フル電動SUVの第2世代ポルシェ・マカンにパフォーマンスモデルの「GTS」を設定

ポルシェがフル電動SUVのマカンのパフォーマンスモデルに位置する「GTS」の日本における予約受注をスタート。パワートレインにはフロントとリアのアクスルに配する最新世代の永久励磁型PSM電気モーターと総電力量100kWhのリチウムイオンバッテリー、800Vの電動アーキテクチャーを搭載して、システム総出力はローンチコントロール時オーバーブースト出力420kW(571ps)/最大トルク955Nmを発生。ブラックのアクセントが際立つ専用エクステリアや、デコレーティブステッチを施した新しいGTSインテリアパッケージなども設定

 ポルシェ ジャパンは2025年10月22日、フル電動SUVのマカンにパフォーマンスモデルの「GTS」をラインアップし、同日より予約受注を開始した。車両価格は1396万円に設定する。

▲ポルシェ・マカンGTS 価格:1396万円 全長4805×全幅1953×全高1622mm ホイールベース2893mm 空車重量(DIN)2395kg 一充電走行距離(WLTPモード)586km以上 マカンGTSはマカン4Sとマカンターボの間に位置するパフォーマンモデルとして登場。写真のボディカラーはカーマインレッド

▲ポルシェ・マカンGTS 価格:1396万円 全長4805×全幅1953×全高1622mm ホイールベース2893mm 空車重量(DIN)2395kg 一充電走行距離(WLTPモード)586km以上 マカンGTSはマカン4Sとマカンターボの間に位置するパフォーマンモデルとして登場。写真のボディカラーはカーマインレッド

 既存のマカン、マカン4、マカン4S、マカンターボに続く、フル電動マカンの第5の派生グレードとなるマカンGTSは、マカン4Sとマカンターボの間に位置するパフォーマンモデルとして登場。パワートレインにはフロントとリアのアクスルに配する最新世代の永久励磁型PSM電気モーターと総電力量100kWhのリチウムイオンバッテリー、800Vの電動アーキテクチャーを搭載し、システム総出力はローンチコントロール時オーバーブースト出力で420kW(571ps)、最大トルクは955Nmを発生する。トランスミッションはマカンターボと同様、強大なトルクに即してギア比を9.0:1に設定した。性能面では、0→100km/h加速3.8秒、最高速度250km/hを実現。また、スポーツクロノパッケージを標準装備し、合わせてバッテリーの冷却とパフォーマンスを最適化するサーキットモードを追加する。ポルシェエレクトリックスポーツサウンド(PESS)機能に「スポーツ」モードと「スポーツプラス」モードという2つのGTS専用のサウンドプロファイルを採用したこともトピックだ。

 充電については、普通充電(AC)と急速充電(DC)に対応。また、走行中には電気モーターを介して最大240kWのエネルギーを回生する。電源ユニットには直径230mm、有効長210mmで、高効率の900A炭化ケイ素(SiC)パルスインバーターを装備した。150kW急速充電器使用時では、10→80%充電を33分ほどでこなす。

▲パワートレインにはフロントとリアのアクスルに配する最新世代の永久励磁型PSM電気モーターと総電力量100kWhのリチウムイオンバッテリー、800Vの電動アーキテクチャーを搭載。システム総出力はローンチコントロール時オーバーブースト出力で420kW(571ps)、最大トルクは955Nmを発生する

▲パワートレインにはフロントとリアのアクスルに配する最新世代の永久励磁型PSM電気モーターと総電力量100kWhのリチウムイオンバッテリー、800Vの電動アーキテクチャーを搭載。システム総出力はローンチコントロール時オーバーブースト出力で420kW(571ps)、最大トルクは955Nmを発生する

 駆動系に関しては、高速反応電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)を備えた4WDシステムや、電子制御の完全可変リアディファレンシャルロックを配したポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を標準装備して、高レベルのトラクション性能とコーナリング性能を実現。一方、シャシー面ではレベルコントロールとポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を備えた専用セッティングのスポーツエアサスペンションを組み込み、10mm低くなった車高やGTS専用のダンパーおよびアンチロールバーのチューニングによって精度の高いハンドリング性能を成し遂げる。旋回性を向上させるリアアクスルステアリングはオプションで選択可能だ。

▲駆動機構には高速反応電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)を備えた4WDシステムを採用

▲駆動機構には高速反応電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)を備えた4WDシステムを採用

▲電子制御の完全可変リアディファレンシャルロックを配したポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を装備

▲電子制御の完全可変リアディファレンシャルロックを配したポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)を装備

▲レベルコントロールとポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を備えた専用セッティングのスポーツエアサスペンションを組み込む

