【九島辰也/JMS2025練り歩き01】南展示棟は「TOYOTAの夢と未来」を展開。ランクルFJとレクサスLSコンセプトが目立った

南展示棟はトヨタ/レクサス/センチュリー/ダイハツの4ブランドが集結した「TOYOTA館」。市販車から未来のモビリティまで多彩に提案。そのボリュームと完成度は圧巻

南展示棟はトヨタ/レクサス/センチュリー/ダイハツの4ブランドが集結した「TOYOTA館」。市販車から未来のモビリティまで多彩に提案。そのボリュームと完成度は圧巻

ランクルFJはアイキャッチ抜群。レクサスLSコンセプトも期待大

 今年のJMSは東展示棟の半分が工事中だったこともあり、南展示棟一階はトヨタ・グループの独壇場となった。トヨタ、レクサス、センチュリー、そしてダイハツといった面々がブースを並べる。他グループと混在しないことで独自の世界観が表現されたといっていいだろう。入り口のサインボードには「TOYOTA TO YOU」のメッセージが書かれた。さらには豊田自動織機やAA型乗用車、G1型トラックなど彼らの原点が展示され、来場者の足を止めた。

ランクル01

ランクル02

 注目の展示車両は、トヨタ・ブースではランドクルーザーFJが挙げられる。ランクル兄弟の4番目となる末っ子として登場した。スクエアで武骨な雰囲気がまさにランクルっぽい。が、中身はタイで生産される東南アジア向けで構成される。IMVという仕向地用のプラットフォームがそれだ。ハイラックス・チャンプに使われるラダーフレームである。なので、ランクル300や250、70とは別物。同等のオフロード性能は期待薄だろう。見た目で選ぶのが正解の1台だ。

 レクサス・ブースではLSコンセプトが話題となった。セダンではなくラージバンとして登場した。しかもリアを四輪にする六輪車。よって注目度は自然と上がる。実用性はわからないが、リアタイヤを小径にすることでキャビンを広くし、サードシートへ直接アクセスできるようになっている。この辺は創意工夫の勝利だろう。もちろんタイヤが増えればフリクションが増えパワーロスが増えるが、インホイールモーターにすれば不可能ではなさそうだ。よってパワーソースはBEVと考えられる。それと六輪操舵システムは必須だろう。

LSコンセプト

センチュリー

 新しくブランドになったセンチュリーは謎の大きなクーペライクなクルマが展示された。提案としてはお見事だが、トヨタのスタッフがレクサスよりもアッパークラスをプロデュースするのはかなり難儀だと思う。あの世界は独特だからね。健闘を祈る。

 ダイハツの見どころはFRパッケージのK-OPEN(コペン)。FFでもかなりスポーティだったから、さらなる楽しい走りに大いに期待したい。

コペン

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