【LOVE CAR EVENT】“銀座の上空”に空冷ポルシェが集結。無類のPORSCHE好きが「LUFT TOKYO」に熱狂

KKラインに残された旧料金所をル・マンも制覇したレーシングカーの962と911ナローのレーシングモデルがダッシュ! LUFT TOKYOは随所に気の利いた演出が施され、空冷ポルシェの世界を表現

KKラインに残された旧料金所をル・マンも制覇したレーシングカーの962と911ナローのレーシングモデルがダッシュ! LUFT TOKYOは随所に気の利いた演出が施され、空冷ポルシェの世界を表現

無類の空冷ポルシェ好きカーガイたちが目を輝かせた1日

 「LUFT TOKYO(フルト東京)」というイベントが行われた。しかも東京のド真ん中、廃線となった首都高速の東京高速道路KK線、通称KKラインでの開催だ。有楽町の街を見下ろす絶景のロケーションである。こんな場所を使えるのだから、東京都もだいぶ頭が柔らかくなったのだろう。トーキョーもニューヨークやロンドン、パリのような文化都市になってきた兆候である。前例の無いことを避けるお役所とは思えない大胆さは好印象だ。

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 そんなルフト東京は「ルフト・グケールト(LUFT GEKULT)」というイベントがベースになっている。ルフト・グケールトはドイツ語で「空冷(空気冷却)」を意味する。要するに、空冷エンジンのポルシェに限られたイベントだ。

 ルフト・グケールは二人のカーガイが発起人で、自分たちを満足させるカーイベントが無いことから奮起。友人たちと協力してつくったもの。ひとりはパトリック・ロング氏。ル・マン24時間レースで2度の優勝経験を持つレーサーだ。そしてもうひとりは南カリフォルニアで有名なクリエイティブディレクターのハウイー・イデルソン氏となる。

 2014年ロサンゼルスでの第1回開催以来、ルフト・グケールトはアメリカを中心に各地で開催されている。常識にとらわれない発想で行うことをポリシーとしていることから毎回スペシャルな場所を選定しているそうだ。競馬場や大規模な倉庫などがそれ。ルフト東京でもKKラインが使われたのはそんな理由からとなる。一般的なイベント会場ではなく、気を衒ったクリエイティブな発想を必要とする。そしてそれはゴルフコースで行われる伝統的なカーショーとの差別化を表現している。それを鑑みると、来年もし東京で開催されてもKKラインが使われる可能性は極めて低い。新たな意表をつく場所で我々をワクワクさせてくれるはずだ。

レーシングカー

ナローimage

 展示は全長約2kmの廃線となったKKラインの大部分を使って行われた。クルマは全部で204台。350台くらいのエントリーがあったそうだが、スペースの都合上この台数に絞られた。並んだのは356、911(901から993)が大部分で、それに910や904といったスペシャルカーと、2台の914となる。RUF、シンガー、GUNTHERといったコンプリートカーも参加。ナンバープレートの付かないレーシングカーもあれば、オフロードタイヤを履いたサファリ仕様、クラシックカーラリーでお目にかかりそうな356プリA、もはや保存版の912ベースのパトカーなどバラエティたっぷりだ。個人的にはBFグッドリッチのオールテレインタイヤを履いてルーフラックにスペアタイヤを積んだオレンジ色の個体が気になった。HELLAの4連フォグランプがいい感じである。

912パトカー

サファリ仕様

 目玉はレーシングカーの910と904-070だろう。前者は1968年第5回日本グランプリで2位、後者は1964年の第二回日本グランプリで優勝した実車だ。この辺は正直なかなか見る機会がないシロモノ。かなり希少なラインナップである。しかもその910を当時レースでドライブした生沢徹氏も参加していたから粋。氏の代名詞であるポルシェ911タルガも展示された。

生沢さん

910

904

 ちなみにドイツ語のルフトは「空気冷却」の「空気」にあたるが、ルフトハンザ航空の“ルフト”と言葉としては同じである。こちらは「空(くう)」ではなく、「空(そら)」の意味。それにしてもイベント名をドイツ語にするなんて、リスペクトを含んだセンスの良さを感じる。

エンブレム

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