トヨタ自動車はジャパンモビリティショー2025でセンチュリーのクーペモデルやレクサスLSの6輪フォーマルミニバンの出展を予告

トヨタ自動車がジャパンモビリティショー2025における出展概要を発表。センチュリーを1ブランドとして独立させ、レクサス、トヨタ、GR、グループ会社のダイハツという5ブランドのフォーメーションを展開。今回のショーではGRを除く4ブランドでブースを構え、センチュリーではラグジュアリークーペのコンセプトモデル、レクサスでは6輪高級ミニバンの「LSコンセプト」、トヨタでは新世代カローラの「カローラ コンセプト」やランドクルーザーの新シリーズ「ランドクルーザーFJ」を出展予定

 トヨタ自動車は自社メディアの「トヨタイムズ」において、本年10月29日から11月9日にかけて開催されるジャパンモビリティショー2025の出展概要を発表した。

 トヨタは新たなブランド戦略として、センチュリーを1ブランドとして独立させ、レクサス、トヨタ、GR、グループ会社のダイハツという5ブランドのフォーメーションに再構築すると予告。今回のショーでは、GRを除く4ブランドでそれぞれの特性を主張するブースを展開する。

▲トヨタグループはセンチュリーを1ブランドとして独立させ、レクサス、トヨタ、GR、グループ会社のダイハツという5ブランドのフォーメーションを展開。今回のショーではGRを除く4ブランドでブースを展開する

▲トヨタグループはセンチュリーを1ブランドとして独立させ、レクサス、トヨタ、GR、グループ会社のダイハツという5ブランドのフォーメーションを展開。今回のショーではGRを除く4ブランドでブースを展開する

 まずセンチュリーは、「One of One この世界にひとつを、この国から。」というメッセージを掲げ、自動織機の会社として誕生したトヨタのルーツ、センチュリーの革新、日本人のプライドなどを表現することにこだわったモデルのラインアップを目指す。今回のショーでは、その新たな象徴としてラグジュアリークーペの出展を予告。先行公開された画像からは、流麗かつボリューム感あふれるクーペスタイルを基調に、日本建築の伝統技法である組子細工をモチーフとしたフロントグリルとセンチュリーブランドのシンボルである鳳凰エンブレム、4眼LEDでアレンジしたヘッドランプおよびリアコンビネーションランプ、矢羽根を思わせるスポークを配したアルミホイール、そして前方へとスライドして広い乗降部を確保したドアなどを採用していることが見て取れる。既存モデルのセンチュリーがショーファーカーの理想形と称していることから、今回のショーモデルはラグジュアリークーペの理想形となるのかもしれない。

▲センチュリーは「One of One この世界にひとつを、この国から。」というメッセージを掲げ、自動織機の会社として誕生したトヨタのルーツ、センチュリーの革新、日本人のプライドなどを表現することにこだわったモデルのラインアップを目指す

▲センチュリーは「One of One この世界にひとつを、この国から。」というメッセージを掲げ、自動織機の会社として誕生したトヨタのルーツ、センチュリーの革新、日本人のプライドなどを表現することにこだわったモデルのラインアップを目指す

▲今回のショーではセンチュリーの新たな象徴としてラグジュアリークーペの出展する

▲今回のショーではセンチュリーの新たな象徴としてラグジュアリークーペのコンセプトモデルを出展する

▲センチュリーの新ラグジュアリークーペは、流麗かつボリューム感あふれるクーペスタイルを基調に、日本建築の伝統技法である組子細工をモチーフとしたフロントグリルとセンチュリーブランドのシンボルである鳳凰エンブレム、4眼LEDでアレンジしたヘッドランプおよびリアコンビネーションランプ、矢羽根を思わせるスポークを配したアルミホイール、そして前方へとスライドして広い乗降部を確保したドアなどを採用する

▲センチュリーの新ラグジュアリークーペは、流麗かつボリューム感あふれるクーペスタイルを基調に、日本建築の伝統技法である組子細工をモチーフとしたフロントグリルとセンチュリーブランドのシンボルである鳳凰エンブレム、4眼LEDでアレンジしたヘッドランプおよびリアコンビネーションランプ、矢羽根を思わせるスポークを配したアルミホイール、そして前方へとスライドして広い乗降部を確保したドアなどを採用する

 一方、センチュリーのブランド化によって、より思い切った挑戦が期待されるレクサスブランドは、「DISCOVER・誰の真似もしない」をメッセージに掲げ、その象徴的なモデルとしてLSコンセプトという名の6輪ミニバンを今回のショーで披露する。豊田章男会長からは「セダンではなく、SUVでもなく、ミニバンの新しい形でプレミアム3列シート」「これからの高級車の新しい形」という提案があり、これを実現するために、未来のショーファードリブン、そしてレクサスのフラッグシップとして、新たな空間スペースと6輪のドライブトレーンを採用したラグジュアリーミニバンを創出した。レクサスによると、「乗るとき、降りるときをカッコよく」にもこだわっているという。

