新型ホンダ・シビック・タイプRの開発が着々と進行。米国でプロトタイプが公開

ホンダがカモフラージュした新型シビック・タイプRのプロトタイプを披露。独ニュルブルクリンクでのテスト走行に向けて開発を加速。発売は2022年を予定

 米国ホンダ(American Honda Motor)は2021年10月4日(現地時間)、新型シビックの高性能バージョンであるタイプRのプロトタイプを公開し、ドイツのニュルブルクリンクにおける走行テストの準備が整ったことを発表した。

▲新型ホンダ・シビック・タイプRのプロトタイプ。ブリスタータイプのオーバーフェンダーによって全幅およびトレッドを拡大。フロント部にはメッシュタイプのグリルを配する
▲新型ホンダ・シビック・タイプRのプロトタイプ。ブリスタータイプのオーバーフェンダーによって全幅およびトレッドを拡大。フロント部にはメッシュタイプのグリルを配する

 歴代シビック・タイプRのイラストや“R”のロゴを入れてカモフラージュした新型シビック・タイプRのプロトタイプは、低いボディ高やヒップポイントが特徴のローCGパッケージを採用する既存の4ドアハッチバックボディを基調に、ブリスタータイプのオーバーフェンダーによって全幅およびトレッドを拡大。シューズはいかにも軽量そうなブラック塗装のアルミホイールとミシュランPILOT SPORT4タイヤの装着が、ホイールスポークの隙間から覗くブレーキキャリパーからは先代のタイプRと同様にbrembo(ブレンボ)製の採用が確認できる。

 一方、フロント部はメッシュタイプのグリルに、ダクト部分を拡大したうえで空力性能を高めたバンパーなどの装備が見て取れる。ボディ下部には、整流効果をアップさせるアンダーカバーも組み込んでいるようだ。

▲独立タイプのステーで支持する新造形のリアウィングを装備。ディフューザー内に3本出しのエキゾーストエンドを組み込む
▲独立タイプのステーで支持する新造形のリアウィングを装備。ディフューザー内に3本出しのエキゾーストエンドを組み込む

 リアセクションに目を移すと、独立タイプのステーを配した新造形のウィングやエアロ形状のバンパー、そしてディフューザー内に組み込んだ3本出しのエキゾーストエンドが印象的だ。エキゾーストは従来と同様ならば、左右の2本が排気用、中央の1本が背圧コントロール用となるだろう。

 なお、新型シビック・タイプRの発売は2022年を予定。同時期に“e:HEV”のハイブリッドモデルも登場する計画である。

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