最速のワンメイクレース、25年の歴史を誇るポルシェカレラカップジャパンの基礎知識

最速のワンメイクレース、25年の歴史を誇るポルシェカレラカップジャパンの基礎知識

 ポルシェカレラカップジャパン2025(PCCJ2025)は国内で25年の歴史を持つ伝統の一戦である。
 
 PCCJのルーツは1990年にドイツでスタートしたポルシェカレラカップドイツである。その後何度かの名称変更などを経て現在に至っている。PCCJはドイツをはじめ英国、フランス、イタリア、北米(米国とカナダ)、ブラジル、中東、オーストラリア、ニュージーランド、日本、アジア、タイ、インドネシアなど世界で全19シリーズが開かれている。

 国内のPCCJは2021年にスタート。現在はPro(プロクラス、ゼッケンは白)、ProAm(プロアマクラス、ゼッケンはイエロー)、Am(アマクラス。ゼッケンはオレンジ)に区分され、出場選手のレース実績に基づいてクラス分けが行われている。

 PCCJはドライビングアドバイザーとして、レーシングドライバーの影山正美選手を迎えている。シリーズのレベルを高めるために出場ドライバーのスキルに合わせた運転技術のアドバイスを送っている。PCCJにはかつてジェントルマンクラスを設定していた。高度な運転技術を持ったアマチュアドライバー=ジェントルマンたちが、安全に楽しく、そして激しいバトルが展開できるように影山選手が果たす役割は大きい。

 PCCJに参加する車両はポルシェ911GT3カップカー(タイプ992)で、エンジンは4リッターのボクサー6。最高出力550ps、最大トルク470Nmを発揮し、トランスミッションはドグクラッチタイプのシーケンシャル6速。サスペンションはフロントがだるぶるウィッシュボーン、リアがマルチリンクである。タイヤは前後18インチのミシュランを履く。車両重量は1290kgでコントロールされている。

 PCCJのレースは予選30分でスタート順を決め。50〜70kmの決勝レース(30分がリミット)を競う。PCCJを経験してトップカテゴリーにステップアップしたドライバーとしては、平川亮選手、笹原右京選手らがいる。

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