新世代の日産キックスが米国でワールドプレミア。発売は本年夏に開始予定

日産が第2世代の新型キックスを米国で発表。ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザインに優れた機能性、そして高い安心感をもたらす4WDシステムを備えた、新世代のコンパクトクロスオーバーへと進化。パワートレインには2リットル直4ガソリンエンジン(141ps/190Nm)+エクストロニックCVTを搭載し、駆動機構にはFFのほかに北米向けキックスでは初となる4WDを設定。S/SV/SRの3グレードをライアンアップし、2025年モデルとして本年夏に北米市場で発売予定

 日産自動車は2024年3月22日(現地時間)、新型キックス(P16)を米国で発表し、さらに3月27日に開幕したニューヨーク国際オートショー2024で実車を披露した。

▲日産が第2世代となる新型キックスを米国で発表。ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザインに優れた機能性、そして高い安心感をもたらす4WDシステムを備えた、新世代のコンパクトクロスオーバーへと進化する

▲日産が第2世代となる新型キックスを米国で発表。ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザインに優れた機能性、そして高い安心感をもたらす4WDシステムを備えた、新世代のコンパクトクロスオーバーへと進化する

 

 第2世代となる新型キックスは、ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザインに優れた機能性、そして高い安心感をもたらす4WDシステム(現地ではAWDと呼称)や先進の安全運転支援システムを備えた、新世代のコンパクトクロスオーバーへと進化したことが特徴。車種展開としては、ベーシック仕様のS、充実装備のSV、最上位モデルのSRという3グレードを設定する。

▲車種展開はベーシック仕様のS、充実装備のSV、最上位モデルのSRという3グレードで構成。写真はSRグレードで、ボディカラーは新色のスカーレットエンバートリコット/ガンメタルメタリック2トーン

▲車種展開はベーシック仕様のS、充実装備のSV、最上位モデルのSRという3グレードで構成。写真はSRグレードで、ボディカラーは新色のスカーレットエンバートリコット/ガンメタルメタリック2トーン

 

 エクステリアに関しては、すっきりとしたボディ上部とワイドに張り出したスクエアな形状のフェンダーの対比、垂直基調とした前端ライン、キックアップさせたリアフェンダー、わずかなノッチ風のラインを設けた後端などによって、より大胆で、かつ力強いクロスオーバースタイルを創出する。各部のデザインにもこだわり、フロントビューは横桟基調の大型グリルに厚みのあるバンパー、シャープな造形のLEDヘッドランプ、グリルの横桟と一体化するようにアレンジしたデイタイムライトなどを採用して、存在感あふれるマスクを実現。一方でリアセクションは、安定感のある台形フォルムを基調にフルLEDのコンビネーションランプをフェンダーに沿って配置し、テールゲートが分割しているかのような特徴的な後ろ姿に仕立てる。また、ボディサイドには高級スニーカーのソールから着想を得た立体的な形状のアクセントを施した。最上位モデルのSRの足もとには、空力特性にも優れる新デザインの19インチアルミホイール(タイヤは225/45R19サイズ)を装着する。さらに、オプションで用意する電動パノラミックサンルーフには風切り音を低減する新世代の薄型デザインを採用した。ボディサイズは従来モデル比で2.8インチ(約71mm)長く、1.6インチ(約41mm)幅広く、0.8インチ(約20mm)高い全長171.9×全幅70.9×全高64.0~64.2インチ(同4366×1801×1626~1631mm)に、ホイールベースはFFが104.6インチ(約2657mm)、4WDが104.9インチ(約2664mm)に設定している。

▲すっきりとしたボディ上部とワイドに張り出したスクエアな形状のフェンダーの対比、垂直基調とした前端ライン、キックアップさせたリアフェンダー、わずかなノッチ風のラインを設けた後端などによって、より大胆で、かつ力強いクロスオーバースタイルを創出。ボディサイズは全長171.9×全幅70.9×全高64.0~64.2インチ(同4366×1801×1626~1631mm)に設定

▲すっきりとしたボディ上部とワイドに張り出したスクエアな形状のフェンダーの対比、垂直基調とした前端ライン、キックアップさせたリアフェンダー、わずかなノッチ風のラインを設けた後端などによって、より大胆で、かつ力強いクロスオーバースタイルを創出。ボディサイズは全長171.9×全幅70.9×全高64.0~64.2インチ(同4366×1801×1626~1631mm)に設定

▲横桟基調の大型グリルに厚みのあるバンパー、シャープな造形のLEDヘッドランプ、グリルの横桟と一体化するようにアレンジしたデイタイムライトなどを採用して、存在感あふれるマスクを実現

▲横桟基調の大型グリルに厚みのあるバンパー、シャープな造形のLEDヘッドランプ、グリルの横桟と一体化するようにアレンジしたデイタイムライトなどを採用して、存在感あふれるマスクを実現

▲ボディサイドには高級スニーカーのソールから着想を得た立体的な形状のアクセントを施す

▲ボディサイドには高級スニーカーのソールから着想を得た立体的な形状のアクセントを施す

▲オプション設定の電動パノラミックサンルーフは風切り音を低減する新世代の薄型デザインを採用

▲オプション設定の電動パノラミックサンルーフは風切り音を低減する新世代の薄型デザインを採用

▲最上位モデルのSRは空力特性にも優れる新デザインの19インチアルミホイールと225/45R19サイズのタイヤを装着

▲最上位モデルのSRは空力特性にも優れる新デザインの19インチアルミホイールと225/45R19サイズのタイヤを装着

 

