SUBARU、安全な車選びで失敗しないためには? 専門家とデータで 徹底解説「安全なクルマの選び方」サイト開設

 SUBARUは、自社のホームページにおいて「安全なクルマの選び方」を解説するコンテンツサイトを開設した。

本サイトの開設にあたり、全国のドライバーを対象に運転中における“ヒヤリ”とした経験についてアンケート調査を実施し、最大のヒヤリゾーンが生活道路にあることなどが明らかになった。本調査に協力するモータージャーナリストの島下泰久氏は、「優れた視界性能を有し、使いやすい先進安全装備が備わっていること」などを安全な車選びのポイントとしてあげた。

URL: https://www.subaru.jp/safety/choice/

▲「安全なクルマの選び方」をサポートするコンテンツサイ トを開設
▲「安全なクルマの選び方」をサポートするコンテンツサイ トを開設

 スバルは、安全性能のさらなる技術革新を図るとともに、ユーザーに「安全なクルマの選び方」の情報を提供することで、一つでも多くの事故を減らし、目標とする「2030年死亡交通事故ゼロ*」の実現を社会とともに目指していきたいと考えている。コンテンツサイトの主な内容は以下の通りだ。

*SUBARU乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自動車等の死亡事故をゼロを目指す

▲「 全国のドライバーに聞いた運転中の“ヒヤリ経験”」と「“安全な車”に求められる4つのポイント」
▲「 全国のドライバーに聞いた運転中の“ヒヤリ経験”」と「“安全な車”に求められる4つのポイント」

《調査結果》 2020年8月発行 全国のドライバーに聞いた運転中の“ヒヤリ経験”

▲「運転時の
▲「運転時の"ヒヤリ"とした経験の有無」についてと、その内訳

 調査対象者に、運転をしていて“ヒヤリ”とした経験について聞いたところ、「ヒヤリとした経験はない」と回答した人はわずか6.1%だった。この結果から、9割以上(93.9%)の人が、運転中になんらかの「ヒヤリ経験」をしていることがわかった。

全国のドライバー584人を対象に自動車運転中における“ヒヤリ”とした瞬間についてアンケート調査を実施。調査の結果、ほぼすべてのドライバーが運転時に“ヒヤリ”とした経験をし、特に最大のヒヤリゾーンが生活道路にあることなどが明らかになった。

「運転時におけるヒヤリ経験」調査概要
●実施時期: 2021年3月3日(水)~3月5日(金) ●調査手法:インターネット調査
●調査対象: 全国の四輪自家用車をもつ、週に1回以上運転する20歳以上のドライバー584人(有効回答数561人)(男性:297人/女性: 287人)

▲車同士、歩行者、自転車の急な飛び出しに“ヒヤリ”
▲車同士、歩行者、自転車の急な飛び出しに“ヒヤリ”

 車同士、歩行者、自転車の急な飛び出しに“ヒヤリ”運転時の“ヒヤリ”とした場面について聞いたところ、トップ3を占めたのは、すべて“急な飛び出し”によるものだった。「車」(22.6%)、「歩行者」(20.5%)、「自転車」(19.5%)と、いずれも約2割のドライバーが急な飛び出しによる“ヒヤリ経験”をしている。

また、交差点などで違う方向から進入してきた者同士がぶつかる“出会い頭事故”は、追突事故に続き2番目に多い交通事故とされている(内閣府 令和2年交通安全白書)が、“出会い頭のヒヤリ”も、「車」(16.1%)、「自転車」(11.2%)とそれぞれ1割を超えた。

▲警視庁は、2021年4月6日~15日の期間に「令和3年春の全国交通安全運動」を実施
▲警視庁は、2021年4月6日~15日の期間に「令和3年春の全国交通安全運動」を実施

 2021年の春の交通安全運動では、歩行者の安全の確保に重点を置き、「横断歩道は歩行者優先」を強く訴求している。ドライバーは交差点や横断歩道付近で『標識等を確認・横断歩道に歩行者がいないか確認・歩行者と意思の疎通を確認」、歩行者は『横断前に車が来ていないか確認・横断前に車が止まったか確認・横断中も左右から車が来ていない確認』など、ドライバー、歩行者双方に注意を呼び掛けている。

アンケート調査結果でも明らかになったように、急な飛び出しや、細い路地、横断歩道などの生活道路でのヒヤリに注意しよう!

