【気になるクルマ_2025】SUVの自由とワゴンのユーティリティを融合した「クラウン・エステート」をはじめ、「BYDシーライオン7」「アウディQ6 e-tron」「キャデラック・リリック」などBEVをズバリ評価

クラウン01トヨタ・クラウン・エステート/SUVの自由とワゴンのユーティリティを融合。万能快適車

TOYOTAクラウン・エステート_ 2025年3月13日発売/価格▶635万〜810万円

岡本幸一郎(モータージャーナリスト) フ4タイプのクラウンが出そろいました。最後発のエステートは他にはあまりない、とくに日本車にはないタイプのクルマですね。エステートらしく荷室の使い勝手にこだわって開発された経緯がうかがえます。走りはHEVもいいけれど、PHEVの完成度が出色です。

西川昇吾(モータージャーナリスト) 日本車としては新しい世界観を感じました。大げさにいえばアメ車的な雰囲気で、運転してみると不思議とリラックスさせてくれるというか、「まったり行こう」と思わせてくれます。長時間を快適に移動する……そんなニーズにピッタリとマッチする独特の乗り味です。

横田宏近(カー・アンド・ドライバー編集委員) 走りはじめてすぐに「車格がひとクラス上がった」と実感しました。ボディのしっかり感、ステアリングの高い精度、そして静粛性や各部の作り込みが上質感の源泉。ストロングハイブリッドも魅力ですがターボもいい。走破性の高さも本物の証だと思います。

クラウン02

シーライオン7

BYDシーライオン7/BEVの世界基準。圧巻の完成度とコストパフォーマンス

BYDシーライオン7_ 2025年4月15日発表/価格▶495万〜572万円

岡本 最近、周囲から「BYDってどうなの?」と質問される機会が増えました。シーライオン7は見た目もオシャレで完成度も高く、RWDなら航続距離の公表値が600km近い。何より価格がめっぽう安い。中国製が気になる人はさておいて、クルマ自体の実力は間違いなく高い水準にあります。

西川 BEVで感心したのはBYDのシーライオン7。質感がものすごく高く、乗っても素晴らしい。BEVである前に魅力的なSUVに仕上がっていました。500万円を切る価格であの質感と静粛性は驚きでした。

リア

アウディ

アウディQ6 e-tron/プレミアムPPEプラットフォーム採用。先進を感じる!

Audi Q6 e-tron_2025年3月25日発表/価格▶839万〜1058万円

岡本 アウディのSUVはどれもスタイリッシュ。その中でもQ6 e-tronはプロポーションのバランスが絶妙で、ラインのアクセントも効いて、一番カッコイイと思いました。走りもいいし、ライト類の技術も驚くほど先進的。未来のクルマに一歩近づいた感じがします。

西川 いい意味でBEVらしくないですね。各種操作系は剛性感があって、BEV嫌いというかこれまでドイツ車のICEモデルを愛してきた人に勧めたい仕上がりとなっています。一方でインフォテインメントは先進的、伝統の乗り味と未来的な機能が融合した1台ですね。

リア

リリック

キャデラック・リリック/先進とエレガントを巧みに表現。アメリカンラグジュアリーの代表

CADILLAC リリック_2025年3月7日発表/価格▶1100万円

岡本 リリックはスペック的には驚きはありませんが、やはりキャデラックは別格だと感じさせます。アメリカでも高い人気をキープしています。かつてキャデラック・セビルは日本で年間2500台も売れ、ブランド力がありました。リリックがそれに匹敵するかどうかは未知数ですが、キャデラックらしい面白いクルマだと思います。

西川 リリックは長期間試乗しました。左手のパドルで自転車のブレーキのように回生ブレーキを操作できる機能は、まったく新しい減速体験でした。世界観が変わる面白さがあります。テックっぽい新しいインターフェースはアメ車らしいと感じます。

横田宏近(カー・アンド・ドライバー編集委員) リリックのデザインや上品さはいままでのキャデラックと比べても非常に優れている。改めてアメリカンラグジュアリーはいいな、と感じました。

リア

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