 インテリアについては、モダンで繭に包まれるような感覚をもたらすキャビン空間に仕立てたことが訴求点。また、インパネには様々な情報を見やすく表示する12.3インチメーターディスプレイと、直感的な操作が可能な12.3インチのセンターディスプレイで構成するデュアルディスプレイを配し、合わせてセンター部にはタッチ式の空調スイッチパネルを組み込んで、先進的かつ利便性に優れるコクピットを実現する。さらに、機能装備として最大4つのUSB Type-Cポートやワイヤレス充電器などを設定。SRプレミアムパッケージにはBose Personal Plus 10スピーカーオーディオシステムを採用し、運転席だけでなく助手席にもヘッドレストスピーカーを配備した。一方でシートに関しては、キックスとして初めて全席にゼログラビティシートを導入。より快適な姿勢を保ち、ドライブにおける乗員の疲労を軽減する。そしてラゲッジスペースは、ワンクラス上のクロスオーバーにも匹敵する、セグメントのトップレベルの容量を確保。開口部も40.3インチの広さを誇り、ベビーカーやゴルフバッグなど長さのある荷物を容易に収納可能としている。

▲インパネには様々な情報を見やすく表示する12.3インチメーターディスプレイと、直感的な操作が可能な12.3インチのセンターディスプレイで構成するデュアルディスプレイを配し、合わせてセンター部にはタッチ式の空調スイッチパネルを組み込んで、先進的かつ利便性に優れるコクピットを実現する

▲インパネには様々な情報を見やすく表示する12.3インチメーターディスプレイと、直感的な操作が可能な12.3インチのセンターディスプレイで構成するデュアルディスプレイを配し、合わせてセンター部にはタッチ式の空調スイッチパネルを組み込んで、先進的かつ利便性に優れるコクピットを実現する

▲機能装備として最大4つのUSB Type-Cポートやワイヤレス充電器などを設定

▲機能装備として最大4つのUSB Type-Cポートやワイヤレス充電器などを設定

▲シートにはキックスとして初めて全席にゼログラビティシートを導入。より快適な姿勢を保ち、ドライブにおける乗員の疲労を軽減する

▲シートにはキックスとして初めて全席にゼログラビティシートを導入。より快適な姿勢を保ち、ドライブにおける乗員の疲労を軽減する

▲ラゲッジスペースはワンクラス上のクロスオーバーにも匹敵する、セグメントのトップレベルの容量を確保

▲ラゲッジスペースはワンクラス上のクロスオーバーにも匹敵する、セグメントのトップレベルの容量を確保

 

 パワートレインは最高出力141ps/最大トルク190Nmを発生するMR20DD型1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジンに、レスポンスに優れたエクストロニックCVTを組み合わせて搭載。駆動機構にはFFのほか、北米向けキックスでは初となる4WDを全グレードに設定する。4WDはドライビングモードとして滑りやすい路面に特化した「SNOW」を追加。4WDとビークルダイナミックコントロールシステムを緻密に制御し、雪道の低μ路で安心した走りを提供する。また、最低地上高はセグメントトップとなる8.4インチ(約213mm)を確保し、悪路や雪道での高い走破性を実現した。

▲パワートレインは最高出力141ps/最大トルク190Nmを発生するMR20DD型1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジンに、レスポンスに優れたエクストロニックCVTを組み合わせて搭載。駆動機構にはFFのほか、北米向けキックスでは初となる4WDを全グレードに設定する。写真はSRの4WDモデル。ボディカラーはスーパーブラック/ユズイエローメタリック2トーン

▲パワートレインは最高出力141ps/最大トルク190Nmを発生するMR20DD型1997cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジンに、レスポンスに優れたエクストロニックCVTを組み合わせて搭載。駆動機構にはFFのほか、北米向けキックスでは初となる4WDを全グレードに設定する。写真はSRの4WDモデル。ボディカラーはスーパーブラック/ユズイエローメタリック2トーン

 

 先進安全運転支援システムの拡充を図った点も見逃せない。全方位運転支援システム(セーフティシールド360)を全モデルに標準装備し、歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキ、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、LDP(車線逸脱防止支援システム)、ハイビームアシストなどを採用。ほかにも、タイヤ空気圧警報システム、車内の忘れ物を知らせるリアドアアラート、インテリジェントDA(ふらつき警報)といった機能を標準で組み込む。また、最上級モデルのSRには北米向けキックスとしては初となるプロパイロット(北米名:ProPILOT Assist)を導入し、高速道路の運転時での疲労を軽減している。

▲最上級モデルのSRには北米向けキックスとしては初となるプロパイロット(北米名:ProPILOT Assist)を採用

▲最上級モデルのSRには北米向けキックスとしては初となるプロパイロット(北米名:ProPILOT Assist)を採用

 

 なお、北米市場における新型キックスは、2025年モデルとして本年夏に発売する予定。生産はメキシコ日産のアグアスカリエンテス工場で実施する。日本向けの新型キックスに関しては、遅れて正式アナウンスされる見込みである。

▲新型キックスはニューヨーク国際オートショー2024にも出展。発売は本年夏に開始予定

▲新型キックスはニューヨーク国際オートショー2024にも出展。発売は本年夏に開始予定

 

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