「1955年VWマイクロバス」(タイプ2)の復刻版カタログ。カタログは1955年版の北米輸出仕様(原寸210×299mm、16㌻編集)。初代VWバスは、1950年2月に登場したトランスポーター(デリバリーバン)の派生モデルとして誕生。VWビートル(タイプ1)譲りのタフでハイクオリティな水平対向エンジン+RRレイアウトをそのままに、圧倒的に広い室内空間とチャーミングなスタイリングで世界的な大ヒットを記録した。1955年モデルは、それまで換気用に開閉機構を備えていたフロントウィンドウが固定式になり、代わって専用ベンチレーション機能を備えたのが特徴。北米輸出仕様に限って腕木式のターンシグナルを廃止し、ヘッドランプ上部にウインカーを装着したのもポイントだった。ラインアップは標準モデルとルーフ部にエクストラウインドウが付くデラックス仕様、さらに快適装備のキャンパーの3タイプ。乗車定員は標準とデラックスが8名、キャンパーは7名だった。ボディサイズは4280×1750×1940mm。リアエンドに搭載するパワーユニットは1.2ℓ(40hp)で、4速MTを介してトップスピードは95km/hに達した。
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