日産自動車は2月25日、新型軽スーパーハイトワゴンの上級シリーズ「ルークス・ハイウェイスター」とスタンダードシリーズ「ルークス」を3月19日に発売すると発表した。
▲日産ルークス・ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション(2WD) 価格:CVT193万2700円 全長3395×全幅1475×全高1780mm/ホイールベース2495mm 車重1010kg 乗車定員4名 写真のボディカラーはアメジストパープル+フローズンバニラパールのツートン
車種展開は以下の通り。
■ルークス・ハイウェイスター
ハイウェイスターX:2WD173万4700円/4WD186万8900円
ハイウェイスターX プロパイロットエディション:2WD184万3600円/4WD197万7800円
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション:2WD193万2700円/4WD206万6900円
■ルークス
S:2WD141万5700円/4WD154万9900円
X:2WD154万6600円/4WD168万800円
従来の「デイズ・ルークス」から「ルークス」の単独ネームに変更したルークス・ハイウェイスター/ルークスは、デイズ・ハイウェイスター/デイズに続いて日産自動車と三菱自動車の合弁会社であるNMKVがマネジメントした新世代軽自動車の第2弾で、eKクロススペース/eKスペースと基本コンポーネントを共用した新型軽スーパーハイトワゴンである。
▲日産ルークスX(2WD) 価格:CVT154万6600円 全長3395×全幅1475×全高1780mm/ホイールベース2495mm 車重960kg 乗車定員4名 写真のボディカラーはホワイトパール+セレニティゴールドのツートン
2モデルの特徴を紹介しよう。まずエクステリアは、ルークス・ハイウェイスターが堂々としてより大きく見えるワイド感と高い質感で"作り込まれた"存在感を、ルークスが上品で洗練されたモダンでシンプルなスタイルを創出。ボディカラーはツートンが5色、モノトーンが12色と多彩なバリエーションを設定し、また新色としてルークス・ハイウェイスターにアメジストパープルとアトランティックブルー、ルークスにセレニティゴールド(ツートンカラーのルーフに採用)をラインアップする。ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1780~1800mm/ホイールベース2495mmに仕立てた。
▲ルークス・ハイウェイスターはブラックを基調に落ち着いた上質感を演出したスタイリッシュなエボニー内装を採用
▲ルークス・ハイウェイスターにはブラック&モカのグラデーションカラーで洗練された大人のイメージに演出したプレミアムグラデーション内装をオプションで用意する
インテリアに関しては、水平基調のすっきりとした形状で良好な前方視界と開放感を確保したインストルメントパネル、上質感と高い視認性を実現するタッチパネル式を導入したうえで風量調節スイッチと表示部をコンパクトに一体化することで操作性を向上させるとともにシンプルでスマートなデザインとした空調パネル、各座席での使いやすさを考えた収納スペースと装備アイテムなどを採用したことがトピック。内装色は、ルークス・ハイウェイスターがブラックを基調に落ち着いた上質感を演出したスタイリッシュなエボニー内装を、ルークスがリビングのような心安らぐイメージを明るいグレージュカラー基調で表現したアイボリー内装を採用する。また、ルークス・ハイウェイスターにはブラック&モカのグラデーションカラーで洗練された大人のイメージに演出したプレミアムグラデーション内装をオプション設定した。
▲ルークスはリビングのような心安らぐイメージを明るいグレージュカラー基調で表現したアイボリー内装を採用する
室内空間については、ファミリーでの使用を想定して、リアスライドドアの開口幅(650mm)、リアシートのスライド量(最大320mm)、リアシート足もとの広さおよび頭上空間をクラストップレベルに設定して、後席の居住性を最大限に引き上げる。ホイールベースの延長(従来比+65mm)などにより、キャビンスペース自体も拡大した。また、リアドアにはハンズフリーオートスライドドアを採用。さらに、ラゲッジルームは床面長を従来よりも拡大し、後席スライド最前端の状態で48リットルのスーツケースを4つ積むことを可能とした。
▲後席は最大で320mmの前後スライドが可能。また、助手席は運転席からレバーで簡単に倒すことができる
▲ラゲッジルームは床面長を従来よりも拡大。後席スライド最前端の状態で48リットルのスーツケースを4つ積むことができる
▲リアスライドドアは650mmの開口幅を確保。両手がふさがっていても片足を振り入れるだけでスライドドアが開閉できるハンズフリーオートスライドドア(両側)も設定する。オートステップはオプションで用意
パワーユニットに関しては、ハイブリッドシステムを組み込む自然吸気エンジンのBR06型659cc直列3気筒DOHC12V(52ps/6.1kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40N・m)+リチウムイオン電池(S/X/ハイウェイスターX/ハイウェイスターXプロパイロットエディション)とターボエンジンのBR06型659cc直列3気筒DOHC12Vインタークーラー付ターボ(64ps/10.2kg・m)+SM21型モーター(2.0kW/40N・m)+リチウムイオン電池(ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション)を設定し、エクストロニックCVT(ターボエンジン仕様はパドルシフト付き)と組み合わせることで、力強く滑らかな加速性能と優れた燃費性能を両立する。懸架および操舵機構については、ステアリングの操舵力とショックアブソーバーの減衰力を最適化することで、低速時はキビキビと軽快な、高速時はしっかりと安定したハンドリング性能を具現化。また、エンジン骨格の高剛性化によるエンジン音の静粛性および耐振性の向上、エンジンおよびドアまわりへの収音材の効果的な配置、疲れを軽減する効果のある「ゼログラビティシート」の採用などを実施し、"楽"で"楽しい"移動空間を実現した。
▲前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより自車の回避操作が必要と判断した場合には警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車で初搭載する
全方位の先進安全技術を組み込んだことも訴求点だ。前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより自車の回避操作が必要と判断した場合には警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」を軽自動車で初搭載したほか、対向車がいてもハイビームを維持できるハイビームアシストの進化機能である「アダプティブLEDヘッドライトシステム」、車両進入禁止標識/最高速度標識/一時停止標識の3つの標識を検知する「標識検知機能」、「インテリジェントDA(ふらつき警報)」、「先行車発進お知らせ」などを設定。また、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」にはミリ波レーダーを組み込んで夜間走行時の性能を向上させる。さらに、脚部の保護効果を高めるSRSニーエアバッグシステム(運転席)や前後および側面からの衝突を考慮した高強度安全ボディを採用して事故の際の衝撃をより緩和させた。加えて、ルークス・ハイウェイスターには、もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」を標準で装備している。