スズキがワゴンRを仕様変更。外観デザインを1つに集約し、従来のカスタムZのデザインをベースに立体感を強調するグリル造形と表情豊かな3Dテクスチャーを配してフロントマスクを一新。安全運転支援システムや機能装備のバージョンアップも実施
スズキは2025年12月15日、軽ハイトワゴンのワゴンRをマイナーチェンジし、同日より発売した。

▲スズキ・ワゴンR・ハイブリッドZX(2WD) 価格:170万9400円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2460mm 車重810kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費25.1km/リットル 写真のボディカラーはピュアホワイトパール
車種展開は以下の通り。
ZL 2WD:5MT143万円/CVT143万円
ZL 4WD:5MT155万3200円/CVT155万3200円
ハイブリッドZX・2WD:CVT170万9400円
ハイブリッドZX・4WD:CVT182万9300円

▲スズキ・ワゴンR・ZL(2WD) 価格:5MT143万円/CVT143万円 全長3395×全幅1475×全高1650mm ホイールベース2460mm 車重MT750/CVT770kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費MT25.1/CVT24.2km/リットル 写真のボディカラーはノクターンブルーパール
今回の変更は、エクステリアを従来のカスタムZのデザインをベースとする造形に1本化するとともに、安全運転支援システムや機能装備のバージョンアップを図ったことが特徴である。
まずエクステリアは、従来のカスタムZのデザインをベースに、立体感を強調するグリル造形と表情豊かな3Dテクスチャーを配した新しいフロントマスクに刷新。また、新ボディカラーとしてベルベットダークレッドパールとルーセントベージュパールメタリックの2色をラインアップした。
機能装備の面では、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイ[カラー]を標準装備したほか、ハイブリッドZXにはステアリングヒーターを採用する。インパネカラーはハイブリッドZXがグラファイトダークグレー、ZLがボルドーで仕立て、シートは全車にファブリック表皮を配備した。

▲ハイブリッドZXはグラファイトダークグレーのインパネカラーパネルやピアノブラック調のオーディオガーニッシュ、グラファイトダークグレーのフロントドアアームレストなどを専用装備。シートにはファブリック表皮を張る
先進安全運転支援システムのSUZUKI Safety Supportについては、歩行者や自転車も検知して交差点での出合頭や右左折時の事故による被害を軽減する衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用したほか、車線の内側に戻すようにステアリング操作を支援する「車線逸脱抑制機能」を標準装備するなど、運転支援機能の拡充を実施。また、減衰接着剤の塗布などにより、快適な乗り心地と高い操縦安定性・静粛性を実現した。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、ZLにR06D型657cc直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(最高出力49ps/6500rpm、最大トルク5.9kg・m/5000rpm)を、ハイブリッドZXにR06D型657cc直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(最高出力49ps/6500rpm、最大トルク5.9kg・m/5000rpm)+WA04C型モーター(最高出力1.9kW/1500rpm、最大トルク40Nm/100rpm)+リチウムイオン電池(容量3Ah)で構成するマイルドハイブリッドを搭載。トランスミッションには軽量化と高効率化を果たしたCVTのほか、ZLに5速MTを採用する。駆動機構には2WD(FF)とフルタイム4WDを設定した。
なお、スズキは福祉車両ウィズシリーズ「ワゴンR 昇降シート車」(2WD174万2000円/4WD185万1000円)にもベース車と同様の仕様変更を実施し、2025年12月15日より発売している。
