ヒョンデがジャパンモビリティショー2025で新世代のFCEV専用モデル「The all-new NEXO」を披露。発売は2026年上半期を予定

ヒョンデが初出展となるジャパンモビリティショー2025において、ヒョンデが27年間にわたり積み重ねてきた水素技術への揺るぎない情熱と歩みを象徴する新世代のFCEVモデル「The all-new NEXO」を日本初公開。デザインコンセプトカーの「INSTEROID」も披露

 ヒョンデ モビリティ ジャパンは、初めてブースを構えるジャパンモビリティショー2025において、水素電気自動車(FCEV)専用モデル「NEXO(ネッソ)」の新型モデル「The all-new NEXO」を日本初公開。合わせて、ヒョンデのデザイン哲学と感性価値を体現したデザインコンセプトカーの「INSTEROID(インスタロイド)」を披露した。

▲ヒョンデが初出展のジャパンモビリティショー2025において新世代のFCEV専用モデル「The all-new NEXO」を披露

▲ヒョンデが初出展のジャパンモビリティショー2025において新世代のFCEV専用モデル「The all-new NEXO」を披露

 まず「The all-new NEXO」は、水素電気自動車専用モデルであると同時に、水素というエネルギーの可能性を最も純粋な形で体現する最新のFCEVに位置する。ヒョンデは1998年以来、約27年間にわたり水素開発に専念。金融危機をはじめとする数多くの困難の中でも揺るぎない信念で挑戦を続けてきた結果、2013年に世界初の水素電気自動車の量産化を実現し、専用モデルの「NEXO」に至るまで、独自の技術と情熱で水素モビリティの道を切り拓いてきた。今回のショーでは、本年4月開催の韓国Seoul Mobility Show 2025でワールドプレミアを飾った最新のFCEVモデル「The all-new NEXO」を日本で初披露する。

 注目のパワートレインには、最高出力を従来比で16%増の110kWにまで引き上げた固形高分子形FCスタック、最高出力150kW/最大トルク350Nmを発生する新モーター、容量を従来の6.33kgから6.69kgへと増加するとともに燃料貯蔵密度の向上と充填頻度の低減を果たした高圧水素タンクを搭載して前輪を駆動。新型モーターシステムと高効率インバーターの採用により、パワートレインの効率性と耐久性が向上し、PE(パワーエレクトリック)システムの出力は従来の135kWから190kWへ、バッテリー出力は従来の40kWから80kWへと向上する。性能面では、0→100km/h加速で従来の9.2秒から7.8秒へと短縮し、より優れた加速性能とスムーズな追い越し性能を実現した。

 また、3-in-1構造のPEシステムを導入することでパワートレインの一体化と軽量化を実現し、全体のエネルギー効率を向上。高電圧バッテリーとの電力分配を最適化する制御技術も採用し、走行効率をアップさせる。航続距離はWLTPモードで826kmを成し遂げた。

 安全性能の面では、ヒョンデの最新の先進運転支援システムとトップクラスの衝突安全機能を採用しし、ドライバーと乗員を包括的に保護。また、SUVとしての使い勝手を考慮して、広々としたキャビンスペースと荷室空間を確保する。さらに、ヒョンデとして初めてBang&Olufsen(バング アンド オルフセン)のプレミアムオーディオシシテムを装備し、車内で過ごす時間をより楽しく演出した。アウトドアなどのシーンで多様な電力供給ニーズに対応するV2L(Vehicle-to-Load)機能も配備している。

 デザインについては、ヒョンデの新しいデザイン言語「Art of Steel(アート・オブ・スティール)」を体現したことがトピック。鋼が持つ自然なしなやかさと強さ、そして造形美を的確に表現したことが特徴で、無骨さを感じさせる大胆なラインと堅固な構造に、アーチ型断面を加えることで、都市とアウトドアの両方のライフスタイルに調和するSUVスタイルを創出した。また、フロントのデイタイムランニングライト(DRL)とリアコンビネーションランプには、ヒョンデの水素バリューチェーン事業ブランド「HTWO」のシンボルをモチーフにしたデザイン要素を採用。ブランドのビジョンと技術力を象徴するディテールとして、視覚的な個性を際立たせる。ボディサイズは全長4750×全幅1865×全高1640~1675mm/ホイールベース2790mmに設定した。

 なお、新型NEXOの発売は2026年上半期を予定している。

▲ヒョンデの水素電気自動車(FCEV)専用モデル「NEXO(ネッソ)」の新型となる「The all-new NEXO」を日本初公開。パワートレインの進化を図って性能向上や航続距離の延長を果たすとともに、デザイン面でヒョンデの新しいデザイン言語「Art of Steel」を体現。市販モデルの新型NEXOの発売は2026年上半期を予定する

▲ヒョンデの水素電気自動車(FCEV)専用モデル「NEXO(ネッソ)」の新型となる「The all-new NEXO」を日本初公開。パワートレインの進化を図って性能向上や航続距離の延長を果たすとともに、デザイン面でヒョンデの新しいデザイン言語「Art of Steel」を体現。市販モデルの新型NEXOの発売は2026年上半期を予定する

 一方、ヒョンデのデザイン哲学と感性価値を体現したデザインコンセプトカーの「INSTEROID(インスタロイド)」は、スモールEVのINSTER(インスター)をベースに、感性を映し出すデザインやスポーティなスタイル、そしてサステナブルな素材で仕上げた、“創造と遊びの実験車”として開発。車名のINSTEROIDは、INSTERを“強化する”という意味のSteroidが組み合わされている。没入型サウンドスケープとユニークなコクピットで深いデジタル体験を提供するインテリアのアレンジも訴求点である。

▲スモールEVのINSTER(インスター)をベースに、感性を映し出すデザインやスポーティなスタイル、そしてサステナブルな素材で仕上げた、“創造と遊びの実験車”となるデザインコンセプトカーの「INSTEROID(インスタロイド)」を出展

▲スモールEVのINSTER(インスター)をベースに、感性を映し出すデザインやスポーティなスタイル、そしてサステナブルな素材で仕上げた、“創造と遊びの実験車”となるデザインコンセプトカーの「INSTEROID(インスタロイド)」を出展

 

SNSでフォローする