“e-スポーツセダン”のBYDシールが機能装備のアップデートを敢行。車両価格の値下げも実施

BYDが電気自動車の“e-スポーツセダン”に位置する「シール」をマイナーチェンジ。機能装備のバージョンアップを図るとともに、エクステリアの一部仕様変更や足回りの改良などを実施。後輪駆動のシールは500万円を切る車両価格に設定

 BYD Autoジャパンは2025年10月30日、ハイエンドEVセダンの「シール(SEAL)」を仕様変更して発売した。

▲BYDシール 価格:495万円 全長4800×全幅1875×全高1460mm ホイールベース2920mm 車重2100kg 乗車定員5名 一充電航続距離(WLTCモード)640km 交流電力量消費率(WLTCモード)148Wh/km 写真のボディカラーはアトランティスグレー

▲BYDシール 価格:495万円 全長4800×全幅1875×全高1460mm ホイールベース2920mm 車重2100kg 乗車定員5名 一充電航続距離(WLTCモード)640km 交流電力量消費率(WLTCモード)148Wh/km 写真のボディカラーはアトランティスグレー

車種展開および車両価格は以下の通り。

シール:495万円

シールAWD:572万円

なお、後輪駆動のシールは従来の528万円から500万円を切る車両価格に、4輪駆動のシールAWDは従来の605万円から600万円を切る車両価格に改定している。

▲BYDシールAWD 価格:572万円 全長4800×全幅1875×全高1460mm ホイールベース2920mm 車重2210kg 乗車定員5名 一充電航続距離(WLTCモード)575km 交流電力量消費率(WLTCモード)165Wh/km レッド塗装のブレーキキャリパーを新装備。写真のボディカラーはコスモスブラック

▲BYDシールAWD 価格:572万円 全長4800×全幅1875×全高1460mm ホイールベース2920mm 車重2210kg 乗車定員5名 一充電航続距離(WLTCモード)575km 交流電力量消費率(WLTCモード)165Wh/km レッド塗装のブレーキキャリパーを新装備。写真のボディカラーはコスモスブラック

 今回の変更は、機能装備のアップデートを図るとともに、エクステリアの一部仕様変更や足回りの改良などを実施して、“e-スポーツセダン”としての魅力度をより高めたことが特徴である。

 まずエクステリアでは、新デザインの19インチアルミホイール(タイヤは235/45R19サイズ)を装着して、足もとの存在感を高めたことがトピック。AWDモデルにはレッド塗装のブレーキキャリパーも配備する。また、リアに貼付するエンブレムは従来の“BYD SEAL”から“SEAL”に変更した。

▲新デザインの19インチアルミホイールを装着。リアに貼付するエンブレムは従来の“BYD SEAL”から“SEAL”に変更する

▲新デザインの19インチアルミホイールを装着。リアに貼付するエンブレムは従来の“BYD SEAL”から“SEAL”に変更する

 インテリアについては、エアコンの冷却性能および静粛性の向上や、Apple CarPlayのワイヤレス接続、ガラスルーフへの電動サンシェードの採用、運転席へのサングラスケースの追加などを実施して、快適性と利便性を向上したことが訴求点。従来と同様、15.6インチタッチスクリーン(電動回転式)や本革シート(ナッパレザー)、Dynaudio Hi-Fiオーディオスピーカー(12個・最大775W)などのアイテムは全車に標準で配備している。

▲インテリアカラーはタウマスブラック。従来と同様に15.6インチタッチスクリーン(電動回転式)や本革シート(ナッパレザー)、Dynaudio Hi-Fiオーディオスピーカー(12個・最大775W)などのアイテムを全車に標準装備する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲インテリアカラーはタウマスブラック。従来と同様に15.6インチタッチスクリーン(電動回転式)や本革シート(ナッパレザー)、Dynaudio Hi-Fiオーディオスピーカー(12個・最大775W)などのアイテムを全車に標準装備する。日本導入モデルのハンドル位置は右

▲エアコンの冷却性能および静粛性を向上させる

▲エアコンの冷却性能および静粛性を向上させる

▲Apple CarPlayのワイヤレス接続を導入

▲Apple CarPlayのワイヤレス接続を導入

▲ガラスルーフに電動サンシェードを配備する

▲ガラスルーフに電動サンシェードを配備する

 足回りの改良も要注目。これまでAWDモデルのみに組み込んでいた機械式油圧可変ダンパーを後輪駆動モデルにも標準装備し、またAWDモデルには新たに電子制御式サスペンションの「DiSus-C」を採用した。DiSus-Cは従来の機械式油圧可変ダンパーに比べてよりきめ細やかな減衰力制御が可能となり、滑らかな乗り心地と高い操縦安定性をいっそう高いレベルで両立させている。

▲これまでAWDモデルのみに配備していた機械式油圧可変ダンパーを後輪駆動モデルにも組み込む

▲これまでAWDモデルのみに配備していた機械式油圧可変ダンパーを後輪駆動モデルにも組み込む

▲AWDモデルには新たに電子制御式サスペンションの「DiSus-C」を装備

▲AWDモデルには新たに電子制御式サスペンションの「DiSus-C」を装備

 パワートレインに関しては基本的に従来を踏襲し、シールが最高出力230kW/最大トルク360Nmを発生する永久磁石同期リアモーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」と、総電力量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー、高効率ヒートポンプシステムを搭載して後輪を駆動。一充電航続距離はWLTCモードで640km、交流電力量消費率は同モードで148Wh/kmを実現する。一方、シールAWDは前述のユニットに最高出力160kW/最大トルク310Nmを発生するかご形三相誘導フロントモーターを加えて4輪を駆動。一充電航続距離はWLTCモードで575km、交流電力量消費率は同モードで165Wh/kmを達成した。充電に関しては、AC普通充電(3kW/6kW)とCHAdeMO方式のDC急速充電に対応。給電システムのV2H(Vehicle to Home)は、従来より効率性の向上を果たしている。

▲パワートレインは基本的に従来を踏襲。AWDモデルは最高出力230kW/最大トルク360Nmを発生する永久磁石同期リアモーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」と、最高出力160kW/最大トルク310Nmを発生するかご形三相誘導フロントモーター、総電力量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー、高効率ヒートポンプシステムを搭載

▲パワートレインは基本的に従来を踏襲。AWDモデルは最高出力230kW/最大トルク360Nmを発生する永久磁石同期リアモーターおよびバッテリーマネジメントシステムなどを含む「8in1パワーシステムアッセンブリー」と、最高出力160kW/最大トルク310Nmを発生するかご形三相誘導フロントモーター、総電力量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリー、高効率ヒートポンプシステムを搭載

▲給電システムのV2H(Vehicle to Home)の効率向上を図って利便性を高める

▲給電システムのV2H(Vehicle to Home)の効率向上を図って利便性を高める

 

 

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