「1988年いすゞビッグホーン」(UBS55/UBS52型)の復刻版カタログ。カタログは1988年4月版(原寸297×247mm、30㌻編集)。ビッグホーンはパジェロに先駆け1981年に登場。タフな走行性能と快適性の高次元融合が評価され、根強いファンを獲得する。ビッグホーンの個性は、いすゞならではのスポーティフィールの演出。1987年10月に、ピアッツァや、ジェミニで好評を博していたイルムシャー・グレードを新設定。“本格ヨンク”ながら、ライバルとは次元の違う“走りの歓び”を実現する。イルムシャーは、いすゞ自慢の2.8ℓ直噴ディーゼルターボ(110ps)を積み、足回りを専用チューン。ミシュラン製タイヤ、モモ製本革ステアリング、レカロ製シートを標準装備し、内外装も精悍に仕上げたスペシャルモデルだった。走りはシャープな味わいが印象的。ワインディングロードではスポーティカー顔負けのフットワークを披露した。ラインアップはショートホイールベース(WB2300mm/全長4120mm)とロングホイールベース(同2650mm/4470mm)の2種。ビッグホーンにはイルムシャー以外にも2.2ℓ直4ディーゼル(82ps)を積む標準モデルが用意されていたが、主役は間違いなくイルムシャーだった。
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