《2021年全国春の交通安全運動》
期間:令和3年4月6日(火)~4月15日(木)
交通事故死ゼロを目指す日:4月10日(土)
出典:警視庁 プレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000057610.html)

最大のヒヤリゾーンは、細い路地や狭い十字路が多い生活道路

▲運転時に“ヒヤリ”とした場所について
▲運転時に“ヒヤリ”とした場所について

 運転時の“ヒヤリ”と感じた場所をたずねたところ、約4割が「細い路地/住宅街」(37.8%)と回答、次いで「狭い十字路/T字路」(33.3%)と回答した。また、「運転していて苦手なシチュエーション」について、自由回答を求めたところ、圧倒的に多い回答が「狭い道」での走行シーンだった。

主に日常生活に利用される道路で、車よりも自転車や歩行者の通行が多い道路は「生活道路」と呼ばれている。近年交通事故の件数は減少傾向にあるとされているが、国土交通省の発表資料でも、幹線道路に比べて生活道路の死傷事故件数の減少割合は小さいと指摘されていることから、「生活道路」はドライバーにとって、最大の「ヒヤリゾーン」であると言えるだろう。

▲道路種別の交通事故件数の推移について
▲道路種別の交通事故件数の推移について

 また、回答者全員に、これまでの運転で、助かったと思う安全性能について自由回答を求めたところ、回答した人(394人)のうち、約3割(28.2%)が「リヤモニター」をはじめとする視界性能(モニター)に関連するキーワードをあげた。また、車両前方の衝突回避や被害を軽減をする「自動(衝突被害軽減)ブレーキ」や、クルマの走行安定性を保ちながらハンドリングによる危険回避能力を確保する「ABS(アンチロック・ブレーキシステム)」など、万が一の時の先進安全装備をあげる人も多い結果となった。

▲あってよかった安全性能は、“視界性能”と“先進安全装備”
▲あってよかった安全性能は、“視界性能”と“先進安全装備”

《専門家が解説!》 2020年8月発行 「安全な車」に求められる4つのポイント

 「安全な車」を考えるうえで、何よりも大切なのが視界のよさだ。窓が小さな車よりも大きな車の方が視界がよいのは当然だが、必ずしも「視界のよさ=窓の大きさ」ではない。車両の先端(ボンネットの先など)がわかりにくい車や、車両感覚(前後左右の距離感)がつかみにくい車は、いくら視界がひらけていても、運転しづらいものだ。また、ドアミラーも「見えていればいい」ではなく、「きちんと見えて、車両の感覚・周囲との距離感がつかみやすいこと」が大切だ。

9割以上のドライバーが経験している事故につながるかもしれない“ヒヤリ”とした瞬間。そんな不安を少しでも解消する、安全な車選びで失敗しないためのポイントを『間違いだらけのクルマ選
び』の著者であるモータージャーナリストの島下泰久氏が解説した。

▲島下泰久氏 プロフィール
▲島下泰久氏 プロフィール

■Point① 車の周囲が全方位よく見えて、車両感覚がつかみやすい
 「安全な車」を考えるうえで、何よりも大切なのが視界のよさです。窓が小さな車よりも大きな車の方が視界がよいのは当然ですが、必ずしも「視界のよさ=窓の大きさ」ではありません。車両の先端(ボンネットの先など)がわかりにくい車や、車両感覚(前後左右の距離感)がつかみにくい車は、いくら視界がひらけていても、運転しづらいものです。また、ドアミラーも「見
えていればいい」ではなく、「きちんと見えて、車両の感覚・周囲との距離感がつかみやすいこと」が大切です。

■Point② ハンドル・ペダルなどの操作がしやすい姿勢を取れる
 次に大切なのが、ドライビングポジションです。ドライビングポジションとは、運転姿勢のこと。実は運転が苦手だと思っている人の中には、操作しづらい姿勢で運転しているために、車をうま
く動かせていない人が少なくありません。そういう人は、正しい運転姿勢をとるだけで、格段に運転がしやすくなります。まずは、ブレーキペダルを奥までしっかり踏み込める位置にシートを調整して、ハンドル、ミラーなどの位置を合わせてみてください。ハンドル・ペダルの操作がしやすい姿勢を保つことが、安全のための第一歩なのです。

