ホンダがジャパンモビリティショー2025における出展概要の第1弾を発表。最新の独自技術で“夢”をかたちにした四輪・二輪の製品を中心に、“陸上”だけでなく“海”や“空”でも活躍する幅広いホンダのモビリティの出展を宣言
ホンダは2025年8月28日、本年10月29日から11月9日にかけて開催されるジャパンモビリティショー2025のブース概要の第1弾を発表。合わせて、ホンダのジャパンモビリティショー2025に関する様々な情報を発信していくスペシャルサイトを開設した。
ホンダは創業以来、夢を原動力に、技術と独創的なアイデアで、総合モビリティカンパニーとして人と社会の可能性を広げるモビリティの創造にチャレンジしてきた。今回のブースでは、最新の技術でこの“夢”をかたちにした四輪・二輪の製品を中心に、“陸上”だけでなく“海”や“空”でも活躍する幅広いホンダのモビリティの出展を予定する。
▲ホンダがジャパンモビリティショー2025の出展概要第1弾を発表。最新の独自技術で“夢”をかたちにした四輪・二輪の製品を中心に、“陸上”だけでなく“海”や“空”でも活躍する幅広いホンダのモビリティを出展すると予告
まず四輪車では、2026年からグローバル市場への投入を予定している新世代EV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」の2モデル、フラッグシップサルーンの「Honda 0 SALOON(サルーン)Prototype」と、中型SUVの「Honda 0 SUV Prototype」を日本初公開する。0シリーズの車両を開発するに当たって、ホンダは「これからの時代にホンダが創りたいEVとは何か」を原点から再検討。そして、長い航続距離を確保するためのバッテリー搭載量の増加や、それを搭載するための車体やプラットフォームの大型化などによる“厚くて重い”EVという制約から解放し、新たなEVの価値を創造することを目標に据える。さらに、この新たなEV開発アプローチを「Thin, Light, and Wise(薄い、軽い、賢い)」という表現でまとめた。Thinはフロア高を抑えた“薄い”EV専用プラットフォームにより、低全高のスタイルなどデザインの可能性を拡張するとともに、高い空力性能を志向。また、Lightは原点に立ち返って生み出した独自技術で、これまでのEVの定説を覆す軽快な走りと電費性能の実現を目指す。そしてWiseは、これまで培ってきた知見と知能化技術の進化により、クルマそのものが賢くなる、ホンダ独自のソフトウェアデファインドモビリティの創出を意図している。
Honda 0 SALOON Prototypeは、Thin, Light, and Wiseを体現する、0シリーズのフラッグシップコンセプトモデルに位置。最新のEV専用アーキテクチャーにより、デザインの自由度を拡張し、EV時代においてM・M思想を昇華させた。エクステリアは、一目見て他車との違いを感じさせる低全高でスポーティ、かつ魅惑的なスタイルを具現化。一方でインテリアは、外観からは想像できないほどの広い室内空間を内包する。また、インパネはシンプルで直感的な操作が可能なHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を採用し、洗練されたシームレスなUI(ユーザー・インターフェース)を実現。さらに、ステア・バイ・ワイヤの採用に加え、ホンダ独自のロボティクス技術で培った姿勢制御などのモーションマネジメントシステムをさらに進化させることで、様々な走行シーンにおいてドライバーの思い通りのコントロールの実現を目指し、0シリーズのフラッグシップとしてEV時代における究極の「操る喜び」を追求している。
一方で0シリーズの第1弾となるHonda 0 SUV Prototypeは、Thin, Light, and WiseのアプローチをSUVに適用することで、斬新かつアグレッシブなデザインを創出。また、空間の広さをいっそう拡張して、開放的な視界と自由度の高い広々とした居住空間を実現している。
二輪車に関しては、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」を動力用電源に採用した、原付二種(第二種原動機付自転車)の電動二輪パーソナルコミューターである「CUV e:(シーユーヴィー イー)」と、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を搭載した大型クルーザーモデル「レブル1100 S Edition Dual Clutch Transmission」を出展する。いずれもホンダの最新技術を採用した市販モーターサイクルだ。
“空”に関しては、従来のHondaJet Eliteからのパフォーマンスのアップグレードと機能美の追求による、究極のオーナーシップ体験と快適性を実現した新世代小型ビジネスジェット機の「HondaJet Elite Ⅱ」の実物大インテリアモックアップモデルを出展。また、“海”については高出力・低燃費を両立し、さまざまなデザインの舟艇にもマッチしやすいシンプルかつクリーンなスタイリングを採用した船外機の市販フラッグシップモデル「BF350」を披露する。
ホンダは日本自動車工業会主催のメインプログラムにも出展する。「Tokyo Future Tour 2035~モビリティの未来の姿にワクワク~」では電動ロボット芝刈機/草刈機「Miimo(ミーモ)」シリーズや、座ったまま体重移動するだけで移動できる着座型のパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」などを、「Mobility Culture Program~モビリティそのものにワクワク~」では1988年のFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)で16戦中15勝という当時の最多勝利記録樹立とコンストラクターズ、ドライバーズのダブルタイトルを獲得した「マクラーレン・ホンダMP4/4」や1994年FIMロードレース世界選手権 GP500クラスのチャンピオンマシン「NSR500」などを展示。さらに、「Startup Future Factory~モビリティのビジネスにワクワク~」ではホンダの従業員が持つ独創的な技術・アイデアをかたちにして、社会課題の解決と新しい価値の創造につなげる新事業創出プログラム「IGNITION」ブースを出展し、加えて「Out of KidZania in Japan Mobility Show」ではUNI-ONEの構造や利活用に向けた事業企画提案を楽しみながら学べる体験型コンテンツを提供する予定である。
▲ホンダは日本自動車工業会主催のメインプログラムにも出展。「Tokyo Future Tour 2035~モビリティの未来の姿にワクワク~」では電動ロボット芝刈機/草刈機「Miimo(ミーモ)」シリーズや着座型のパーソナルモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」などを展示する
なお、ホンダは9月下旬にジャパンモビリティショー2025のスペシャルサイトを更新し、新たな出展物情報を追加公開すると予告している