【300万円台のクルマ選び】話題沸騰! カローラクロスGRスポーツはクルマ好きの気持ちを熟知した本格スポーツSUV。コスパは他の追従を許さない

トヨタ・カローラクロスGRスポーツ/価格:THS  389万5000円。GRスポーツはパワフルな専用2リッターHVシステムを採用。エンジンレスポンスを最大化するスポーツモードを設定。トランスミッションは6速マニュアルモード付き。駆動方式は4WD

トヨタ・カローラクロスGRスポーツ/価格:THS  389万5000円。GRスポーツはパワフルな専用2リッターHVシステムを採用。エンジンレスポンスを最大化するスポーツモードを設定。トランスミッションは6速マニュアルモード付き。駆動方式は4WD

GRスポーツは特別なカローラ。すべてがマニアック

 カローラは、いわずと知れたトヨタを代表するワールドカー。高い質感と耐久性、そして時代に沿ったメカニズムが揃い、世界的な評価を確立している。だがクルマ好きの視点で見ると、最も遠い存在であることも事実。いいクルマであることは認めるが、あくまでマジョリティをターゲットにしているからだ。

 だが、例外もある。それは「トヨタGR」が仕上げたリアルスポーツのGRカローラ。そして先日ラインアップに加わったカローラクロスGRスポーツである。中でもカローラクロスGRスポーツは、389万5000円の戦略価格と相まって魅力たっぷり。その内容をご紹介しよう。

リア

シャシー

 まずパワートレーンが違う。標準モデルの1.8リッターハイブリッドに対し、パワフルな2リッターハイブリッドを採用。エンジンは152ps、モーターは前113ps/後41psのスペックを誇る。しかも単にパワフルなだけでない。エンジンレスポンスを最大化するスポーツモードを専用設定し、トランスミッションはパドルを備えた6速マニュアルモード付き。ドライバーの高揚感を高める工夫を積極的に盛り込んでいる。

 駆動方式は4WD。オンロード走行を主体にしたセッティングながら、雪道で威力を発揮するSNOW EXTRAモードを組み込んだオールマイティ仕様だ。

インパネ

室内

 足回りもGRチューン。徹底的な走り込みにより仕上げられ、フロントロアアームブッシュを硬度化、リバウンドスプリング内蔵ダンパーを採用しコイルばねも専用仕様となる。メーカーでは「ハンドリングと乗り心地を高い次元でバランスさせた」と説明。その完成度に期待が高まる。タイヤは225/45R19サイズのアドバンかファルケンを装着。車高は10mmローダウン化され、最低地上高は145mm。4輪ディスクのブレーキはオプション(5万5000円)でレッド塗装のキャリパーが選べる。

 もちろん内外装も徹底チューン。専用デザインのフロントバンパーと大型グリルがアグレッシブな印象を訴求。ウィンドウフレームなどはブラックで統一した。室内はサポート性を高めたシートとスポーツステアリングを装着。乗り込むと自然と走りへの期待が高まる設定になっている。

 トヨタGRは「モータースポーツを起点とする、もっといいクルマつくり」を積極的に実践している。その最新の成果は、本格派の味わい十分。販売は8月4日にスタートした。最大の問題は、人気沸騰のため販売が制限されていること。現在は欲しくても買えないクルマとなっている。

レッド

グレー

諸元

トヨタのもう1台/プリウス 価格:275万〜460万円

鮮烈スーパーカールック。走りもいい

プリウス

 最新型は、燃費一辺倒のキャラクターから「愛されるクルマ」に大変身。スーパースポーツを思わせる鮮烈なスタイリングが印象的だ。パワートレーンは1.8リッターと2リッターのハイブリッドと2リッターPHEVの3タイプ(1.8リッターは法人とKINTO専用)。魅力は走りを含めた高い総合力。2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた実力は本物である。

室内

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