【人気モデル研究】6代目ステップWGNは原点回帰でリフレッシュ。気配り満点の作りこみが印象的

ホンダ・ステップWGN・e:HEVスパーダ・プレミアムライン。現行型はシンプルでボクシーなボディが個性を主張。2リッターエンジン+モーターのe:HEVと1.5リッターターボを設定する

ホンダ・ステップWGN・e:HEVスパーダ・プレミアムライン。現行型はシンプルでボクシーなボディが個性を主張。2リッターエンジン+モーターのe:HEVと1.5リッターターボを設定する

伝統の低床コンセプトを踏襲。フレンドリーで使いやすい性格

ホンダ・ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン 価格:384万6700円
総合評価/77点
CDテストモード燃費/23.0km/リッター

エンブレム

 乗り込んだ瞬間から車内空間の余裕が増していることを感じる。前席はもちろん、とくに後席でそれは顕著だ。スライドドアには静電タッチセンサーを採用。e:HEV車は駆動バッテリーにより前席下の床が盛り上がっているが、それがちょうどよい足の置き場になる。オットマンを装備したキャプテンシートは前後左右にスライド可能だ。

 床下格納の3列目シートもよく出来ている。思ったよりクッション感があるうえに、ヒール段差が適切で楽な着座姿勢がとれる。簡単に片手で出し入れできることにも感心した。使うたびにアレンジするのもまったく苦にならない。

ステップWGNドア開け

 パワートレーンは従来の改良版。e:HEVは、2リッターエンジンと2モーターの組み合わせ。新型はアクセル操作に対し、よりリニアに応答するようになった。従来はアクセルを踏み込むと昔のCVTのように回転上昇が先行したが、新型は幅広い速度域で一体感がある走りを楽しめる。なお、1.5リッターターボも、リニアで扱いやすくなり、静粛性も向上している。

ステップWGNインパネ

ステップWGN シート

 足回りの進化は想像以上だった。プラットフォームは従来型を大幅リファイン。剛性向上に加えて3ナンバー化によるトレッド拡大と、重心高の引き下げが効いて余裕が生じた。新型は安定性が増したと同時に、乗り心地がかなりよくなっている。静粛性もクラストップ級。運転席と3列目の間で明瞭に会話ができる。

 パワーステアリングはコラムアシストとは思えないほどスッキリとしたフィーリング。より素直な挙動を実現した足回りと相まって、クルマの動きが把握しやすい。新型は、細部までいろいろよくできている。「熟成」と「進化」の好例といえそうだ。

Brief Comment

チャート

 ステップWGNの完成度は高水準。このクラスでこれ以上望むものがないほどだ。価格がかなり高くなった気もするが、周囲を見わたすとそうでもない。デザインがどう受け取られるかは興味深いところ。個人的にはスパーダ系はもう少し強いインパクトがあってもよかったように思う。実測テスト燃費は23.0km/リッター。ライバルのノア/ヴォクシーは22.6km/リッター。16インチタイヤ仕様ならさらに良好な結果も期待できそうだ。

ホンダ・ステップWGN主要諸元

グレード=e:HEVスパーダ・プレミアムライン
価格=384万6700円
全長×全幅×全高=4830×1750×1845mm
ホイールベース=2890mm
車重=1840kg
エンジン=2リッター直4DOHC16V
エンジン最高出力/トルク=107kW(145ps)/175Nm(17.8kgm)
モーター最高出力/トルク=135kW(184ps)/315Nm(32.1kgm)
WLTCモード燃費=19.5km/リッター
駆動方式=FF

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