メルセデスGクラス(=ゲレンデヴァーゲン)の日本上陸初期モデル、1981年「300GD」の復刻版カタログ。カタログは1981年10月版(実寸297×210mm)。現在のGクラスのルーツであるメルセデス・ベンツ・ゲレンデヴァーゲンは、NATO軍の制式車両として開発された超ヘビーデューティモデルの民生用として誕生。1979年にデビューし、ドイツでは1981年から販売を開始。日本でも1981年10月に上陸した。当時は初代三菱パジェロ(1982年4月デビュー)も登場しておらず、クロスカントリー4WDは特殊な存在だった。それだけにカタログは非常に簡素だった。日本初導入モデルは、2988ccの直列5気筒SOHCディーゼル(88hp/17.5kg・m)を搭載した300GDの4速MT仕様のみ。ボディタイプはホイールベースが2400mmのショートと同2850mmのロングが選べ、ショートはメタルトップのワゴンと商用仕様、そしてキャンバストップ。ロングはワゴンと商用仕様が選べた。駆動方式はセレクティブ4WD。カタログでは「ハイウェイを快適にクルージング。オフロードでは無類の踏破性を発揮。まさにハイグレードな4×4」と魅力をアピールしていた。
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