▲レベルコントロールとポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を備えた専用セッティングのスポーツエアサスペンションを組み込む

 エクステリアについては、シャープなプロポーションとクーペのようなボディラインに、ポルシェデザインのDNAを高度に融合させて、ダイナミックかつ圧倒的な存在感を放つ既存のSUVスタイルを踏襲したうえで、フロント、サイド、リアのディテールにブラックのアクセントを配して、よりスポーティかつ精悍なルックスを創出。ティンテッドマトリックスLEDメインヘッドライトにもブラックのエレメントを施す。また、新デザインのフロントおよびリアエプロンやサイドスカート、アダプティブリアスポイラーリップを装備。ブラックのパーツをハイグロスブラックで仕立てるスポーツデザインパッケージも用意した。足もとには21インチMacan Designアルミホイール(アンスラサイトグレー塗装)を標準装備。オプションで22インチ RS Spyderデザインアルミホイール(アンスラサイトグレー塗装)やエアロブレード(カーボン)付き22インチExclusive Designアルミホイールなども設定する。ボディカラーに関しては人気の高かったクレヨンが復活し、またGTS特有のカーマインレッドや、マカンでは初となるルガーノブルーなどをラインアップ。ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーでは、ポルシェカーコンフィギュレーターで選択可能な15色に加え、Paint to Sampleプログラムを通して約60色のカラーを用意している。

▲フロント、サイド、リアのディテールにブラックのアクセントを配して、よりスポーティかつ精悍なルックスを創出。ティンテッドマトリックスLEDメインヘッドライトにもブラックのエレメントを施す

▲フロント、サイド、リアのディテールにブラックのアクセントを配して、よりスポーティかつ精悍なルックスを創出。ティンテッドマトリックスLEDメインヘッドライトにもブラックのエレメントを施す

▲新デザインのサイドスカートやアダプティブリアスポイラーリップを装備。足もとには21インチMacan Designアルミホイール(アンスラサイトグレー塗装)を装着

▲新デザインのサイドスカートやアダプティブリアスポイラーリップを装備。足もとには21インチMacan Designアルミホイール(アンスラサイトグレー塗装)を装着

▲ボディカラーにマカンでは初となるルガーノブルーを設定。写真の22インチ RS Spyderデザインアルミホイール(アンスラサイトグレー塗装)はオプションで選択可

▲ボディカラーにマカンでは初となるルガーノブルーを設定。写真の22インチ RS Spyderデザインアルミホイール(アンスラサイトグレー塗装)はオプションで選択可

 内装に関しては、ブラックのスムースレザー仕上げのエレメントを備えたRace-Texインテリアを採用するとともに、ブラックのブラッシュアルミニウム装飾インレイやドアシルトリムなどを配備して、エクステリアとマッチしたスポーティなコクピット空間を演出。また、モードスイッチ付きGTスポーツステアリングホイール(ヒーター付き)やシート表皮もRace-Texで仕上げる。一方、前席にはアダプティブスポーツシートを装着。シートボルスターとヘッドレストはスムースレザーで仕上げた。

 GTSのテーマはデジタルコクピットにも受け継がれ、センターディスプレイの3D車両ビジュアライゼーションには実際のエクステリアカラーが反映され、メーターパネルには“GTS”ロゴを表示。また、標準装備のスポーツクロノパッケージの多くの機能(ラップタイム計測、テレメトリー記録、セクター分析など)は、センターディスプレイのアプリからスムースにアクセスすることができる。

▲ブラックのスムースレザー仕上げのエレメントを備えたRace-Texインテリアを採用。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲ブラックのスムースレザー仕上げのエレメントを備えたRace-Texインテリアを採用。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲前席にはRace-Tex表皮のアダプティブスポーツシートを装着。シートボルスターとヘッドレストはスムースレザーで仕上げる

▲前席にはRace-Tex表皮のアダプティブスポーツシートを装着。シートボルスターとヘッドレストはスムースレザーで仕上げる

 エクステリアのカラーに合わせたデコレーティブステッチを施す新しいGTSインテリアパッケージを設定した点も見逃せない。ステッチはカーマインレッド、スレートグレーネオ、ルガーノブルーから選択可能で、シートやステアリングホイール、ドアパネル、ダッシュボード上部などに配される。ステアリングホイールにはカラーマッチの“GTS”ロゴのバッジも装着した。

▲エクステリアのカラーに合わせたデコレーティブステッチを施す新しいGTSインテリアパッケージを設定。写真はカーマインレッドのステッチ

▲エクステリアのカラーに合わせたデコレーティブステッチを施す新しいGTSインテリアパッケージを設定。写真はカーマインレッドのステッチ

 

 

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