を通じて培ってきた、空力やエンジンなどの技術、知恵を結集したレーシングマシンです。2024年シーズンからこのマシンで、国内最高峰カテゴリーの1つであるSUPER GT GT500クラスに参戦し、勝利にこだわり、初年度からチャンピオン獲得を目指してまいりますので、これからのCIVIC TYPE R-GTの走りにどうぞご期待ください」とコメントしている。

▲CIVIC TYPE R-GTの前に立つHRCの渡辺康治代表取締役社長(写真・左)とHRD Sakuraの佐伯昌浩ラージプロジェクトリーダー(同・右)

▲CIVIC TYPE R-GTの前に立つHRCの渡辺康治代表取締役社長(写真・左)とHRD Sakuraの佐伯昌浩ラージプロジェクトリーダー(同・右)

 

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