JAFモータースポーツ表彰式2025。ドライバー・オブ・ザ・イヤーは角田裕毅選手が獲得

JAFモータースポーツ表彰式2025。ドライバー・オブ・ザ・イヤーは角田裕毅選手が獲得

 

 JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は11月28日、東京都内のホテルでJAFモータースポーツ表彰式を開催し、2025年の四輪モータースポーツの全日本選手権で優秀な成績を収めたチャンピオンや上位入賞者を表彰した。

【表彰対象者(敬称略)】

・モータースポーツ名誉委員称号
園 高明(その たかあき)
日置 和夫(ひおき かずお)

関氏(左)と日置氏

 モータースポーツの発展に貢献した個人に贈呈される称号が、モータースポーツ名誉委員である。弁護士の園高明氏は1997年からモータースポーツ審査委員会の委員を務め、2024年からは委員長として公認競技に関して発生した抗議などを審査してきた実績を持つ。日置和夫の名前は日産ファンにはお馴染みだろう。市販車の開発やレーシングカーの開発を行い、JAFの技術部会や安全部会の部会長を務めてきた。両氏ともに長年にわたってモータースポーツの発展に貢献されてきた。

・モータースポーツ特別賞

佐藤 万璃音(さとう まりの)
三浦 昂(みうら あきら)
武藤 壮汰(むとう そうた)
TOYOTA GAZOO Racing
NISSAN Formula E Team

左から佐藤選手/三浦選手/武藤選手/Toyota Gazoo Racing/NISSAN Formula E Team

 モータースポーツ界で著しい功績を残した個人や団体に贈られる賞である。佐藤万璃音選手は、2025年のWECオースティン大会のLMGT3クラスで優勝した実績が評価された。2024年から設定されたこのクラスで日本のドライバーが優勝するのは佐藤選手が初めである。三浦昂選手は、2025年のFIAラリーレイド選手権第1戦のダカール・ラリー市販車部門で、前年に続き2年連続優勝(通算5勝)している。武藤壮汰選手は昨年9月にスリランカで開催されたアジア・パシフィック・モータースポーツチャンピオンシップeスポーツ部門に日本代表選手として出場し、優勝した。
 TOYOTA GAZOO Racingは、2025年FIA世界ラリーレイド選手権マニュファクチャー部門で1位を獲得したほか、WRCのマニュファクチャラーズ選手権を獲得している。NISSAN Formula E TeamはFIAフォーミュラE2024-2025で東京大会で優勝を飾り、オリバー・ローランド選手がチャンピオンに輝いている。

・ドライバー・オブ・ザ・イヤー20225

角田裕毅(つのだゆうき、2年連続)

 カタールGPとスケジュール重なり、角田選手は授賞式には参加できなかったが「ファンの皆様に投票していただいたおかげで2年連続この賞がいただけました。今年は日本GPのタイミングでオラクル・レッドブル・レーシングに昇格し、多くのファンの皆様の歓声に包まれながらレースを走ることができ、本当に嬉しく思いました」とファンに感謝の気持ちを表している。

・全日本スーパーフォーミュラ選手権

チャンピオン=岩佐 歩夢
第2位=坪井翔
第3位=太田格之進
第4位=牧野任祐
第5位=野尻智紀
第6位=Igor Omura Fraga
チームチャンピオン=DOCOMO TEAM DANDELION RACING
メカニック賞=TEAM MUGEN

・FIAインターナショナルシリーズ 2025年 スーパーGT

GT500クラス

チャンピオン=坪井翔/山下健太
第2位=山本尚貴/牧野任祐
第3位=石浦宏明/大湯都史樹
チームチャンピオン=TGR TEAM au TOM'S

GT300クラス

チャンピオン=蒲生尚弥/菅波冬悟
第2位=平手晃平
第3位=Zak O'Sullivan/小林 利徠斗
チームチャンピオン=K2 R&D LEON RACING

KYOJO CUP

チャンピオン=下野璃央
第2位=翁長実希
第3位=斎藤愛未
第4位=佐藤こころ
第5位=佐々木藍咲
第6位=平川真子

 KYOJO CUPはJAFの公認シリーズには入っていないが、JAFウィメン・イン・モータースポーツ顕彰が授与された。KYOJO CUPでシリーズ6位までに入った選手が表彰式のステージに登壇した。
 表彰式にはシリーズのオーガナイザーを務める関谷正徳氏らが参加。
「表彰していただき、大変にうれしいです。来年もチャンピオンが取れるように頑張ります」と下野選手はチャンピオンカップを手にしてコメントしている。

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