BASF、アイデアをソリューションに変換するクリエーションセンターを横浜に開設

 ドイツの総合化学会社、BASF(ビーエーエスエフ)が、クリエーションセンターを横浜イノベーションセンター(横浜市緑区)内に開設した。

 素材サンプル、CAEを用いた設計・解析支援、素材やデザインに関するコンサルティングを提供する顧客とのコラボレーション拠点で、BASFのエキスパートとサービス提供先とともにコンセプトやアイデアを創造的なソリューションへと変換する場となる。

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▲BASFのエキスパートがデザイン開発からCAEを利用した高度なシミュレーションそして試作支援までを一貫して提供

 今回開設したクリエーションセンターでは、BASFの素材サンプルや用途事例などを提供。日本の企業に対して自動車、家電、スポーツ用品、家具などといったジャンルで開発支援を行う。
 実際には、BASFのデザイナーとともに素材を手に取りながら吟味し、顧客はタブレットなどの対話型デジタルツールを使用したり、素材やアイデアを生み出すコンサルティングワークショップに参加したりすることが可能。BASFのエキスパートは、デザイン開発から、CAEを利用した高度なシミュレーション、試作支援までを一貫して提供する。

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▲デザイナー/エンジニア/開発者がBASFの高性能材料の可能性を追求 将来の製品を生み出すきっかけを提供

 BASFジャパンのパフォーマンスマテリアルズ事業部 事業部長 山本 勇 氏は、今回のクリエーションセンターの開設に対して、こう語っている。「私たちは、ひらめきが起きる環境で、お客様に、実際に素材を触り、探索することで、新しい可能性を発見していただきたいと考えています。自動車、家電、スポーツ用品、家具の分野をはじめ、日本はアジアのイノベーションの中心であると考えており、これらのお客様への開発支援をさらに推進してまいります。BASFは、デザインに関する市場の最新のニーズを満たし、デザイナー、エンジニア、開発者が、当社の材料ソリューションを活用して、新製品の開発ができるよう、この試作支援・検証能力を向上させたコラボレーション拠点で、お客様にさらに寄り添った価値の共創を目指します。」

 総合化学会社であるBASFは、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置き、ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューションなどの事業を展開。売上高は約630億ユーロ、フランクフルト証券取引所(BAS)に上場し、全世界で約12万2000人の社員を有する。

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