三菱自動車がオールラウンドミニバンのデリカD:5をマイナーチェンジ。内外装の仕様変更を図るとともに、四輪制御技術「S-AWC」の採用や運転支援技術「e-Assist」のバージョンアップなどを実施。販売は2026年1月9日より開始
三菱自動車は2025年12月18日、オールラウンドミニバンのデリカD:5をマイナーチェンジし、2026年1月9日に発売すると発表した。

▲三菱デリカD:5・P 価格:494万4500円 全長4800×全幅1815×全高1875mm ホイールベース2850mm 車重1980~1990kg 乗車定員7/8名 WLTCモード燃費12.9km/リットル 写真のボディカラーはムーンストーングレーメタリック×ブラックマイカ
車種展開は以下の通り。
G(7名乗り/8名乗り):451万円
Gパワーパッケージ(7名乗り/8名乗り):474万6500円
P(7名乗り/8名乗り):494万4500円

▲三菱デリカD:5・Gパワーパッケージ 価格:474万6500円 全長4800×全幅1815×全高1875mm ホイールベース2850mm 車重1980~1990kg 乗車定員7/8名 WLTCモード燃費12.9km/リットル 写真のボディカラーはホワイトダイヤモンド×ブラックマイカ
今回の改良は、内外装の仕様変更を図るとともに、四輪制御技術「S-AWC」の採用や運転支援技術「e-Assist」の強化などを実施して、オールラウンドミニバンとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。

▲三菱デリカD:5・G 価格:451万円 全長4800×全幅1815×全高1875mm ホイールベース2850mm 車重1950~1960kg 乗車定員7/8名 WLTCモード燃費12.9km/リットル 写真のボディカラーはグラファイトグレーメタリック×ブラックマイカ
まずエクステリアでは、フロントグリルとフロントバンパー、リアバンパーをシンプルで立体感のある力強い造形に刷新。また、リアゲートでは“DELICA”ロゴをガーニッシュ内へ取込むことで、リアゲートパネルをよりシンプルかつプレミアム感のあるデザインへと昇華させる。さらに、ボディサイドにはワイドで安定感のある足回りと高い走破性を想起させるホイールアーチモールを新採用し(全幅は従来の1795mmから1815mmに拡大)、合わせて力強さを強調すると同時にギア感を高めた新デザインの18インチアルミホイール(Pグレード:ブラック+切削光輝仕上げ、G-Power Package/G:ダークグレー仕上げ)を組み込んだ。ボディカラーについては人気のソリッド色調グレーに光の当たり方によりブルーのハイライトが映る特別なカラーのムーンストーングレーメタリックにシックなブラックマイカを組み合わせた2トーンを新たに設定し、2トーン5色、モノトーン4色という全9色の展開とする。

▲力強さを強調すると同時にギア感を高めた新デザインの18インチアルミホイールを採用。写真・上はPグレードのブラック+切削光輝仕上げ、同・下はG-Power Package/Gのダークグレー仕上げ。タイヤはマッド&スノーの225/55R18サイズを装着
インテリアについては、8インチカラー液晶のディスプレイメーターの採用による視認性の向上のほか、金属調アクセントを施したインストルメントパネルの配備により、先進性に加え、ギア感とプレミアム感を高めたコクピットを創出。また、センターパネルは傷つきに配慮してダークグレーでアレンジしたほか、シートには「CHAMONIX」で好評を博すスエード調素材(撥水機能付)と合成皮革のコンビネーション生地を最上級仕様のPグレードに採用し、合わせてステッチを内装各部同様のカーキ色とするなど、より機能的で統一感のあるキャビン空間に仕立てた。機能面では、センターコンソールとフロアコンソールの下部に充電用USBポートType-Cをそれぞれ2ポート追加し、利便性の向上を果たしている。
パワートレインは従来を踏襲し、4N14型2267cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式DI-Dインタークーラー付ターボディーゼルエンジン(最高出力145ps/3500rpm、最大トルク38.7kg・m/2000rpm)+8速スポーツモードATを搭載。駆動機構にはAWC(All Wheel Control)思想に基づいた三菱自動車独自の電子制御4WDシステムを採用する。また、四輪を自在に制御することで車両運動性能を飛躍的に向上させる三菱自動車独自の車両運動統合制御システム「S-AWC(Super-All Wheel Control)」を採用し、悪路走破性の向上と優れた直進安定性、そして意のままの操縦性を実現。さらに、4つのドライブモード(ECO/NORMAL/GRAVEL/SNOW)と、下り坂でも車速を一定に保つヒルディセントコントロールを配備し、路面状況に応じた最適な走行を可能とした。

▲三菱自動車独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用。作動は1:ドライバーの操作と車両状態をセンサーで検知して前後の駆動力配分とブレーキ制御量を決定、2:ブレーキを制御するAYCとASC、ABSを統合して左右輪間の駆動/制動力を制御、3:電子制御4WDが前後輪へ駆動力を最適配分、4:安定した走行性能とリニアなハンドリングを実現
運転支援技術「e-Assist」の強化も見逃せない。「衝突被害軽減ブレーキシステム」では従来の車両と人物の検知に加え、新たに自転車の検知が可能。また、「誤発進抑制機能」では後退時でもアクセルの踏み間違えに対応させる。さらに、前後バンパーに搭載したソナーにより、車両付近の障害物のおおよその位置をメーター表示と音でお知らせする「パーキングセンサー」を追加。そして、「マルチアラウンドモニター」では従来比でカメラ画質を約3倍高め、両サイドビュー+フロントビュー画面や、バードアイビュー+透過フロントサイドビュー画面を追加することで視認性を大幅に高め、合わせて移動物検知機能を配することで駐車場などでの周囲確認性も向上させた。ほかにも、前方車両の発進を知らせる「先行車発進通知」を追加するなど、より安全・安心・快適な運転サポートを実現した。
