1回の充電で576km。高い実用性を誇るAudi Q4 e-tronローンチイベント「Welcome to Progress」開催

 アウディ ジャパンは11月17日(木)、アウディがコンパクトSUVセグメントに導入する初の電気自動車Q4 e-tronの日本での発売を記念して、ローンチイベントを開催した。

Audi Q4 e-tronローンチイベント「Welcome to Progress」風景写真

▲Audi Q4 e-tronローンチイベント「Welcome to Progress」

 Audi Q4 e-tronは、アウディの電気自動車e-tronの第3弾となるプレミアムコンパクトSUVだ。全長4.59m、全幅1.87m(欧州値)とQ3とQ5のあいだに位置するコンパクトなボディサイズながら、インテリア全長はQ5を凌ぎ、室内や荷室は上位モデルに敵うスペースを実現。

駆動用電気モーターは最高出力150kW(馬力換算204ps)、最大トルク310Nm を発揮。0-100km/h加速は8.5 秒。リヤアクスルに1基の電気モーターを搭載し後輪を駆動する。

一充電走行距離は576km(WLTCモード )と高い実用性を誇る。200Vの普通充電は、標準は3kWでオプションとして最大8kWまで対応。急速充電は最大94kWの急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。

イベントで披露される紫色のAudi Q4 e-tronの写真。クルマの背景には海の波の映像が流れている。

▲Audi Q4 e-tron

 今回のローンチイベントには、Audi Q4 e-tronの「進化をカタチにする」というコンセプトを軸に、来場者に対してブランドの進化の一部になって体験してほしいという想いが込められていた。イベント名「Welcome to Progress」は、アウディの考えるサステイナブル(持続可能性)な未来を表現しており、アウディの考える未来の世界観が4つのチャプターによって構成されていた。

新豊洲Brilliaランニングスタジアムに作られたライトアップされた専用会場

▲会場となった新豊洲Brilliaランニングスタジアム

 チャプター1「Design」では、Audi Q4 e-tronの意匠や、快適な居住性、ライトパターンの独創性をテーマにコンテンツが企画されていた。また、4人のアーティスト(WOK22、LUISE ONO、KAREZMAD、Tadaomi Shibuya)の作品とクルマを扱ってオリジナルのアートを制作する体験イベントも行われた。

ライトアップされた水色のQ4 Sportback e-tron

▲Q4 Sportback e-tron

 Audi Q4 e-tronのボディタイプは、存在感のあるフォルムのSUVとスタイリッシュなクーペSUVのSportbackの2つのタイプを設定。エクステリアは、短いフロントオーバーハング、筋肉質なフェンダーが特徴的だ。また最新のAudi Qファミリーに共通するオクタゴン(8角形)かつ開口部のないシングルフレームグリルが、一目でアウディの電気自動車とわかる独自のデザイン言語を与えている。 

空力性能にも注力しており、SUVモデルであるにもかかわらず、Cd値はQ4 e-tron が0.28、Q4 Sportback e-tronは0.26を実現。電動車の航続距離をより伸ばす狙いがありそうだ。

Q4 e-tronのヘッドライト写真

▲マトリクスLEDヘッドライトを披露。Q4 e-tronは、量産車として世界初となる室内のセンターに装着されたディスプレイMMI(Multi Media Interface)を通じて
4つのデザインから選択可能なデジタルデイタイムランニングライト備える

 チャプター2「Sustainability」では、サステイナブルを体感することをテーマとしたアートや食体験を提供。Audi Q4 e-tronにも採用されているリサイクルマテリアルを使用し、Audi Q4 e-tronのフォルムを再現したアート作品「Sustaining Progress」では、アウディの考えるサステイナブルな精神と世界観を表現。進化するテクノロジーや、自然と共生するサステイナブルな取り組みに対するアウディの姿勢を来場者が体感した。

輪切りされたAudi Q4 e-tronのアート作品

▲ラウンドスライスされたAudi Q4 e-tronのアート作品

 チャプター3「Digitalization」では、先進のテクノロジーによってアウディの描く未来へと導かれるドライビング体験を来場者に表現。拡張現実技術を駆使した映像コンテンツとパフォーマンスを融合させたエンターテイメントで、来場者にアウディが創造する未来のライフスタイルを伝えた。

チャプター4「Performance」では、来場者が試乗体験を通じてAudi Q4 e-tronの機能や走り心地に触れる機会が作られた。また、イベントの最後には俳優の森山未來さんを迎えたトークセッションがおこなわれ、Audi Q4 e-tronに試乗した感想やサステイナビリティに対する取り組みについての話題で盛り上がった。

Audi E-tronがポルシェターボチャージングステーションで急速充電器を使っている様子

▲11月22日現在、ポルシェ ターボチャージャー、アウディ ウルトラ チャージャー共に、充電時の最大出力90kWに制限されているが、2023年春以降ソフトウェアがアップデートされ次第、最大150kW(1台単独充電時。2台同時充電の場合には1台当たり最大90kW)のフル充電パフォーマンスを提供予定だ

 アウディ ジャパンは、2024年までに15車種以上の電気自動車の導入を予定しており、持続可能なプレミアムモビリティを提供する企業への変革を続けている。また、電気自動車の充電環境を拡充すべく急速充電器の導入を進めており、2022年10月より、「プレミアム チャージング アライアンス」のサービスを開始し、アウディとポルシェのBEV(電気自動車)モデルのオーナーに向けて、両ブランドのディーラーネットワークまたは都市部に展開する150kW級出力のCHAdeMO規格急速充電器ネットワークを統合し、日本国内で急速充電サービスを展開。2022年末までに段階的に全国のアウディディーラー52拠点52基設置されるアウディ ウルトラ チャージャーとポルシェジャパンが展開するポルシェ ターボチャージャーと合わせて合計110拠点21基の150kW急速充電器を両メーカーのオーナーは利用することができるだろう。

営業マンとカスタマーがアウディのe-tronの商談をしているイメージ写真

▲アウディ ジャパン「e-tron 資格認定制度」導入

 営業の面でも、今後電気自動車の購入を検討されるカスタマーに対する提案力向上を目的とする「e-tron資格認定制度」の運用を開始しており、全国のアウディe-tron店すべての新車セールススタッフを対象とし、プロダクトに関する深い知識、充電やインフラ、販売プロセスなど、電気自動車に関する様々な学習教材を用意。学習後の習得確認とケーススタディの二度にわたる試験を実施することにより、電動化戦略の中で強固な販売体制の構築をおこない、プレミアムEVブランドとして、カスタマーが安心してアウディの電気自動車を購入、所有できるサポート体制を強化している。

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