
1969年式 日産スカイライン2000GT-R 初代GT-Rはレースでの勝利を目指し1969年2月に登場。当時国産唯一の4バルブユニットとなるS20型2ℓ直6DOHC24Vを搭載。200km/hの最高速を誇った
スカイラインの誕生は1957年。その長い歴史の中で、最も輝かしいヒストリーを誇る1台が、3代目スカイライン(通称ハコスカ)のトップモデルとして誕生したGT-R(PGC10型)だった。初代GT-Rとなる「ハコスカGT-R」はレースでの勝利を目指し1969年2月に登場。当時国産唯一の4バルブユニットとなるS20型2リッター直6DOHC24Vを搭載。200km/hの最高速を誇った。S20型エンジンはレーシングカーR380用GR8型の流れを汲む珠玉の強心臓。足回りはストラット/セミトレーリングアームの4輪独立式を採用していた。初代GT-Rは1970年10月にボディタイプをセダンから2ドアHTに変更。生産台数はセダンが832台、HTは1197台だった。希少モデルのセダンGT-R(PGC10型)を詳細な写真で紹介しよう。
リアスタイル/足回りは当時のBMWと同形式のストラット/セミトレーリングアームの4輪独立式。初代GT-Rは1970年10月にホイールベースを70mm短縮し運動性能を高めた2ドアHTにボディ形状が変更された
エンジン/S20型エンジンは当時、国産車で唯一の1シリンダー当たり4バルブのレイアウトを採用。キャブレターはソレックス製を3連装。排気系はステンレス製等長マニホールドを採用。すべてが高性能志向。3000rpm以上でパワー炸裂
ヘッドライト/ヘッドライトは丸型4灯式。取材車はシールドビームからハロゲン式に交換済み
リアランプ/リアランプはブレーキ/ウインカー兼用レッドレンズ仕様
3角窓/3角窓は開閉式。効率的なかんきに有効なアイテムだった
ホイール&タイヤ/取材車は社外品のスポークアルミと前195/60R14、後195/65R14ラジアルタイヤ装着。標準仕様は6.45Hクロスプライタイヤとスチールホイールの組み合わせ
マフラー/エグゾーストエンドはデュアルパイプ。豪快なスポーツサウンドを奏でる
インパネ/GT-Rのインパネはベース車の2000GTグレードと共通の木目調パネル仕上げ。取材車のステアリングは本革巻きの初代フェアレディZ用に交換
フロントシート/前席はビニールレザー張りバケット形状。リクライニング機能は未装備。ドライビングポジションは良好
リアシート/後席は足元スペースに余裕があり快適。シートはソフトなクッション性
メーター/速度計は240km/hまで刻印。回転計のレッドゾーンは7500rpmオーバー。インパネに水温/油圧、コンソール部に燃料/電流計をレイアウト
インパネセンター/GT-Rの装備はシンプル。写真のラジオと時計はオプション。軽量化が徹底されていた
トランスミッション/トランスミッションは5速MT。シフトノブはウッド製。ギア比はクロースレシオ設定
ペダル/ヒール&トゥに適した大型アクセルペダルを装着
トランク/GT-Rはトランクトリムが未装備。スパルタンな印象。燃料タンクは100リッターの大容量
新車時価格:150万円
全長×全幅×全高=4395×1610×1385mm
ホイールベース=2640mm
車重=1120kg
エンジン=1989cc直46DOHC24V
最高出力=160ps/7000rpm
最大トルク=18.0kgm/5600rpm
トランスミッション=5速MT
サスペンション=前ストラット/後セミトレーリングアーム
ブレーキ=前ディスク/後ドラム
タイヤ=6.45H-14+スチール
駆動方式=FR
乗車定員=5名
