名車117誕生を知るいすゞ自動車OBと愛好家が交歓。「117クーペの昼食会」

いすゞ117クーペは、G・ジウジアーロがカロッツェリア・ギア在籍時に造形。国産初の高級スペシャルティモデルとして1968年12月に発売した。昼食会には日本各地からオーナーが参加。手前のモデルは 希少な「ハンドメイド」の電子制御インジェクション仕様

いすゞ117クーペは、G・ジウジアーロがカロッツェリア・ギア在籍時に造形。国産初の高級スペシャルティモデルとして1968年12月に発売した。昼食会には日本各地からオーナーが参加。手前のモデルは 希少な「ハンドメイド」の電子制御インジェクション仕様

117クーペ誕生秘話を聞けた貴重なひととき

 2025年11月9日、鎌倉プリンスホテルで「117クーペの昼食会」が開催された。いすゞ117クーペを愛するClub117と117歴史資料保存会が共催したイベントで、昼食会というネーミングながら、117クーペ誕生時を知るいすゞ自動車OBと、オーナーによる講演がメインの充実した内容だった。

記念撮影

 117クーペは、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインを手がけた名車。1966年3月のジュネーブショーにギア-いすゞ117クーペの名称で登場し、同年5月には市販化が決定。10月の東京モーターショーには試作車のいすゞ117スポーツが出展された。

 市販開始は1968年12月。117クーペは日本初の高級スペシャルティとして好評を博し、改良を加えながら1981年まで生産(総生産台数8万6192台)。中でもデビューから1973年3月までの初期型(登録台数2459台)は「ハンドメイド」と呼ばれ、特別な存在として知られている。

北園さん

丸井さん

 講演には4名が登壇。8台の117クーペを自らレストアした経験を持つ航空機メカニックの北園優樹氏が、レストアを通じて学んだ年式ごとの違いや、弱点克服法を紹介したのを皮切りに、インテリアデザインを担当した、いすゞ自動車OBの丸井一郎氏が量産化にあたっての苦労とジウジアーロ氏の思い出を披露。同じくOBの若林誠氏は、ボディパネルの仕上げを職人が手作りで行っていた初期型の実際を語った。最後に登壇された野口謙一氏の「117クーペのディスクブレーキは、ベレットで1965年に北米で行った高速耐久テストが採用のきっかけとなった」という報告も興味深かった。

 会場にはジュネーブショー・デビュー時のプレスリリースをはじめ、篠山紀信氏が撮影を担当した貴重なカタログも展示。117クーペの奥深い世界を実感する一日となった。

カタログ

エンジンヘッド

モデル

エンブレム

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