■Point③ 駐車などの際に行きたいところにピタッと寄せられる運転のしやすさ
 次に操作性です。簡単に言えば「壁の方に、あと30cm寄せてください」と言われたときに、どれだけ思った通りにスムーズな寄せができるかという話です。実際にいろいろな車で試してみると、寄せのスムーズさには車両によって差があります。交差点を曲がるとき、狭い道で対向車に道を譲るとき、駐車時、ブレーキやアクセルを踏んだ時も同様です。「自分の手足のように思った通りに動かせる」、実はコレこそどんな車にも当てはまる「安全な車」の基本です。

■Point④ 先進安全装備が使いやすい・わかりやすい
 最新の車の多くには、さまざまな先進運転支援機能が搭載されています。しかし、いくら優れた機能が搭載されていても、機能を容易に使えなければ意味がありません。スイッチ操作がわかりやすく、そして「今、車は周囲の何を見て、どんな動作を行なっているのか」が、メーター内の表示などでわかりやすく伝わってくることが大切です。何か意図しない動きがあったときにも、車が自分以上にきちんと周囲の状況を見て、運転支援をしてくれているとわかれば、大きな信頼感に繋がります。この「先進安全装備が使いやすい・わかりやすい」かどうかを一番大事なポイントとして押さえたうえで、どんなシーンにどんな安全装備が必要なのか?自分に合う安全装備は何なのか?について考えてもらえればと思います。

▲販売台数100万台あたりの死亡重症事故数
▲販売台数100万台あたりの死亡重症事故数

 航空機事業をルーツに持つSUBARUは、クルマの最も重要な基本性能は「安全」にあると考え、半世紀以上も前の「スバル360」の時代から現在に至るまで、安全性能を最優先したクルマづくりを続けてきた。

2018年の新中期経営ビジョン「STEP」では、より安全な社会の実現に向けて「2030年に死亡交通事故ゼロを目指す*」ことを表明。自動化ありきではなく、人の苦手なタスクを補う「運転支援技術」をAI技術やコネクト技術を融合させながら進化させていくと共に、視界性能や衝突安全性能といった安全の基本性能の向上を図っている。

*SUBARU乗車中の死亡事故およびSUBARU車との衝突による歩行者・自動車等の死亡事故をゼロを目指す

▲「2030年に死亡交通事故ゼロ」に向けてのSUBARUの取り組み
▲「2030年に死亡交通事故ゼロ」に向けてのSUBARUの取り組み
▲試乗こそが安全な車選びの第一歩
▲試乗こそが安全な車選びの第一歩

■モータージャーナリスト 島下泰久氏 コメント
安全な車選びをするうえで、自動(衝突被害軽減)ブレーキなど「予防安全性能」や、ぶつかってしまったときの「衝突安全性能」が装備されていることはとても大切です。しかし、これらの機能が装備されていれば安全と言い切ることはできません。

私が何よりも大切にしていただきたいのは、“周囲の状況をつかみやすく、自分の手足のように思った通りに動かせる車であること”です。どんなにたくさんの安全装備がついていても、使いづらく、自分の思った通りに動いてくれなければ、ついている意味は半減してしまいます。

それを確かめるため、私があげた「安全な車」に求められる4つのポイントを踏まえて、販売店などに出向き、実際に「きちんと実車を見て、シートに座ってみて、試乗をして選ぶ」を実践していただきたいと思います。試乗をすると目新しさに心を奪われてしまったり、瞬間的な加速の鋭さといった印象が強く残ってしまいがちです。しかし、できれば一度、深呼吸して、駐車場から出るときから一つひとつの操作を丁寧に行ない、車の声に耳を傾けてみてください。

SUBARUは、この安全についてとても強いこだわりが感じられるメーカーです。実際に試乗してみれば、SUBARUが「0次安全」と呼ぶ視界性能から、万が一のときに役立つ安全装備まで、SUBARUが積み重ねてきた「安全な車」を実感できると思います。

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