【JMS2025振り返り】「クルマは友達」に大共感。明日はもっと楽しくなる!/練り歩き03:東展示場

マツダはビジョンXコンパクトとビジョンXクーペの2台のコンセプトカーを出展。さらにMobile Carbon Caputureという排気中のCO2排出装置の提案で話題を集めた

マツダはビジョンXコンパクトとビジョンXクーペの2台のコンセプトカーを出展。さらにMobile Carbon Caputureという排気中のCO2排出装置の提案で話題を集めた

東展示棟は個性たっぷり。マツダ、ホンダ、スズキ,SUBARU,BYDなどが未来を提案

[練り歩くヒト]
九島辰也/モータージャーナリスト
井口華音/動画クリエイター&YouTuber
山本善隆/カー・アンド・ドライバー統括編集長

九島 さぁ、東展示棟に移動してきました。ここはホンダやマツダ、スズキをはじめ、ヤマハやカワサキの2輪車メーカーも揃っていて、盛りだくさんです。
華音 マツダのCO₂を回収するMobile Carbon Captureが目を引きました。スーパー耐久出場マシンで実証実験を始める予定で、コンセプトカーのビジョンXクーペにも装着されていると聞きました。

回収装置

山本 これは画期的ですね。CO₂を吸着する最適な鉱物が見つかったということと、これまでの地道な研究・開発から生まれた成果だそうです。大気中のCO₂を回収するのはすごくハードルが高いのですが、排気ガスに限定することで効率的な回収ができる。ただ、まだまだ装置自体が大きく、コンパクト化がこれからの課題。将来的に内燃エンジン車すべてに装着してCO₂を減らすことなども期待したくなるデバイスですね。
九島 カーボンニュートラル燃料を使用し、さらにこの装置をプラスするとカーボンネガティブが達成できる。期待だね。
山本 カーボンニュートラル燃料で従来比90%のCO₂を削減、さらにキャプチャー装置で−20%、トータル−10%のCO₂削減が可能。このカーボンネガティブというのは、強いインパクトがありますね。
九島 マツダというと「魂動デザイン」がすぐに思い浮かぶけれど、価値ある技術チャレンジだと思う。
山本 白いビジョンXクーペには、ロータリーターボとこのCO₂キャプチャーとPHEVという3つの技術要素が組み込まれています。だから相応の大きさになっている。もう1台の「ビジョンXコンパクト」は、純粋なデザインスタディとして作られたそうです。

Xクーペ

Xコンパクト

九島 女子目線で、ビジョンXコンパクトはどう?
華音 可愛くておしゃれで扱いやすそう。全体的にスッキリとしていてほしいな、と感じました。
九島 まだBEVなのかエンジン車なのかは決まっていないということだったけれど、デザイン上の制約が少ないのはBEVだろうな。
山本 BEVで航続距離が300km程度を実現していれば十分かな、と思います。個人的には今回のショーのコンセプトカーの中で、一番刺さったクルマだな。
九島 なるほど、ではホンダはどうだった。ホンダは「モビリティ」というキーワードをストレートに表現していたと思うけれど。
山本 確かにそうですね。クルマはもちろん、2輪車やジェット機、船、そしてロケットまで展示していました。

ロケット

ボート

九島 Concept Boatは興味深いね。いままでホンダマリンは船外機しか作っていなかった。いよいよ船本体にも進出するのかな。パワーボートっぽいデザイン。ホンダジェットと同様にアメリカのマーケット向けだね。
山本  BEVのホンダ0シリーズもいよいよデビュー間近ですし、ホンダは全方位で頑張っていると思いました。スーパーONE Prototypeも魅力的な提案です。スーパーONEの外観はヒョンデ・インスタロイドのそれと似ていますが、リアルに走らせるというホンダらしい世界観をBEVで実現した面白いクルマだと思いました。

ホンダ0

スーパーONE

華音 ホンダはすごくアクティブでしたね。スズキも面白かった!
山本 スズキならではのマルチパスウェイ、「役に立つ」幅広いモビリティを提案していたのが印象的でした。クルマとしてはKカーの新開発BEV、Vision e-Skyが中心です。
華音 あのVision e-Skyは、2026年中に正式デビューするクルマだそうですが、明るいブルーのカラーが素敵でした。

スズキ01

スズキ02

九島 スバルは、ニューヨークショーで登場したアウトバックのウィルダネスを展示していた。日本でこんなに早く見られるとは思わなかった。フォレスターのウィルダネスもいい感じ。
山本 スバルのブースも三菱と同様にアウトドア、山のイメージが濃厚でしたね(笑)。
九島 メルセデスはスポーツBEV、CONCEPT AMG GT XXが際立っていた。
山本 個性的なルックスですよね。でも、メルセデスのデザインは、時間の経過とともになじみ、なぜか共感を感じる。本当の意味で先進なんだと思います。
九島 かつてのCLSもそうだったけれど、最初は「やりすぎ」と感じても、絶妙に馴染んでいく。そこが素晴らしいよね。

スバル

メルセデス

華音 時間の経過とともに愛着を覚えます。BYDもいい感じでした。シーライオン7は、いろいろなクルマの「いいとこ取り」という印象。クリスタル調のセレクターはボルボ、大型センターディスプレイは、まるでメルセデスのよう。シートのステッチも凝っていました。ポジティブに華美でした。
九島 KカーのBEV、ラッコも出展されたね。
山本 BYDは、日本市場でしっかりと存在感を示すという意気込みを感じました。ディーラー網の構築もそうだし、ラインアップ拡大もそう。2026年には燃料電池車やPHEVも導入する計画。これだけ拡充すると、パーツセンターなどを含め、相当なバックアップ体制を必要とするわけです。BYDはそれをしっかりとやろうとしている。積極的なチャレンジに驚くとともに、本気度を感じます。

BYD

九島 ラッコは欧州の衝突基準にも適合させるようだね。欧州のゲームチェンジャーになる可能性もある。今日は、いろいろな発見があって楽しい一日でした。ショーはやっぱりいいものだね。これからもモビリティの動きを、みんなでキャッチアップしていきましょう。

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