アルピーヌが水素燃料のスーパースポーツ「A4810コンセプト」を発表

アルピーヌとヨーロッパデザイン学院(IED)が共作したハイパーカー「A4810コンセプト」がお披露目。2035年のアルピーヌの「スーパーベルリネッタ」をイメージしてデザイン

 仏アルピーヌとヨーロッパデザイン学院(IED)は2022年3月18日(現地時間)、アルピーヌとIEDで共作した水素燃料のスーパースポーツ「A4810コンセプト」を発表した。

▲アルピーヌA4810コンセプト アルピーヌとヨーロッパデザイン学院(IED)で共作した水素燃料のスーパースポーツ
▲アルピーヌA4810コンセプト アルピーヌとヨーロッパデザイン学院(IED)で共作した水素燃料のスーパースポーツ

 IED(Istituto Europeo di Design)は、1966年にイタリアのミラノに設立された欧州屈指のデザイン専門学校で、現在はイタリア国内でミラノのほかにトリノとローマ、さらに海外ではスペインのバルセロナとマドリード、ブラジルのサンパウロに分校を設置。世界70カ国以上の国から毎年7000名あまりの学生が集まり、卒業生は各分野で精力的に活躍している。今回のアルピーヌとのプロジェクトでは、IEDトリノに在籍するトランスポートデザインの修士28名が参画した。

▲今回のアルピーヌとのプロジェクトではIEDトリノに在籍するトランスポートデザインの修士28名が参画した
▲今回のアルピーヌとのプロジェクトではIEDトリノに在籍するトランスポートデザインの修士28名が参画した

 今回のプロジェクトは、2021年9月に始動。アルピーヌ側から提案された2035年のアルピーヌの「スーパーベルリネッタ」の姿という課題に対して、IEDの学生たちはそれぞれ自らの解釈を持ち寄り、アルピーヌにプレゼンテーションする。最終的に2つのデザイン案が選ばれ、これをベースにアルピーヌの若手デザイナーが、2035年のアルピーヌの「スーパーベルリネッタ」、すなわち軽快かつパワフルで純粋に走る歓びが味わえ、しかも環境に優しくサステイナブルな近未来のスーパースポーツ、「A4810コンセプト」を作り上げた。
 車名はアルピーヌの故郷のフランスとIEDトリノの所在国であるイタリアとの国境に位置し、アルプスの最高峰であるモンブランの標高=4810mに由来。アルピーヌというブランドの所以であるアルプスをリスペクトし、しかもアルピーヌとIEDの架け橋となるモデル、という意味が込められている。

▲プロジェクト案の発表後、IEDの学生たちはそれぞれ自らの解釈を持ち寄り、アルピーヌにプレゼンテーション。最終的に2つのデザイン案が選ばれ、これをベースにアルピーヌの若手デザイナーが、2035年のアルピーヌの「スーパーベルリネッタ」を作り上げた
▲プロジェクト案の発表後、IEDの学生たちはそれぞれ自らの解釈を持ち寄り、アルピーヌにプレゼンテーション。最終的に2つのデザイン案が選ばれ、これをベースにアルピーヌの若手デザイナーが、2035年のアルピーヌの「スーパーベルリネッタ」を作り上げた

 基本デザインは、重なり合うシルエットと有機的な曲面を多用した2シーターのベルリネッタ(クーペ)ボディで構成。造形を手がける際は形式的な要素を排除した“引き算”を意識し、さらにアルピーヌの伝統的なフォルムと、最新のアルピーヌF1マシンからインスピレーションを得てデザインする。ボディサイズは全長5091mm、全幅2010mm、全高1055mm、ホイールベース2717mmで仕立てた。

▲基本デザインは重なり合うシルエットと有機的な曲面を多用した2シーターのベルリネッタ(クーペ)ボディで構成する
▲基本デザインは重なり合うシルエットと有機的な曲面を多用した2シーターのベルリネッタ(クーペ)ボディで構成する

 フロント部は低めの位置に配した4灯式のLEDヘッドライトやバンパー、大型のアンダースポイラーなどによって低重心を強調。前端いっぱいに広がるLEDランプのアレンジも印象的だ。一方でサイドビューは、ノーズよりも高く設置したフロントフェンダー、サイドボディとリアフェンダーをつなぐフライングバットレス、流麗なラインを描くコクピットからルーフにかけてのデザインなどによって、スポーティかつ未来的なフォルムを創出。そしてリアビューは、左右フェンダーを強調したW字状のフォルムに独立した縦型リアランプ、空力特性を高める中央のエアロパネル、センター上部に配した2本の六角形エキゾーストフィニッシャーなどを採用して、精彩を放つ後ろ姿を具現化した。

▲サイドボディとリアフェンダーをつなぐフライングバットレス、流麗なラインを描くコクピットからルーフにかけてのデザインなどによってスポーティかつ未来的なフォルムを創出
▲サイドボディとリアフェンダーをつなぐフライングバットレス、流麗なラインを描くコクピットからルーフにかけてのデザインなどによってスポーティかつ未来的なフォルムを創出
▲左右フェンダーを強調したW字状のリアビュー
▲左右フェンダーを強調したW字状のリアビュー
▲センター上部には2本の六角形エキゾーストフィニッシャーを配備
▲センター上部には2本の六角形エキゾーストフィニッシャーを配備
▲独立した縦型リアランプを採用
▲独立した縦型リアランプを採用

 内包するインテリアは、ステアリングを前部に突出させたうえで中央部にディスプレイを配したコクピットや、ドライバーの視線移動を少なくしたサイドミラーモニター、カーボンファイバー骨格のバケットシートなどを採用して、ドライビングに集中できるキャビン空間を実現。ホワイト、レッド、ブラックを巧みに組み合わせたカラーリングも、乗員を惹きつけるポイントになるだろう。

▲キャビン空間は2シーターで構成。内装カラーはホワイト、レッド、ブラックを巧みに組み合わせる
▲キャビン空間は2シーターで構成。内装カラーはホワイト、レッド、ブラックを巧みに組み合わせる
▲ステアリングを前部に突出させたうえで中央部にディスプレイを配したコクピット
▲ステアリングを前部に突出させたうえで中央部にディスプレイを配したコクピット
▲カーボンファイバー骨格のバケットシートを装備
▲カーボンファイバー骨格のバケットシートを装備

 A4810コンセプトは、パワーユニットに“hydrogen-powered”を搭載するとプレスリリースに記載している。エキゾーストを配備していることから、水素燃料電池ではなく、水素燃料のエンジンを採用していると思われる。水素エンジン搭載車は、同じグループ企業のルノーが本年5月に新しいコンセプトモデルを公開すると予告しており、将来的にはアルピーヌ車にも拡大展開する可能性がありそうだ。

▲パワーユニットには“hydrogen-powered”を搭載。エキゾーストを配備していることから、水素燃料電池ではなく、水素燃料のエンジンを採用していると思われる
▲パワーユニットには“hydrogen-powered”を搭載。エキゾーストを配備していることから、水素燃料電池ではなく、水素燃料のエンジンを採用していると思われる
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