【九島辰也のカーガイ探訪記】盛況のうちに幕を閉じたジャパンモビリティショー2025。今回は4日間、足を運んだ!

 2年に一度開催されるジャパン・モビリティ・ショー2025、略称JMS2025に行ってきた。今号の「練り歩き企画」もそのひとつ、会場となる東京ビッグサイトの各ブースを3人で文字どおり練り歩いた。

 会場に足を運んだ日数は4日。プレスデー2日間とガイドツアーの2日である。平日のみだが肌感覚でいうと思いのほか盛況だったと思う。プレスデーはともかく、ガイドツアーを務めた一般開催日は西館と東館を移動するだけで、人混みをかき分けるのが大変だった。  事実、主催者の自動車工業会のリリースを見ると、101万人が来場したと記載されている。企業・団体による出展数は過去最多の522というからそれもすごい。見せる方も見る方も、期待していたということだろう。

 この成功の理由は、「モーターショー」から「モビリティショー」への移行が挙げられる。自動車という枠を超えた移動手段や乗り物という広義的解釈が時代のニーズにマッチした。

 なので、ブースには自動車だけでなく、二輪車もそうだし、ジェット機やロケット、ボート(模型)が展示された。歩く椅子やランクル風クルマ椅子なんかもあった。モビリティの解釈でブースはバラエティに富んだ。

ヤマハMOTOROiD:Λ

 バイカー目線でいえば、ヤマハとカワサキのブースがあることに感動した。モーターサイクルショーにブースを構える会社が参加したのだ。カワサキにはビモータが展示されていたのがうれしい。

「モビリティショー」にスイッチしたのは「モーターショー」が衰退したことがきっかけだった。これはグローバルで共通した傾向で、近年世界中のモーターショーがシュリンクし、開催をとりやめている。かつて華やかだった、デトロイト・ショーやフランクフルト・ショー、パリ・オートサロン、ジュネーブ・モーターショーなどは規模を縮小したり、開催を2年に一度にしたりしている。過去30年こうしたモーターショーを取材してきた立場からすると、正直寂しい。

glafity社のP.E.T Personal Eco Transporter

 衰退の原因は来場者の減少もそうだが、メーカー側にも責任はある。ある時からショーでの新車発表を控え、独自の場所で行うようにした。そのほうが注目度は高まり、時間を十分取れるのはわかる。タイミングは自由だし、場所もイメージに合った環境が選べる。メーカーにとって都合がいいのは確かだ。だがショーへの期待と話題は減った。

 ということで、東京モーターショーが衰退し、JMSになったわけだが、こうしてたくさんの企業と団体が出展し、多くの来場者を獲得したのだから衣替えは大成功。自動車への関心を高めることに貢献した。

自動車ジャーナリスト(AJAJ)と巡るジャパンモビリティショー

 で、前述したようにそこでガイドツアーのガイド役を務めた。所属する「日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)」のお仕事である。応募されたたくさんの希望者とブースを回りながら注目のモデルを解説する。内容はプレスデーで勉強したものをベースにするが、主観が入るのは否めない。せっかくお金を払ってきてくれたんだから、おかず(蘊蓄)をたくさん足してあげないと、ですね。

 自分でいうのもなんだが、文献オタクのボクのツアーに参加した方々は面白い話をたくさん聞けたと思う。1時間半ノンストップでしゃべくり倒した。クルマ話は始まったら止まらない。あとは内容が流出しないことを希望する(笑)。

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