【スーパースポーツ特集】レースのために誕生した「跳ね馬」。エンツォの遺志を継ぎ最高のブランドに発展

フェラーリ・ブランドストーリー Since:1947

エンツォ・フェラーリは生粋のレース・エンスージアスト 自動車会社としてのフェラーリは1947年創業だが29年に「スクーデリア・フェラーリ」を設立 レースに積極的に関わる

エンツォ・フェラーリは生粋のレース・エンスージアスト 自動車会社としてのフェラーリは1947年創業だが29年に「スクーデリア・フェラーリ」を設立 レースに積極的に関わる

レーシングチーム「スクーデリア・フェラーリ」から盟主に発展

エンツォは自身もレーシングドライバーとして活躍 1920年にアルファロメオに入りタルガ・フローリオで2位に入るなどした ドライバー引退後はチームを率いる手腕で存在感を高め数々の勲章を獲得する

エンツォは自身もレーシングドライバーとして活躍 1920年にアルファロメオに入りタルガ・フローリオで2位に入るなどした ドライバー引退後はチームを率いる手腕で存在感を高め数々の勲章を獲得する

 もともと市販車を作るために設立されたランボルギーニとは対照的に、フェラーリはレースのために生まれた自動車メーカーだった。

 創業者のエンツォ・フェラーリは、1929年にスクーデリア・フェラーリという名のレーシングチームを創設。もっとも、当時のエンツォはアルファロメオのレース活動を担うアルファコルセという組織のリーダーで、その業務は、あくまでもアルファロメオのレーシングカーを改良したり、レース参戦のための準備が中心だった。
 ところがエンツォは1939年にアルファコルセを辞すると、レース活動を行なう新組織を設立した。ただし、アルファロメオとの取り決めに従い、当初の4年間はフェラーリの名を用いることが許されず、アウト・アヴィオ・コンストルツィオーニを名乗った。

 ちなみに、フェラーリのバッジをつけた初のモデルが誕生したのは1947年のこと。125Sと名付けられた2座スポーツカーは1.5リッターのV12エンジンをフロントに積んでいた。その目的はあくまでもレース活動を継続するための財源作りであって、エンツォ自身は125Sの販売には前向きでなかったとされる。

 この時代、モータースポーツ界で最も人気を誇っていたのはスポーツカーレースだった。しかも、当時レーシングカーと市販スポーツカーは技術的に極めて近い関係にあった。そのため、1960年代までのフェラーリは、レーシングカーに最小限のモディファイを施したモデルをロードカーとして販売することが珍しくなかった。

1948年フェラーリ166MM 1948年と49年ミッレミリアで優勝 49年にはル・マンも制覇した名車 34台が生産されたといわれる

1948年フェラーリ166MM 1948年と49年ミッレミリアで優勝 49年にはル・マンも制覇した名車 34台が生産されたといわれる

F40は40周年記念車として1987年に登場 エンツォ存命中にデビューした最後のスーパースポーツ

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F1に積極参戦。市販モデルにもF1イメージを投影

 1970年代を迎えるとF1が大きく発展。F1が始まった19500年から綿々と参戦を続けてきた唯一の自動車メーカーであるフェラーリは、F1主体のモータースポーツ活動に軸足を移していくこととなる。
 現在のフェラーリ・ロードカーは、いうまでもなくF1マシンとはまったくの別物だ。とはいえF1の要素を部分的に採り入れてブランド・イメージの向上に役立てている。ちなみに、スクーデリア・フェラーリはF1史上、最も多くの栄冠を勝ち取ったレーシングチームとしても知られている。

 彼らの現行ラインアップは、V12もしくはV8を搭載したフロントエンジンモデルと、V8もしくはV6を搭載したミッドシップモデルに大別できる。
 中でも、最も注目されるのは、ブランド史上、V6モデルとして初めてフェラーリのバッジが与えられた296GTB/GTSである。これはプラグインハイブリッド・システムを生かしたパワフルで機敏な走りにより、世界的に大好評を博している。

現在のモータースポーツの主軸はF1  フェラーリはF1黎明期から参戦 史上最も多くの勝利を獲得している

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噂のSUV遂に登場 プロサングエはメーカーが「4ドアスポーツカー」と表現するハイパワー・スタイリッシュ4WD エンジンは6.5リッター・V12自然吸気(725hp/716Nm) ドアは観音開き式

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