▲レクサスブランドは「DISCOVER・誰の真似もしない」をメッセージに掲げ、その象徴的なモデルとしてLSコンセプトという名の6輪フォーマルミニバンを今回のショーで披露する

▲レクサスブランドは「DISCOVER・誰の真似もしない」をメッセージに掲げ、その象徴的なモデルとしてLSコンセプトという名の6輪フォーマルミニバンを今回のショーで披露する

▲未来のショーファードリブン、そしてレクサスのフラッグシップとして、新たな空間スペースと6輪のドライブトレーンを採用したラグジュアリーミニバンを創出

▲未来のショーファードリブン、そしてレクサスのフラッグシップとして、新たな空間スペースと6輪のドライブトレーンを採用したラグジュアリーミニバンを創出

 フルラインナップやマルチパスウェイなど、一番のボリュームゾーンを担うトヨタブランドは、トヨタ(TOYO)があなた(U)を向くという姿勢を表現した「TO YOU」というメッセージを掲げ、今回のショーで新世代カローラのコンセプトモデル「カローラ コンセプト」や、10月21日にワールドプレミアを飾ったランドクルーザーの新シリーズ「ランドクルーザーFJ」などを出展する。このうち世界初公開となるカローラ コンセプトは、流れるようなルーフ造形を描くスポーティなセダンフォルムを基調に、ライトバーを組み込んだ新意匠のハンマーヘッドフェイスや、先進的かつ視認性の高い一文字のリアコンビネーションランプ、フラッシュタイプのドアハンドル、リアエンドに沿ったスポイラーなどを配して、近未来的なスタイリングを演出。左フェンダー部に充電ポートの蓋が見られることから、パワートレインはプラグインハイブリッドもしくはピュアエレクトリックであることが予想される。

▲トヨタブランドはトヨタ(TOYO)があなた(U)を向くという姿勢を表現した「TO YOU」というメッセージを掲げ、今回のショーで新世代カローラのコンセプトモデル「カローラ コンセプト」などを出展する

▲トヨタブランドはトヨタ(TOYO)があなた(U)を向くという姿勢を表現した「TO YOU」というメッセージを掲げ、今回のショーで新世代カローラのコンセプトモデル「カローラ コンセプト」などを出展する

▲カローラ コンセプトは流麗なルーフ造形を描くスポーティなセダンフォルムを基調に、ライトバーを組み込んだ新意匠のハンマーヘッドフェイスや、先進的かつ視認性の高い一文字のリアコンビネーションランプなどを配して、近未来的なスタイリングを演出する

▲カローラ コンセプトは流麗なルーフ造形を描くスポーティなセダンフォルムを基調に、ライトバーを組み込んだ新意匠のハンマーヘッドフェイスや、先進的かつ視認性の高い一文字のリアコンビネーションランプなどを配して、近未来的なスタイリングを演出する

▲ランドクルーザーの新シリーズ「ランドクルーザーFJ」も展示

▲ランドクルーザーの新シリーズ「ランドクルーザーFJ」も展示

 なお、今回のショーで出展を見合わせるGRブランドは、「THE SOUL LIVES ON.(魂は生き続ける)」というメッセージを掲げ、2026年1月開催予定の東京オートサロン2026に向けて準備を進めているという。本年7月開催のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025に登場した、カモフラージュした「TOYOTA GTコンセプト」の市販バージョン(GR GT?)の発表が期待されるところだが、これについては本年末に豊田会長自らが「ワールドプレミアをやります」と宣言している。

▲今回のショーで出展を見合わせるGRブランドは「THE SOUL LIVES ON.(魂は生き続ける)」というメッセージを掲げ、2026年1月開催予定の東京オートサロン2026に向けて準備を進行中

▲今回のショーで出展を見合わせるGRブランドは「THE SOUL LIVES ON.(魂は生き続ける)」というメッセージを掲げ、2026年1月開催予定の東京オートサロン2026に向けて準備を進行中

▲本年7月開催のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025に登場した「TOYOTA GTコンセプト」(写真)の市販バージョン(GR GT?)の発表が期待される

▲本年7月開催のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025に登場した「TOYOTA GTコンセプト」(写真)の市販バージョン(GR GT?)の発表が期待される

 トヨタグループのベーシック部門を支えるダイハツのジャパンモビリティショー2025の概要については、別記事で紹介する。

 

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