日産が小型トラック「アトラス」4WDモデルの2トンクラスを全面改良。内外装を刷新するとともに、トランスミッションとして9速DCTを新設定。先進安全運転支援システムのバージョンアップも実施。
日産自動車は2026年2月27日、小型トラック「アトラス」4WDモデルの2トンクラスをF26型へとフルモデルチェンジし、3月17日に発売すると発表した。
アトラス4WDはいすゞ自動車からOEM供給を受ける小型トラックで、エルフの4WDをベースに“NISSAN”および“ATLAS”エンブレムなどを専用装備。2WDモデルは2023年10月に新型に切り替わっており、2024年11月にはオートマチックトランスミッション(AT)限定の普通自動車運転免許(普通免許)でも運転できるモデルを設定していた。
今回の改良では、キャブの内外装を全面的に刷新するとともに、トランスミッションとして従来の5速MTに加えて、AT免許で運転可能なデュアルクラッチ式9速AMT(9速DCT)を新採用。最新世代ディーゼルの4JZ1型2999cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力150ps/2450rpm、最大トルク430Nm/1400~2450rpm)との組み合わせにより、優れた燃費性能とスムースな走りを実現する。標準キャブの4WD機構は従来の改良版で、ビスカス式トルクスプリットパートタイム4WDを採用した。
先進安全運転支援システムの進化も見逃せない。交差点プリクラッシュブレーキ(右左折時)のブレーキ作動対象を、従来の対向歩行者のみから対向車両にまで拡大し、交差点内における事故被害を軽減する。また、9速AMT車においてはドライバーに急病などの異常が発生した場合にEDSSスイッチ操作またはドライバーステータスモニターによる異常検知により、車両が自動で制動をかけて停止するドライバー異常時対応システム(EDSS)の機能を強化。レーンキープアシスト(LKA)との組み合わせで車線内での自動停止が可能となり、より安全かつ安定した停車動作を実現した。さらに、視認性に優れたLEDリアコンビネーションランプを標準装備し、後続車からの追突リスクを低減している。
なお、日産はアトラス2WDモデルの2トンクラスの一部改良も実施。4WDモデルと同様に交差点プリクラッシュブレーキのブレーキ作動対象の拡大や、ドライバー異常時対応システムの車線内停止の実現などを敢行し、合わせて展開車型の拡大を図っている。
