ホンダが「純正互換部品」のグローバル供給を2026年春より展開するとアナウンス

ホンダが「愛車を長く大切に乗り続けたい」というユーザーの声に応えて、2026年春から一部の生産終了車種向けに「純正互換部品」のグローバル供給を開始すると予告。初代NSXを対象とした新レストアサービスの同時スタートも決定

 ホンダは2025年6月17日、2026年春より「純正互換部品」のグローバル供給を展開すると発表。さらに、これらの純正互換部品を活用した新しいレストアサービスを同時期に日本でスタートし、その第1弾として初代NSXを対象に実施するとアナウンスした。

▲ホンダが2026年春より「純正互換部品」のグローバル供給を展開すると発表。合わせて、これらの純正互換部品を活用した新しいレストアサービスを同時期に日本でスタートし、その第1弾として初代NSXを対象に実施すると予告する。写真は初代NSX-R

▲ホンダが2026年春より「純正互換部品」のグローバル供給を展開すると発表。合わせて、これらの純正互換部品を活用した新しいレストアサービスを同時期に日本でスタートし、その第1弾として初代NSXを対象に実施すると予告する。写真は初代NSX-R

 これまでホンダは、生産終了後の車両について一定期間、純正部品による補修部品の供給を続けてきた。しかし、年式の古い車両では、すべての部品を純正で供給することが難しくなってきている。ホンダはこのような生産供給ができなくなった部品に関して、様々な取引先の協力を得て、代替部品の生産検討などを進めてきた。また、部品の生産環境に関しては、リマニュファクチャリングや3Dプリントといった技術進化もあり、部品の継続供給に向けた新たな製造・調達手段の可能性の幅も広がっている。こうした取り組みや背景を踏まえ、ホンダは機能や性能において品質基準を満たした部品を「純正互換部品」として採用し、グローバルに供給することを決定した。

▲従来NSXでは「NSXリフレッシュプラン」を提供してきたが、このプランは2025年夏をもって受付を終了。今後は一部に純正互換部品を活用した新たなレストアサービスへと移行する予定

▲従来NSXでは「NSXリフレッシュプラン」を提供してきたが、このプランは2025年夏をもって受付を終了。今後は一部に純正互換部品を活用した新たなレストアサービスへと移行する予定

 さらに、ホンダはこれらの純正互換部品を活用した新しいレストアサービスを、同時期に日本でスタートすると予告。その第1弾として、ホンダの代表的なスポーツカーである初代NSXを対象とする。NSXでは1993年から「NSXリフレッシュプラン」を提供してきたが、このプランは2025年夏をもって受付を終了。今後は、より多くの顧客に対応できるよう、一部に純正互換部品を活用した新たなレストアサービスへと移行する計画だ。なお、ホンダは将来的に他のスポーツタイプの車種にも新しいレストアサービスを提供していくとアナウンス。詳細は2025年秋頃にホンダのホームページにて告知するという。

 

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