免許不要で走るのは歩道。ダイハツが日常移動に新たな価値を提案する歩行領域のEVモビリティ「e-SNEAKER」をリリース

ダイハツが歩行領域の新型EVモビリティ「e-SNEAKER」を発売。洗練されたスタイリッシュなデザインに、安心して乗れる大径タイヤと充実のサポート機能、運転しやすいシンプル簡単操作と充電場所を選ばない脱着式軽量バッテリーなどを採用。車両価格は41万8000円に設定

　ダイハツは2025年8月25日、歩行領域の新型EVモビリティ「e-SNEAKER（イー スニーカー）」を発表し、同日より発売した。車両価格は41万8000円（消費税非課税）に設定する。

▲ダイハツe-SNEAKER　価格：41万8000円（消費税非課税）　日常移動に新たな価値を提案する歩行領域の新型EVモビリティ

　ダイハツが新規にラインアップしたe-SNEAKERは、最小単位にこだわり、歩行領域の“ちょっと先”を気軽に楽しく「日常移動に新たな価値」を提案すべく、「胸張れる 軽快 安心モビリティ」をコンセプトに開発。自由に外出を楽しみたいアクティブシニアをはじめとした幅広いユーザー層が、ちょっとした近所への買い物や家族・友人との外出などを気軽に楽しめるコンパクトなEVモビリティに仕立てている。なお、歩行領域モビリティとは、最高時速6km/hで、走るのは歩道。免許不要で乗ることができるモビリティと規定。地方部を中心に交通機関の減便・廃止や免許返納者の増加が進む中、近距離移動をサポートする新世代の乗り物に位置づけている。

▲歩行領域モビリティとは最高時速6km/hで、走るのは歩道。免許不要で乗ることができるモビリティと規定

　まずデザイン面では、颯爽と乗ることができるアクティブかつスタイリッシュなスタイルと、自転車やスクーターに乗るような高いアイポイントによる広い視界を確保した乗車姿勢を実現したことがトピック。ボディサイズは全長1130×全幅645×全高985mmと歩行領域モビリティとして周辺に圧迫感を与えないスッキリとしたフォルムを創出し、合わせて安全面からも周囲から埋没しない高さを具現化する。また、座席には体をしっかり支えるアームサポート一体型シートを採用。乗員の身長や好みに応じてシートの高さを3段階（700mm／630mm／555mm）に調整できる機能も組み込んだ。

▲颯爽と乗ることができるアクティブかつスタイリッシュなスタイルを創出。フロント＆リアカバーはホワイトが標準

▲ボディサイズは全長1130×全幅645×全高985mmと歩行領域モビリティとして周辺に圧迫感を与えないスッキリとしたフォルムを実現

▲自転車やスクーターに乗るような高いアイポイントによる広い視界を確保した乗車姿勢を確保

▲座席には体をしっかり支えるアームサポート一体型シートを装着

▲乗員の身長や好みに応じてシートの高さを3段階（700mm／630mm／555mm）で調整できる機能を装備

　走行性能については、四輪と前方バッテリー配置により、安定した走行を実現。タイヤは四輪ともにエアータイヤを採用し、サスペンション構造との組み合わせで快適な乗り心地を達成する。また、フロントに8インチの大径タイヤを配して、最大7.5cmの段差乗越えと最大10cmの溝乗越えを可能とした。さらに、坂道や旋回時に自動的に減速する速度抑制機能を採用。加えて、傾斜センサーが登坂、降坂、左右の傾斜を検知することで、急な坂道や斜面では警告メッセージと警報音で乗員に知らせる急斜面検知機能を組み込む。ほかにも、後退走行時には周囲の人に知らせる後退ブザーと、インターフェイス内の状態表示パネルにメッセージを表示する機能を装備。手動で車両を動かせるようにシート後方下にブレーキ解除スイッチを設置し、スイッチを押しながら車両を押すことでちょっとした移動を可能としたことも、e-SNEAKERのアピールポイントである。

▲タイヤは四輪ともにエアータイヤを採用し、サスペンション構造との組み合わせで快適な乗り心地を実現

▲フロントに8インチの大径タイヤを配して、最大7.5cmの段差乗越え（写真・上）と最大10cmの溝乗越え（同・下）を可能とする

▲急な旋回や坂道で自動減速する速度抑制機能を採用

▲最小回転半径は1.43mを実現

　誰でも運転しやすいシンプル簡単操作を実現した点も見逃せない。始動は①電源を入れ、キーを差し込み、右に回す②ブレーキレバーを握る③ブレーキレバーを離し、アクセルグリップを回して前進する、という簡単な3ステップ操作で完了。また、2輪車に近いハンドル形状とインターフェイス周辺に集中させた操作系により、シンプルな操作で運転できるようにアレンジする。さらに、バッテリー残量や設定最高速度がひと目で判別できる状態表示パネルを装備。インターフェイス内の速度切替スイッチで最高速度を1～6km/hの6段階で調整できる機能も配備している。

▲バッテリー残量や設定最高速度がひと目で判別できる状態表示パネルを装備

▲始動は写真上より①電源を入れ、キーを差し込み、右に回す②ブレーキレバーを握る③ブレーキレバーを離し、アクセルグリップを回して前進する、という簡単な3ステップ操作で行う

　パワートレインについては、モーターにDC24V 250W×2基、バッテリーに脱着式のリチウムイオン電池を採用して、後輪を駆動する。バッテリー重量は2.5kgと軽量で持ち運びがしやすいため、いつでもどこでも気軽な充電が可能。付属の専用充電器（AC100V）に接続し、家庭用コンセントで充電すれば、約2.5時間で満充電となる。連続走行距離は12kmを確保した。

▲モーターにDC24V 250W×2基、バッテリーに脱着式のリチウムイオン電池を採用して、後輪を駆動。連続走行距離は12kmを確保

▲バッテリー重量は2.5kgと軽量で持ち運びがしやすいため、いつでもどこでも気軽な充電が可能

▲付属の専用充電器（AC100V）に接続し、家庭用コンセントで充電すれば、約2.5時間で満充電となる

　出かけなく気持ちを後押しするディーラーオプションを用意したことも注目ポイントだ。まず、標準のホワイトから着せ替え可能なオフビートカーキメタリック、スカイブルーメタリック、トニコオレンジメタリックという3種類のフロント＆リアカバーを設定。また、利便性を高めるアイテムとして、収納性とデザイン性を兼ね備えた容量12リットルのバスケットや、杖や傘をしっかり収納できるメッシュ状の杖ホルダーなどを用意している。

▲ディーラーオプションとして写真上よりオフビートカーキメタリック、スカイブルーメタリック、トニコオレンジメタリックという3種類のフロント＆リアカバーを設定

▲収納性とデザイン性を兼ね備えた容量12リットルのバスケットを用意

▲杖や傘を収納できるメッシュ状の杖ホルダーを設定