トヨタがハイブリッド専用コンパクトカーのアクアをマイナーチェンジ。フロントマスクの刷新や新ボディカラーの採用、インテリア装備のバージョンアップ、安全装備の拡充、取り回し性能の向上などを実施して訴求力をアップ。KINTO専用のUグレードも新設定
トヨタ自動車は2025年9月1日、ハイブリッド専用コンパクトカーのアクアを一部改良して、同日より発売。合わせて、KINTO専用のUグレードを新設定し、同日より取り扱いを開始した。
▲トヨタ・アクアZ(2WD) 価格:282万4800円 全長4080×全幅1695×全高1485mm ホイールベース2600mm 車重1140kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費33.6km/リットル 写真のボディカラーはシルバーメタリック
車種展開は以下の通り。
X:2WD248万6000円/E-Four268万4000円
G:2WD265万4300円/E-Four285万2300円
Z:2WD282万4800円/E-Four302万2800円
U:2WD月額1万7490円~/E-Four月額1万9360円~
▲トヨタ・アクアG(E-Four) 価格:285万2300円 全長4080×全幅1695×全高1505mm ホイールベース2600mm 車重1220kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費30.0km/リットル 写真のボディカラーはマッドバス
▲トヨタ・アクアX(2WD) 価格:248万6000円 全長4080×全幅1695×全高1485mm ホイールベース2600mm 車重1120kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費34.3km/リットル 写真のボディカラーはグレイッシュブルー
今回の改良は、フロントマスクの刷新や新ボディカラーの採用、インテリア装備のバージョンアップ、安全装備の拡充、取り回し性能の向上などを実施して、ハイブリッド専用コンパクトカーとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。
まずエクステリアでは、左右一対で配置したコの字型DRLがシュモクザメの頭部形状に似ていることから“ハンマーヘッド”と称される、プリウスなどにも似たフロントマスクを新採用。ライティングとして、Bi-BeamLEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ(デイライト機能付)や左右のヘッドランプを繋ぐセンターランプ・LEDアクセサリーランプ(Zグレードのみ)も装備する。また、リアセクションにはピアノブラック塗装のバックドアガーニッシュを追加。Zグレードには6J×16アルミホイール(ダーククリア切削光輝+ブラック塗装/センターオーナメント/ブラック塗装ホイールナット付)+195/55R16タイヤをオプションで用意した。さらに、ボディカラーの新色としてモノトーンのマッドバスとグレイッシュブルー、2トーンのマッドバス×ブラックマイカ、グレイッシュブルー×ブラックマイカ、クリアベージュ×ブラックマイカをラインアップしている。
インテリアに関しては、7インチの大型マルチインフォメーションディスプレイやHDMI入力端子(センタークラスター下部)を標準装備したほか、ディスプレイオーディオに最新のコネクティッドナビ対応のものを搭載し、合わせてG、X、Uグレードのモニターサイズを8インチに拡大する。また、Zグレードはオプションの合皮パッケージに新色のライトグレーを追加した。
安全装備の拡充を図ったこともトピックだ。プリクラッシュセーフティーには対象物として自動二輪車を追加し、合わせて出会い頭による衝突回避機能も設定。全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールには、先行車との車間距離設定を4段階に調整できる機能を組み込む。また、ロードサインアシストには道路標識の転回禁止および信号機の読み取り機能を、発進遅れ告知機能には交差点で信号が赤から青に変わった時の告知機能を、プロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)には車線内走行時の常時操舵支援機能を、アドバンストパーク(Zグレードにオプション)には並列前向き駐車・後向き出庫と並列前向き出庫を追加した。さらに、レーントレーシングアシスト[LTA]制御中にドライバーの無操作状態が継続している場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザード・ホーン・ストップランプで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援するドライバー異常時対応システムを採用している。
取り回し性の向上を実施した点も見逃せない。上質な乗り心地を実現するスムーズストップや、電動パーキングブレーキ・ブレーキホールド機能を標準で装備したほか、ドアミラー全開時の車幅を30mm縮小して扱いやすさを改善。また、Powerを切った際にドライブモード(ノーマル/POWER+/エコドライブ)の設定を維持する機能を配し、運転開始時に再設定の必要がなく使い勝手がアップした。
プリウス、ヤリス、ヤリス クロスに続くKINTO限定の4車種目としてUグレードを新規に設定したことも訴求点。Xグレードをベースにアップグレードレディ設計を織り込み、一部のハードウェアの将来的な後付けを可能としている。
▲トヨタ・アクアU(2WD) 価格:月額1万7490円~ 全長4080×全幅1695×全高1485mm ホイールベース2600mm 車重1130kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費33.6km/リットル 写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、2WDモデルにM15A-FXE型1490cc直列3気筒DOHCエンジン(最高出力91ps/5500rpm、最大トルク12.2kg・m/3800~4800rpm)+1NM型フロントモーター(最高出力59kW/最大トルク141Nm)を、E-Fourに前述のユニット+1MM型リアモーター(最高出力4.7kW/最大トルク52Nm)を搭載。駆動用バッテリーにはバイポーラ型ニッケル水素電池(容量5.0Ah)を組み合わせている。