三菱自動車が大幅改良したエクスパンダーとラリーアート仕様のトライトンおよびミラージュをタイのバンコク国際モーターショー2022に出展

三菱自動車がタイで開催されるバンコク国際モーターショー2022において、マイナーチェンジを図ったクロスオーバーMPVのエクスパンダーと、タイにおけるラリーアート特別仕様車の第2弾となるトライトンおよびミラージュを発表

 三菱自動車は2022年3月18日、タイで3月22日~4月3日に開催されるバンコク国際モーターショー2022において、大幅改良を実施したクロスオーバーMPVのエクスパンダーと、タイにおけるラリーアート特別仕様車の第2弾となるトライトンおよびミラージュを出展すると発表した。

▲三菱エクスパンダー フロントの“ダイナミックシールド”デザインを変更。低重心なイメージの水平基調のバンパーや立体的なスキッドプレートを新たに採用する
▲三菱エクスパンダー フロントの“ダイナミックシールド”デザインを変更。低重心なイメージの水平基調のバンパーや立体的なスキッドプレートを新たに採用する

 まずはエクスパンダーから解説していこう。
 クロスオーバーMPVのエクスパンダーは2017年にインドネシアで販売を開始して以来、アセアンや中東、さらに中南米、南アジア、アフリカと販売市場を拡大。2021年には年間で10万台以上を販売した、三菱ブランドの主力海外生産モデルである。今回のマイナーチェンジでは、内外装デザインの刷新や環境性能の向上、機能装備のバージョンアップなどを実施し、魅力度をよりいっそう高めたことが特徴である。

▲新造形のリアコンビネーションランプおよび横基調のリアバンパーなどにより、ワイドで安定感のある後ろ姿を創出
▲新造形のリアコンビネーションランプおよび横基調のリアバンパーなどにより、ワイドで安定感のある後ろ姿を創出

 外装では、フロントの“ダイナミックシールド”デザインを変更。低重心なイメージの水平基調のバンパーや立体的なスキッドプレートを新たに採用する。また、新世代のヘッドライトユニット形状としてTシェイプヘッドランプを新たに組み込んだ。一方、リアセクションでは新造形のコンビネーションランプおよび横基調のバンパーにより、ワイドで安定感のあるスタンスを創出。さらに、面発光によるTシェイプランプを組み込むとともに、従来のテールランプとバックランプに加えてストップランプをLED化し、夜間の被視認性を向上させた。また、フロントオーバーハングを従来比で75mm、リアオーバーハングを同45mm延長し、上級感のあるプロポーションに仕立てる。さらに、最低地上高はクラストップレベルとなる220mmを確保した。
 内包するインテリアは、インストルメントパネルを水平基調で見切りの良いデザインに刷新。また、ステアリングはスポーティで力強い印象を与えるデザインとしながら、ドライバーが使いやすいグリップサイズと形状に変更する。さらに、アームレストやドアトリムにソフトパッドを採用して上質感をアップ。ほかにも、液晶表示の空調パネルやグラフィックデザインを変更したハイコントラストメーターを新装備し、視認性をさらに向上させた。収納スペースの拡充を図ったことも訴求点だ。
 走行性能の面では、トランスミッションに高効率CVTを採用することで、アクセル高開度では多段変速のようなエンジン回転数の制御によって力強くキレのある加速感を実現、アクセル低開度ではCVT特有の滑らかな変速によってエンジン性能を最大限に引き出し、低燃費と高い静粛性を具現化している。

▲前後のオーバーハングを延長して上級感のあるプロポーションを実現。トランスミッションには高効率CVTを新採用する
▲前後のオーバーハングを延長して上級感のあるプロポーションを実現。トランスミッションには高効率CVTを新採用する

 特別仕様車のラリーアートモデルに話を移そう。
 今回発表するトライトン・ラリーアート(ダブルキャブ)およびミラージュ・ラリーアートは、昨年11月に発表したトライトン・ラリーアートおよびパジェロスポーツ・ラリーアートに続く、タイにおけるラリーアート特別仕様車の第2弾に位置する。
 まず共通の特別装備として、往年のラリーアートモデルを彷彿させるレッド、シルバー、ブラックのストライプ調ボディサイドデカールに、三菱自動車らしさを印象づけるラリーアートロゴ入りマッドフラップを装着。また、フロントグリルやアルミホイールなどをシックなブラック基調で仕立てる。さらに、インテリアにはラリーアートのロゴをあしらったフロアマットを装備した。

▲トライトン・ラリーアートは通常モデルのダブルキャブのローライダー仕様をベースに、ラリーアートのロゴ入りサイドデカールやマッドフラップ、ヘッドライナーを特別装備。また、新たにフロント、サイド、リアにエアダムを組み込んで、ロースタイリングをいっそう強調した
▲トライトン・ラリーアートは通常モデルのダブルキャブのローライダー仕様をベースに、ラリーアートのロゴ入りサイドデカールやマッドフラップ、ヘッドライナーを特別装備。また、新たにフロント、サイド、リアにエアダムを組み込んで、ロースタイリングをいっそう強調した

 一方、トライトン・ラリーアートは、通常モデルのダブルキャブのローライダー仕様をベースに、前述のラリーアートのロゴ入りサイドデカールとマッドフラップ、さらにヘッドライナーを特別装備。また、第1弾のトライトン・ラリーアートから進化させ、新たにフロント、サイド、リアにエアダムを組み込んで、ロースタイリングをいっそう強調する。ボディカラーはホワイトソリッドとブラックルーフのツートンカラー、およびジェットブラックマイカの2タイプを設定し、フロントグリルやアルミホイール、ドアミラー、ドアハンドル、リアゲートハンドルはブラックで統一した。

▲ミラージュ・ラリーアートはラリーアートのロゴ入りサイドデカールとマッドフラップのほか、ブラックカーボン柄のオーバーフェンダーを装着。ミラージュならではのシャープでダイナミックなスタイリングにラリーアートのタフな走りのイメージを加味する
▲ミラージュ・ラリーアートはラリーアートのロゴ入りサイドデカールとマッドフラップのほか、ブラックカーボン柄のオーバーフェンダーを装着。ミラージュならではのシャープでダイナミックなスタイリングにラリーアートのタフな走りのイメージを加味する

 そしてミラージュ・ラリーアートは、前述のラリーアートのロゴ入りサイドデカールとマッドフラップのほか、ブラックカーボン柄のオーバーフェンダーを装着し、ミラージュならではのシャープでダイナミックなスタイリングにラリーアートのタフな走りのイメージを加味する。インテリアには、レッドとブラックのツートンカラーのシートを配備した。ボディカラーはホワイトダイヤモンドとレッドメタリックの2色を用意。ルーフやフロントグリル、アルミホイール、ドアミラー、リアスポイラーはブラックで統一した。

 なお、三菱自動車の矢田部陽一郎副社長は、「今回の新型エクスパンダーはSUVらしいスタイリング、質感の高いインテリア、そして低燃費かつ力強い走りで、すでに販売しているインドネシアで人気を博しており、タイのユーザーにも好評を頂けると思っている。また、トライトンとミラージュのラリーアート特別仕様車は、ラリーアートの走りの世界観で三菱自動車らしさを高めたモデルとして提案する」とコメントしている。

SNSでフォローする